薪ストーブ








     HearthStone 社製 Phoenix           
       
     最大出力   15,120Kcal
     放熱時間   12時間
     重 量    193kg
     最大薪長   55cm
     燃焼方式   C.B.(クリーンバーン)
     材 質    ソープストーン(石鹸石)
PHOENIX









     設置場所   二階・書斎兼寝室        
     天井高    2.7〜3.5メートル
     面 積    約62平方メートル




 犬と人間が共に住みやすい家・・・山荘設計の基本コンセプ 
トであった。出来るだけ室内空間を広く、大型犬が自由に行動
できる空間を創り出すことはかなりの難題であった。

 外観をチューダー調に仕上げるため参考にした英国住宅はど
れも間取りが狭く、一部屋面積が小さくて複雑な部屋取りの設
計ばかりであった。当初の犬の背骨への影響等を考え一階を犬
たちとの団欒の場所兼書斎と寝室にという考えをがらりと変え、
二階に書斎、寝室、犬たちの自由空間という百八十度の方針転
換を図った。

 階段の勾配を緩くして段数を増やし、途中に踊り場を設け犬
たちへの負担を少しでも軽減できるようにし、廊下・階段を含
め、室内は犬たちの肢が滑らないように全て絨毯仕様にした。

 問題は身体に優しい暖房としての薪ストーブであった。ストー
ブの重量およそ二百キロ、それに煉瓦造りの炉台・・・約1ト
ン近くの重量を支えるための設計施工となった。


 長野県からトラッククレーンで運ばれてきたストーブを二階
へ搬入。ベランダから炉台までは人力での搬入であった。総勢
六名が、なんと一メートルずつ運ぶのが精一杯である。

 丸一日がかりでストーブと煙突の設置が終わり早速初焚きで
ある。あっけないほど簡単に着火作業は終わり、炉内で赤い火
が燃え広がる。三十畳超の書斎がゆっくり暖められる。当初想
像していた火照る感じというのは全くなかった。説明されてい
た「柔らかな暖かさ」というのを実感する。

 何度かの慣らし運転が終わり本格運転が始まった。想像して
いた以上の暖房能力であった。巡航運転で室温は28度、それ
もベランダの窓を開けておいてである。ソープストーンの蓄熱
力も素晴らしかった。ストーブの火が消えてから10時間以上
経っても室温を維持してくれていた。

 暑がりで寒がりの蘭やロビンたちの格好の場所が完成したよ
うである。