作曲 | 1891年。 |
初演 | 1891年12月12日、ベルリンにて、ミュールフェルトのクラリネット、ヨアヒム四重奏団によって行われた。 |
出版 | 1892年。 |
編成 | クラリネット(またはヴィオラ)、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ。 |
演奏 時間 | 約30分。 |
おすすめのCD
ウラッハ(cl)ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団
(ウェストミンスターMVCW-19020 ¥1,937 )
昔から名演と言われているCDです。ウラッハのクラリネットはとても音色が美しく、ロマンティックで、表情豊かです。格調高く、しんみりと語りかけてくるような表現はブラームスのこの作品を完璧なまでに描いています。特に、第2楽章のしっとりとしたクラリネットの音色とそれを支える弦の弱音器をつけた柔らかい響きが結び付いて生まれる甘美な情感は、この世のものとは思われないほど美しいです。現在でも、このCDを越えたものは出ていないでしょう。
ライスター(cl)ウィーン弦楽四重奏団
(カメラータ25CM-113 ¥2,625 )
ライスターのクラリネットは大変しっとりした奥行きのある音色で、情緒豊かに、美しく旋律を歌わせています。ウィーン弦楽四重奏団も弦のやわらかな音色を生かしながらロマンティックな演奏を展開しています。
プリンツ(cl)ウィーン室内合奏団
(デンオンCOCO-6789 ¥1,325 )
プリンツのクラリネットはふっくらとした、柔らかい音色が魅力です。淡々と旋律を歌わせている演奏には、ブラームスのこの作品の渋味がよく現されています。
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作曲 | 1854から1858年。 |
初演 | 1859年1月22日、ハノーファーの宮廷劇場にて、ブラームス自身のピアノ、ヨアヒムの指揮によって行われた。 |
出版 | 1862年。 |
編成 | 独奏ピアノ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、ティンパニ、弦5部。 |
演奏 時間 | 約45分。 |
おすすめのCD
ギレリス(pf)ヨッフム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(グラモフォン POCG-3522〜3 ¥4,077)
ギレリスの力強いピアノとスケール雄大な演奏が魅力的です。ヨッフム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団も重厚なブラームス・サウンドでサポートしています。
ブレンデル(pf)アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(フィリップス PHCP-1653 ¥2,548 )
ブレンデルの豊かな情感に満ち、透明で美しいピアニズムが光った演奏が魅力的です。アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はシンフォニックで大変充実しています。
グリモー(pf)ザンデルリンク指揮ベルリン国立管弦楽団
(エラート WPCS-6232 ¥2,447 )
グリモーのしなやかで、澄んだ響きがとても美しい演奏です。ザンデルリンク指揮ベルリン国立管弦楽団はブラームスの重厚で渋い響きをくまなく描きだしており感動的です 。
作曲 | 1853年から54年(初版)、1889年から90年(改訂版)。 |
初演 | 初版の公開初演は1855年11月27日、ニューヨークにて、ウィリアム・メースン他によって行われ、改訂版の初演は1890年1月10日、ブダペストにて、ブラームスのピアノ、フーバイのヴァイオリン、ポッパーのチェロによって行われた。 |
出版 | 1854年(初版)、1891年(改訂版)。 |
編成 | ピアノ、ヴァイオリン、チェロ。 |
演奏 時間 | 約38分(初版)、約35分(改訂版)。 |
おすすめのCD
ピリス(pf)、デュメイ(vn)、ワン(vc)
(グラモフォン POCG-1951 ¥3,059 )
この作品の魅力がよく伝わってくる、とても美しく、ロマンティックな演奏で、しかも緻密なアンサンブルが展開され、録音も新しく優秀です。
ルービンシュタイン(pf)、シェリング(vn)、フルニエ(vc)
(RCA BVCC-5510 ¥2,039 )
3人の個性が、ぶつかりあいながら、叙情性豊かで、格調高い音楽を作り上げており、深い味わいが魅力の演奏です。
トリオ・オーパス8
(アルテ・ノヴァ BVCC-6069 ¥880 )
初版による演奏で、ブラームス青年期の若々しい創意、湧き上がる楽想の豊かさをよく現した演奏です。
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作曲 | 1879年。 |
初演 | 1880年1月20日、クレーフェルトにて、ブラームス自身の独奏によって行われた。 |
出版 | 1880年。 |
演奏 時間 | 第1曲約10分、第2曲約7分。 |
おすすめのCD
ケンプ(pf)
(グラモフォンPOCG-90116 ¥1,000 限 )
少し録音が古いのですが、豊かな表情を持った、大変ロマンティックな堂々とした演奏で、この作品の魅力が十分伝わってきます。
アファナシエフ(pf)
(デンオンCOCO-78906 ¥3,059 )
ゆったりとしたテンポで、ブラームスの書いた詩情豊かな世界を描き出しています。録音も新しく、ピアノの音が澄んでいて、とてもきれいです。
ペライア(pf)
(ソニーSRCR-8708 ¥2,854 )
作品の堅固な構造と叙情的な響きの美しさを全面に出した、スケールの大きな演奏です。第1曲のみカップリングされています。録音も優秀です。
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作曲 | 1878年。 |
初演 | 1879年1月1日、ライプツィヒにて、ヨアヒムのヴァイオリン、ブラームスの指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって行われた。 |
出版 | 1879年。 |
編成 | 独奏ヴァイオリン、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、ティンパニ、弦5部。 |
演奏 時間 | 約45分。 |
おすすめのCD
シェリング(Vn)ハイティンク指揮ロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(フィリップス PHCP-24036 ¥2,447)
シェリングの知的でとても美しいヴァイオリンが素晴らしい演奏です。ハイティンク指揮ロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団も堂々としてとても暖かく魅力的な伴奏をしています。
オイストラフ(Vn)セル指揮クリーヴランド管弦楽団
(エンジェル TOCE-3079 ¥1,733 )
オイストラフのつややかな音色とスケールの大きな演奏が大変魅力的です。セル指揮クリーヴランド管弦楽団の伴奏も大変美しく、充実しています。
クレーメル(Vn)バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(グラモフォン POCG-50055 ¥1,800 )
クレーメルは、とぎ澄まされた透き通るような音色で、ブラームスの音楽を端正に描いています。バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏はシンフォニックで堂々としており、 ウィーンフィルの美しい音色が魅力的です。
作曲 | 1859から60年。 |
初演 | 1861年1月15日、ハンブルクにて、ブラームス自身の指揮によって行われた。 |
出版 | 1861年。 |
編成 | 女声3部合唱、ホルン2、ハープ(またはピアノ)。 |
演奏 時間 | 第1曲約3分、第2曲約2分、第3曲約3分、第4曲約5分。 |
第1曲 高らかにハープの音がひびく(ルペルティの詞による)
第2曲 シェークスピアの歌曲(シェークスピアの詞による)
第3曲 花作り(アイヒェンドルフの詞による)
第4曲 フィンガルの歌(オシアンの詞による)
私は、特に冒頭のホルンとハープが印象的でロマンティックな第1曲と、アイルランドの伝説的な英雄フィンガルの死を悼み、深い悲しみでいっぱいの第4曲が好きです。
おすすめのCD
大変魅力的な作品にもかかわらず、なぜか現在、国内盤は1枚しか出ていないようです。
ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団
(フィリプスPHCP-20219 ¥2,039 )
颯爽としたテンポで、ブラームスの描いた、さわやかな叙情性を表わした演奏です。カップリングされている 愛の歌作品52 も、とても親しみやすく、陽気で楽しいワルツの声楽曲です。
イエーナ指揮ハンブルク北ドイツ放送合唱団
(グラモフォン 廃盤)
今から20年ほど前に、この曲を初めて聴いた演奏で、私はこれを聴いて、この曲が大好きになりました。ゆったりしたテンポで演奏され、幻想的でロマンティックな雰囲気が魅力的です。現在廃盤のようですが、早く再発されないかと思っています。
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作曲 | 1854年。 |
初演 | 第2、3曲は1860年3月21日、ウィーンにて、クララ・シューマンの独奏によって行われ、第1、4曲は1867年11月23日、ウィーンにて、ブラームス自身の独奏によって行われた。 |
出版 | 1856年。 |
演奏 時間 | 第1曲約5分、第2曲約7分、第3曲約4分、第4曲約9分。 |
おまえの剣はなぜそんなに血で赤くなっているのか?
おお、私は自分の禿鷹(はげたか)を殺しました。
おまえの禿鷹の血はそんなに赤くない。白状しなさい。
おお、私は自分の赤馬を殺しました。ほんとうです。
おまえの赤馬は年老いて、荒っぽくはない。
おお、私は父を殺したのです。なんということでしょう。
おまえはそのつぐないに何をしようというのだね?
この地には休まるところがありません。
海をこえて遠くにいきます。
裁判や評判は?
忘れ去られるまで、私はあらわれません。
おまえの妻や子供はどうする?
おまえはいつでかけるのかね?
世界は広い。彼らには物乞いをいつまでもさせるがいい。
私は彼らにはもうあわない。
では母さんは?
私は母さんに呪いをのこすのだ。
ブラームスはこの物語を、その精神を重んじ、母親と息子の対話を暗示しながら、劇的な迫力をもって描いています。第2曲は幻想的で子守歌のような旋律で始まります。私は風邪をひいて薬をのんで頭がボーとする時に、この曲の麻薬的な出だしの旋律が浮かぶのです。そして陶酔してしまうのです。
ブラームスがシューマンに出会った翌年の1854年2月に、師のシューマンはライン川に投身自殺を図りました。その年に書かれたこの作品は、その後のシューマン家をとりまく陰鬱な雰囲気を、叙情的な響きの中に描き出しており、また、シューマンの狂気とその死が描かれているとも言われています。
おすすめのCD
アファナシエフ(pf)
(デンオンCOCO-78906 ¥3,059 )
ゆったりとしたテンポで、ブラームスの描いた、ほの暗い叙情性を完璧に表出した演奏です。録音も新しくピアノの音色が澄んでおり、深い精神世界を作りあげています。
グールド(pf)
(ソニーSRCR-2072 ¥1,835 )
グールドの独自の解釈にもとづく、美しいブラームス。デリケートに音と響きを選び出して、作品に内在する美そのものを幻想的に描き出しています。
リヒテル(pf)
(デジタル・メディア・ラボDMCC-24533 ¥2,477)
リヒテル1992年のライブ録音。ミスタッチはあるものの、第1曲の圧倒的で劇的な迫力、第2曲の夢見るようなロマンティックな響きは、大変魅力的です。第1曲、第2曲のみ入っています。
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作曲 | 1890年。 |
初演 | 1890年11月11日、ウィーンにて、ロゼー四重奏団ほかによって行われた。 |
出版 | 1891年。 |
編成 | ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ1。 |
演奏 時間 | 約30分。 |
おすすめのCD
これほどのすばらしい作品にもかからず、発売されているCDはなぜか大変少なく、とても残念でしかたありません。
ブタペスト四重奏団、トランプラー(va)
(ソニーSRCR-1909〜12 ¥7340 限 )
ブラームスの必要とする厳しい古典的造形と適度なロマン性を兼ね備えた超名演。驚くほど強固なアンサンブルが展開され、特に第1楽章展開部のからみは壮絶で、息をのむほどです。いまだにこの演奏を超えたものは出ていないと思います。CDは昨年末に限定発売されましたが、現在は手に入らないかもしれません。見つければ、必ずゲットしてください。
ベルリン・フィルハーモニー八重奏団員
(フィリプスPHCP-3545 ¥2,039 )
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる演奏で、五つの弦楽器の響きが同質の音色をもち、きわめて精緻なアンサンブルが展開され、大変オーソドックスな演奏です。
アマデウス四重奏団、アロノヴィッツ(va)
(グラモフォンPOCG-3469〜70 ¥2,957 )
チェロの音質が、他の四つの弦楽器と少し違うところが気になるのですが、おおらかな表現と落ち着いた情緒が魅力の演奏です。現在のところこのCDが一番入手しやすいでしょう。
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作曲 | 1877年。 |
初演 | 1877年12月30日、ウィーンにて、ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われた。 |
出版 | 1878年。 |
編成 | フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロムボーン3、テューバ、ティンパニ、弦5部。 |
演奏 時間 | 約40分。 |
おすすめのCD
ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(グラモフォンPOCG-3262 ¥2,243 )
オーストリアの田園風景を思い起こさせるような、のどかで、おおらかな、あたたかい演奏です。 ウィーンフィルの美しい音色でじっくりと歌いあげ、作品の姿をくまなく描いています。
ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団
(RCA BVCC-8161/62 ¥3,059)
知的で、重厚な、まさにドイツ音楽の本流をいく演奏です。しかも冷たさは無く、豊かな響きで満ちています。特に第2楽章は充実しており、人生の深みを感じさせ、大変感動的です。録音も新しく優秀です。
シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ロンドンPOCL-4312 ¥1,835 )
大変ロマンティックな演奏で、さっそうとしたテンポ、いきいきとしたリズム、さわやかな表情が魅力的です。第1楽章の展開部に出てくる、トロムボーンの第1主題のモチーフを、これほど強烈にアピールした演奏を聴いたことがありません。少し録音が古いですが、おすすめです。
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作曲 | 1893年。 |
初演 | 第3、5曲は1894年1月22日、全曲の初演は1894年3月7日、いずれもロンドンにて、イローナ・アイベンシュッツの独奏によって行われた。 |
出版 | 1893年。 |
演奏 時間 | 第1曲約2分、第2曲約7分、第3曲約4分、第4曲約3分、第5曲約4分、第6曲約6分。 |
おすすめのCD
バックハウス(pf)
(ロンドンPOCL-9925 ¥1,000 限 )
バックハウスの晩年の演奏で、素朴で、おおらかで堂々としており、ブラームスの晩年の澄みきった心情をよく表出した演奏だと思います。
アファナシエフ(pf)
(デンオンCOCO-75090 ¥3,059 )
ゆったりとしたテンポでブラームスの書いた音楽構造をあきらかにしようとした演奏です。録音も新しくピアノの音色が澄んでおり、深い瞑想の世界を作り上げています。
グールド(pf)
(ソニーSRCR-2072 ¥1,835 )
(ソニーSRCR-1935 ¥1,835 限 )
グールド独自の解釈でとても繊細な表情を持った美しい演奏です。特に左手のフレーズの歌わせかたなどハットさせられるものがあります。ただし、これらのCDはSRCR-2072は 第1曲、第2曲、SRCR-1935は第1曲、第2曲、第6曲のみカップリングされています。
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作曲 | 1859年から60年。 |
初演 | 1860年10月20日、ハノーファーにて、ヨアヒム四重奏団ほかによって行われた。 |
出版 | 1862年。 |
編成 | ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2。 |
演奏 時間 | 約35分。 |
おすすめのCD
カザルス、フォレイ(vc)、スターン、シュナイダー(vn)、カティムス、トーマス(va)
(ソニーSRCR-9759 ¥2,345 )
1952年の古い録音ですが、私の一番好きなCDです。カザルスのチェロを中心に各奏者が積極的にかけあい、感情の起伏の大きなとても説得力のあるダイナミックな演奏です。
ベルリン・フィルハーモニー八重奏団
(フィリプスPHCP-3544 ¥2,039 )
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる演奏で、きわめて精緻なアンサンブルが展開されており、大変流麗で抒情的な演奏です。
コチアン四重奏団、シュカンパ(va)、コホウト(vc)
(デンオンCOCO-75558 ¥2,548 )
チェコの四重奏団とスメタナ四重奏団員による演奏で、録音がとても良く、チェコの暖かな音色の弦楽器で大変生き生きと旋律を歌わせるロマンティックな演奏です。
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作曲 | 1884年から85年。 |
初演 | 1885年10月25日、マイニンゲンにて、ブラームス指揮マイニンゲン宮廷管弦楽団によって行われた。 |
出版 | 1886年。 |
編成 | フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット2、トロムボーン3、ティンパニ、トライアングル、弦5部。 |
演奏時間 | 約45分。 |
おすすめのCD
ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ポリグラムPOCG-90061 97.12.3 再発売 ¥1,200 )
20年前に初めて買ったレコードで、とても想い出深い演奏です。おおらかで、かざりけが無く質素であるが適度にロマンティックでブラームスの音楽を素直にとらえた演奏です。ブラームスが常に聴いていたウィーンのオーケストラであり現在、世界最高のオーケストラであるウィーンフィルは楽器(特にヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ホルン)の音色が大変、甘く、美しく、ブラームスを演奏する最高のオーケストラです。この演奏もウィーンフィルの美しさを全面に出しブラームスの音楽をがっちりと描き出しています。
クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ポリグラムPOCG-1108 ¥2,548 )
クライバーの演奏はこれまでのこの曲に対する伝統や習慣などの既成概念から離れたまったく新しい感覚のものです。ブラームスの書いた音そのものを頼りにクライバー独自の音楽的センスでねり直した演奏でリズムの扱いや音づくりがユニークでブラームスの書いた精緻な音楽を綿密に描き、力強い説得力のある演奏です。ここでもウィーンフィルの音色の美しさは魅力的です。
ワルター指揮コロムビア交響楽団
(ソニークラシカルSRCR1664 ¥1,835 )
上の2つの演奏に比べると少し重厚さに欠けますが、昔から名演奏と言われていたもので、歌にあふれロマンティックで、細やかなニュアンスが美しく、生き生きとした演奏です。
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