サブタイトルメインタイトル
他の原子力発電所で発生したトラブルに関する伊方発電所の対応状況
(平成17年2月〜平成17年3月発生分)

発 生
年月日
プラント名 トラブルの
概要と原因
伊方発電所
の対応状況
INES
評価
結果
17.2.4 東京電力(株)
柏崎刈羽発電所
1号機
(新潟県柏崎市、刈羽村)
(BWR)
 通常運転中、タービン建屋地下2階復水器(A)近くの小口径配管からモヤ状に蒸気が漏えいしていることを確認したことから、原子炉を手動停止しました。
推定原因は、当該ドレン配管に導かれた凝縮水を含む湿った蒸気が、オリフィスを通過し、真空状態の復水器へ向かう過程で急激に減圧されるとともに、高速の蒸気流となり、この高速の凝縮水を含む蒸気流により、当該ドレン配管の内面にエロージョン(浸食)が発生し、徐々に配管の減肉が進展し、貫通に至ったため、蒸気が漏えいしたものと推定されました。
 また、ソケットエルボ及びその出口近くの直管部は超音波を用いた肉厚測定が難しい部位であったため、直接、当該部位の点検を実施していなかったことも今回の事象が発生した一因でありました。
 対策として、当該ドレン配管については、オリフィス下流から復水器までの全ての配管を同寸法・同材質の新品へ取り替え、配管減肉管理における代表部位の選定や点検頻度等の見直しを行い、東京電力(株)の配管減肉管理指針に反映し、復水器に接続されている凝縮水を含む蒸気流の排水配管について、適切に配管減肉管理を実施するとともに、今回、ピンホールが確認されたソケットエルボ及びその出口近くの直管部と同様に、超音波を用いた肉厚測定を用いた点検が困難な部位については、放射線を用いた点検を行い、配管の健全性を確認することとしました。
 伊方発電所1、2、3号機において、当該プラントと同様に蒸気加減弁下流側から復水器に接続されたドレン配管については、
オリフィスは設置していないこと
タービン起動・停止時のみに使用し、通常時は使用していないこと
から、同様な事象は発生いたしません。
レベル0-
発 生
年月日
プラント名 トラブルの
概要と原因
伊方発電所
の対応状況
INES
評価
結果
17.2.25 東北電力(株)
女川発電所
1号機
(宮城県女川町、牡鹿町)
(BWR)
 通常運転中、原子炉格納容器(以下、「格納容器」という)への窒素補給回数が通常より増加していることから、原子炉施設保安規定に基づき原子炉を手動停止しました。
 推定原因は、格納容器への窒素補給回数が増加したのは、当該逆止弁のアームと弁体ロッドの接合部の隙間にスケール注3が付着したことに加え、弁の動作に伴う弁体ロッドのわずかな変形が相まって、弁体の動きが悪くなり、格納容器運転圧力(約2〜6キロパスカル)において弁体のシート面への着座不良が発生し漏えいに至ったものと推定されました。
 対策として、当該逆止弁については、弁体ロッドの補修及びシート面の点検・手入れを行い、その他の微小な漏えいが確認された箇所全てについても点検・補修を行うとともに、当該逆止弁及び類似弁については、定期検査の都度点検することとし、アームと弁体ロッドの接合部の状況変化等を確認することとしました。また、運転中における格納容器の気密性確認方法を定め、運転中の格納容器気密性の傾向を監視することで、格納容器からの窒素漏えい事象の早期発見等、きめ細かな運転管理を行うこととしました。
 
 伊方発電所では、格納容器の気密性を保つ範囲において、当該逆止弁と類似する弁として真空逃し弁がありますが、
アームと弁体は固定されており、当該逆止弁のようなアームと弁体の接合部に隙間のある取付構造と異なっていること(組立時にアームと弁体の角度調整を実施し接合部の隙間をつくらない)
定期検査毎にシート面の清掃を実施の上、格納容器漏えい率検査等により、格納容器の気密性が保たれていることを適切に確認していること
より、同様の事象が発生することはありません。
レベル0-
(暫定)
発 生
年月日
プラント名 トラブルの
概要と原因
伊方発電所
の対応状況
INES
評価
結果
17.3.19 関西電力(株)
美浜発電所
1号機
(福井県美浜町)
(PWR)
 通常運転中、原子炉補助建屋地下1階の充てんポンプ室内で、B−充てんポンプNo.1シリンダー吸込み側マニホールドカバーのボルト4本のうち3本が折れ、ナットとともに落下していることを発見しました。また、3月21日に当該ポンプの他のボルトの緩み状況を確認したところNo.2シリンダー吸込み側マニホールドカバーのボルト1本が折れていることを確認しました。
 推定原因は、前回の定期検査において、当該ポンプの開放点検後の組み立て時に、吸込み側マニホールドカバーボルトについて、適正な締め付け力が確保されていなかったため、ポンプの運転に伴う圧力変動により、ボルトに疲労限を超える変動応力が加わり、き裂が発生・進展し、折損・損傷に至ったものと推定されました。
 対策として、今後は、ボルトの締め付け力が確実に確保されるよう、トルクレンチを用いて段階的に締め付け、最後に再確認締めを行うことや、締め付けの各段階においてトルク値を記録することを作業要領書に明記します。また、ボルト全数(36本)を新品に取り替えた上で、改訂された作業要領書に基づきボルトの締め付けを行い、当該ポンプを復旧します。
 今回の事象を踏まえ、当該ポンプと同タイプのポンプ等について、作業要領書を改定し再発防止を図るとともに、トルクによるボルトの締め付け管理を実施している安全上重要な機器について、作業要領書や作業記録が適切であるかどうかを確認します。
伊方1,2号機については、当該ポンプと同様な型式の充てんポンプがありますが
@ 現地にてマニホールドカバーの外観点検にて異常のないこと、タッピングにてボルトに緩みのないことを確認しました。
A 作業要領書および前回の点検記録を確認した結果、ボルトを段階的に締め付けるとともに、トルクレンチによる最終締付けの後、面間寸法の確認を行っており、締め付けが確実に行われていることが確認されました。
以上のことから、伊方発電所において同様な事象が発生することはありません。
レベル0-

もどる すすむ
平成16年9月〜12月発生分 平成17年7月〜8月発生分

TOPへ戻る