HANAの写真
毎日患者さんの鼻の中を覗いては掃除をしています。
(私はみみ、はな,のどの掃除屋さんです)
鼻の中は結構複雑な構造をしていていろんな仕事を
受け持っています。
天井の部分で臭いを感じ,中央の部分で呼吸,加温
加湿,ほこりの除去などを行い,外側で音の共鳴
奥では耳とつながって耳への換気をしていますので
非常に大事なものです。
( 鼻の病気など )
アレルギー性鼻炎
一番多いのがこのように
粘膜が白っぽくて,鼻水
鼻づまりを主訴とする
患者さんです。
大気汚染が原因か食事に
起因するのか本当の所は
よく分かりませんが,最近
特に増えているように思い
ます。
時代と共に病気も変わって
いきます。
慢性副鼻腔炎
私の子供時代(40年前)
は黄色い鼻を垂らした
子供ばかりいました。
昔はいわゆる「蓄膿症」と
呼ばれて,よく手術の対象
となりました。
私も中学生の時に手術を
受けました。
最近は風邪など引いた後で
黄色い鼻汁が止まらない
などと言って来られます。
鼻茸(ポリープ)
鼻茸は慢性副鼻腔炎の
患者さんに時々見られ
ます。
鼻の中を電子内視鏡で
見たところですが
白いこぶ(くらげ)みたい
に見えています。
鼻が詰まったり,臭いが
分からなくなったりして
来られます。
ポリープ術後
鼻茸の手術をした後
の写真です。
鼻茸を切除したあと
の所に少し出血があり
ます。
左に見えるように鼻の
出口(後鼻孔)がきれい
に見えています。
鼻茸の手術
3年ほど前からシェーバ
ーメスを使った手術をこ
のように顕微鏡を見なが
ら行なっています。
メスの先端がポリープ
に接するだけでおもしろ
いほど簡単に取れます。
最近は内視鏡を使って
テレビモニターを見なが
らする場合もあります。
鼻出血
左の鼻中隔まえの方
から出血しています。
ここの部分は非常に
血管が多く網の目の
ようになっていますので
少し触っただけでも
すぐに出血します。
普通はあわてないで
両側から鼻をつまんで
10分ほどすると止血
します。
鼻血の止血(電気凝固)
どうしても鼻血が止まら
なければこのように電気
で焼いて止血(凝固)しま
す。
局所麻酔をうまくすると
痛みを感じることなく
出来ます。
鼻前庭湿疹
はなの入口がただれて
かさぶたが付き触ると
強い痛みがあります。
不潔な手で鼻を触り過
ぎる子供に起こる事が
多い。
これで はな 終わり
なお アレルギー性鼻炎の説明はこちら
慢性副鼻腔炎の説明は こちら です
(平成12年 秋)