1.地域の概要と学校紹介
 藍住町が誕生して50年余り。昭和30年合併当時1万人余りだった人口も3万4千人を超え,いまなお増加しています。本校の在る藍住町は,徳島県の中央を流れる吉野川の下流北岸に位置し,旧吉野川と吉野川に囲まれたデルタ地帯,いわば,たゆまぬ吉野川の沖積によってできた平坦な土地で,海抜はわずか5.17m。山がまったくない町です。
 かつては藍の栽培が隆盛を極め,全国的に広まりましたが,近年では肥よくな土地と温暖多湿で水利の便に恵まれた条件を生かし,全国有数のニンジンの産地となっています。 昭和63年それまで1町1中学校(生徒数1,298名)であった藍住中学校は大規模校解消のため,藍住中学校と藍住東中学校に分離し,生徒数は当時773名でありましたが,平成25年度は583名です。今後も
人口の増加に伴い徐々にではありますが生徒数は増加傾向にあります。
このような藍住町のほぼ中央に本校が在り,学校教育目標 「知・徳・体のバランスのとれた力を育む学校教育の創造 〜地域の教育力を生かした信頼される学校づくり〜」をめざし,「笑顔と活力に満ちた学校」となるよう日々全員で取り組んでいます。
                                      学校長  豊田 大之介

 

2.学校経営

(1) 校訓「自主・協同・誠実」 


(2) 教 育 目 標

  知・徳・体のバランスのとれた力を育む学校教育の創造
     〜地域の教育力を生かした信頼される学校づくり〜     

(3) 経営方針

@ 全職員の総意を結集し,調和と統一のある学校経営に努める。

A 学校・家庭・地域との連携を密にし,開かれた学校経営に努める。

B 一人ひとりの人権を守り,基本的な生活習慣を定着させ,正しい行動のできる生徒の育成に努める。

C 基礎学力の定着と学力の向上を図り,全ての生徒の進路の保障ができる学校経営に努める。

D 職員の和の醸成に努め,教師として自覚と指導力の向上を図る学校経営に努める。

E  家庭・地域等との連携を一層強め,それぞれの教育機能を生かし,地域に即した学校づくりを進める。

−「地域の子どもは,地域で育てる」−(地域に根ざした特色ある学校づくり)

 

(4) めざす生徒像

 @ 豊かな感性を持ち,自他の生命や人権を大切にする生徒

 A 礼儀正しく,ものを大切にし,学校や郷土を愛する生徒

 B 自制心が強く,自分の行動に責任を持ち,人に迷惑をかけない生徒

 C 学ぶ意欲と確かな学力を身に付け,知・徳・体の調和のとれた生徒

 D 強い意志を持ち,根気強く生きぬく生徒

 

(5) めざす教師像

 @ 一人ひとりの生徒を大切にし,熱意,誠意,総意を持って指導に当たる教職員

 A 自己研修に励み,人間性を高め,指導力の向上を図ろうとする教職員

 B 自己の指導に自信を持ち,専門職としての誇りを持つ教職員

 C 全校的視野に立って,判断でき,他を尊重し,協力し合い,支え合う教職員

 D 地域や保護者の願いに応えようと努め,確かな教育実践に励み,信頼される教職員

 

(6) めざす学校像≪笑顔と活力に満ちた学校≫

 @ 人間道場として,鍛え,伸ばす学校

 ・ 心を豊かにし

 ・ 知性を磨き

 ・ 強健な身体をつくる

 A 明るく,さわやかで,美しい学校

 ・ さわやかなあいさつ

 ・ きちんとした身なり

 ・ 整備,整頓された環境

 B 規律と活気の感じられる学校

 ・ 礼儀正しく,きびきびした行動

 ・ 明るい笑顔,活発な話し合いのできる教室

 ・ 体育的活動,文化的活動への積極的な参加

3 努力事項と具体策

(1) よりよい校風の樹立に努める。  

@ 自主・協同・誠実の校訓を日常生活に行動化する。

A 教育活動全般を通して,生徒自らが誇りの持てる校風の樹立に努める。

B 一人ひとりのよさを生かし伸ばす指導を徹底し,自己存在感と生きがいのある学校生活が送れるようにする。

C あいさつ,交通マナー,服装等の基本的行動様式の習慣化を図り,一人ひとりの規範意識を高める指導を徹底する。

D 「生活記録」指導や日常的な対話を通して,一人ひとりと心を通わせ,「子どもの人権」を守る立場に立つ,温かい信頼に満ちた生徒指導に努める。

E 保護者,地域社会,関係機関との密接な連携のもと,生徒の健全育成に努める。

(2) 学習指導の工夫改善を図り,基礎基本の確実な定着と「生きる力」の育成に努める。

@ 個別指導や少人数指導,TTなど生徒一人ひとりに応じたきめ細かな指導を通して,基礎基本の確実な定着を図る。 

A 生徒が自主的に学ぶ時間(S・Lタイム)を設け,一人ひとりの興味や関心・能力に応じた読書活動や調べ学習等に,進んでに取り組む生徒を育成する。

B 体験的・問題解決的な学習等「楽しく分かる授業」を通して学習意欲を高め,自ら学び,考え,判断し,問題解決できる生徒を育成する。

(3) 豊かな心をはぐくむ道徳教育の充実に努める。

@ 教師と生徒,生徒相互の望ましい人間関係を基盤とし,全教育活動を通して道徳性を高めるとともに,人間としての生き方・在り方の指導を徹底し,生徒一人ひとりの豊かな心の育成を図る。 

A 奉仕体験,勤労体験など豊かな体験的活動を通して道徳的実践力を育成する。

B 生徒一人ひとりの心に響く道徳の時間の指導を工夫し,本音で語り合い,深め合う授業を創造する。

(4) 生徒の自主性をはぐくむ特別活動の充実に努める。

@ 担任と生徒の信頼関係を基盤とし,生徒の自主性を尊重した学級運営に努める。

A 生徒会各委員会の自主的な活動を充実させ,よりよき校風の確立を図る。

B ボランティア活動,環境美化活動を推進し,地域の一員としての自覚を高め,自ら住みよい町づくりに取り組む生徒の育成に努める。

(5) 人権教育の充実に努める。

@ 人権教育を学校教育の中核にすえ,教育活動の全領域に位置づけ,指導・実践し,生徒一人ひとりの人権意識の向上を図るとともに,同和問題をはじめとするあらゆる人権問題解決の実践力を高める。

A 鋭い人権感覚を持ち,共に学び,励まし,支え合う仲間意識と校風の樹立に努め,一人ひとりを大切にする学校づくりに努める。

B 校内研修を充実するとともに,校内外の研修会等に積極的に参加し,すべての教職員の人権に対する資質,指導力の向上を図る。

C 地域やPTAとの連携を密にし,家庭・地域社会と一体となった人権教育の推進と啓発に努める。 

(6) 特別支援教育の充実に努める

@ 特別支援教育に対する理解と協力体制の確立を図り,生徒の実態に即した教育課程の編成と指導に努める。

A 生徒の能力・適性に即した教材・教具を工夫し,基礎的な学力の定着を図る。

B 開かれた学級経営を進め,地域・保護者の障害のある子どもに対する正しい認識と理解を図る。

(7) 体育・保健安全教育を充実し,たくましい体力の養成に努める。

@ 健康・安全の指導を充実し,健康で安全な生活習慣の実践化を図る。

A 運動の楽しさ,喜びを実感させ,生涯にわたって運動に親しもうとする資質を養う。

B 教科指導及び部活動を通して,汗を流し,自ら鍛える体育活動を実践する。

(8) 進路指導の充実と適正を図り,すべての生徒の進路の保障に努める。

@ 一人ひとりの生徒の能力,適正,長所を把握し,その伸長を図る。

A 生徒,保護者間の連絡を密にし,信頼感に支えられた指導を推進する。

B 情報,資料を収集し,分析して適切な助言,指導を行う。

C 各高校,事業所と連絡を密に行う。

D 感情,情緒の安定に配慮した指導に努める。

(9) 特色ある総合的な学習の時間「愛藍タイム」の実施に努める。 

@ 学年毎のテーマについて,生徒が自ら課題を見つけ,自ら学び,考え,解決できるよう,計画を立てるとともに学習環境等の条件整備に努める。

A 各教科等の学習との有機的な連携を図り,教科等で学んだ基礎・基本が体験的な活動を通して実生活おいて総合的に働くように工夫する。

B 地域に開かれた学校として,地域の人材の活用,地域との交流を積極的に進める。

(10) 情報教育,国際理解教育,環境教育,キャリア教育等の新しい教育課題に対応した教育の推進。

@ 各教科等の学習の中でコンピュータの活用を図り,情報化社会に対応できる能力を高める。

A 各教科等の学習や人権学習,特別活動などを通して,我が国の伝統や文化をよく理解し尊重するとともに,外国の文化についても理解し尊重する態度を育てる。

B ボランティア活動等の体験を通して,福祉の心や地域の美しい自然や環境を守る教育を推進する。

C発達段階に応じたキャリア教育を実施するとともに,体験的な活動を充実させることで,生徒の社会的・職業的自立のために必要な能力や態度を育てる。