ブラームスはお好き?



 この肖像画をご存じですか?
 私の大好きなドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスの1853年(20歳)の肖像画です。当時のブラームスはふさふさとした亜麻色の髪、はにかんだ表情をみせる口元、何かしら底知れぬ深いものを秘めているような青い瞳をした美しい青年でした。1853年9月30日ブラームスはデュッセルドルフのロベルト・シューマンを訪れ自作のピアノソナタハ長調を演奏し深い感動をあたえました。そしてシューマンは自らが20年前に創刊した音楽評論誌「音楽新報」に「新しき道」というエッセイをのせブラームスを絶賛しました。
 ところでみなさんブラームスと言えば「子守歌」、「ワルツ」、「ハンガリー舞曲」ぐらいしか知らないのではないでしょうか? 何ゆえか一般的にはあまり人気がないように思います。ブラームスはベートーヴェンの最も正統な後継者であり音楽はどれもすばらしく、きわめてロマンティックな作品、力強くたくましい作品、やさしくて心がほっとする作品など様々な性格を持っています。形式的にはバロック・古典派(バッハ、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン)からの伝統を守り、その論理性をとことん追求し響きは比較的地味ですが、その音楽はきわめて入念に仕上げられ、ゴシック建築のように精緻であり高い完成度を示しています。
 このホームページを見ていただいた皆さんが少しでもブラームスの音楽に関心を持っていただければと思います。

I'm very sorry. This is JAPANESE only.
Last Up Date 2001/4/30