日本人で痔の症状を経験したことがあるのは75%。実に4人中3人が何らかの痔覚症状を経験していることになります。しかし痔主のうちで病院に行って相談したことがあるのは30%にすぎません。ほとんどの痔主は密かに悩み、自己診断・治療をしているようです。そこで痔に関するよくある質問に答えていきたいと思います。今回は手術に関して。
Q1 痔はどの程度になれば手術したほうが良いですか?
痔は良性疾患ですから、患者さん自身が苦痛を感じていなければ手術をすることはありません。一般に痔で手術が必要になるのは脱出のひどい内痔核、ほとんどの痔瘻、肛門狭窄を伴った裂肛です。肛門外来を訪れる患者さんの2〜3割だと思います。その他大勢の痔主は坐薬・軟膏や簡単な外来処置で治療しています。
Q2 痔の手術は再発しやすいと聞きますが?
例えば痔瘻の場合、大きく切開すれば再発は少なくなりますがおしりのしまりが悪くなることもあります。内痔核の手術で切除が大きすぎると肛門が狭くなることもあります。手術も「さじ加減」で、過不足のない手術をして痔の諸症状を緩和することが大切です。適切な手術をすれば再発は稀であると思います。
Q3 痔の手術後は痛みますか?
手術の種類や程度にもよりますが、通常は手術の翌日から自由に行動してもらっており、痛みのためにベッドから起きあがれないような方はいません。もちろん排便時には痛みがありますが、2〜5日で次第に軽減してきます。「これくらいの痛みなら早く手術すれば良かった」という患者さんも多いです。
Q4 入院期間や費用について?
手術の種類にもよりますが、平均すると手術後1週間くらいで退院する患者さんが多いようです。概算ですが、1週間入院した場合、手術料、入院費も含めて2割負担の方で4〜5万円、3割負担の方で6〜7万円が目安かと思います。
Q5 日帰り手術はできますか?
痔の程度、手術の方法によっては日帰り手術が可能なものもあります。日帰り手術が困難でも、週末を利用した短期入院治療も増えてくるだろうと考えています。
今後も様々な質問に答えていきたいと考えています。疑問のある方は編集部までお便り下さい。