医院のご案内



   1、(遊びこころ )


       ある日の院内  ( 平成17年9月5日 )


      」

    魚釣りをしている 池田愛夏(あいか)ちゃん4歳です


    

    ニモがいっぱいいますので・・・・・子供達も嫌がらずに吸入してくれます

    吸入器のスイッチが入るとニモが動きます
 


 

   2、   (こんな医院を考えました)    



   平成元年に高松市の西で耳鼻科医院を開院しました。
   開業するに当って,いろいろな医院を見学したり,本を読んだり,
   先輩の先生方の意見を参考にして,患者さんにとって快適な医院
   であり,かつ職員にとっては働き易い動線とスペースを確保出来る
   ように何度も何度も練り直して医院造りをしました。
   (8ケ月間医者としての仕事をせずに開院準備に専念)

   幸い自己資金でなく大家さんが建てて貸してあげますとの好条件が
   ありましたので,お金の心配をあまりする事なく想い描いた理想の
   クリニックを自分で方眼用紙に何度も書いて,納得の出来た計画を
   専門家(建築士)に図面にして貰った上で建築していただきました。
   (医院としてはかなり安い建築物です) 

   (ある耳鼻科の先生がこんな考え方で建築したのですが皆様方は
   正直言ってどう思われますか?)・・・・・一番気になります。


        

        医院の前景(2階が居宅になっています) 
        医院の屋根,看板,診察券などは総て清潔なイメージカラーの
        ブルーで統一しました。

        ( 14年間乗った白いクラウンが懐かしい )

        
                   医院の玄関

     開院当初は写真の白いタイルの所で約10センチほどの段が出来て
     いましたが,ある日車椅子の患者さんが段がある為に医院に入れな
     いとの訴えがありましたので早速,業者の方にお願いしてアスファル
     トで段差をなくしてもらい滑らかなスロープとなりましたので歩いて来
     て玄関で転倒する人もなくなりました。
     (医院の内外で段差を作らないという考え方は老人、子供,身障者の
     事を考えると絶対に必要だと思います)


        
       待合いの椅子から受付けを見たところです。

    受付の看板の下にポールに立った番号案内モニターがあり患者さ
    んは受付けの際に番号券を貰い待っていますと、合成音声で
    「**番の患者さんは診察室にお入りください」とのアナウンスが
    ありますのでそこで診察室に入る事になります。

    耳鼻科を受診する患者さんの中にはかなり難聴者がいますので
    小さな声で呼ばれても本人が分からずに困った事や,呼ばれた時
    にトイレに入っていて返事出来なかった事などがありましたので
    目で見て順番を確認出来る番号案内としました。

    (グローリーという会社の製品ですが,近くの銀行で実際に使われ
    ている現場を見たうえで,検討して早速取り入れました)

       
                  鼻の治療中

    総てが顕微鏡下の治療を原則にしています。
    今までは耳鼻咽喉科医院を受診しますと,額帯鏡をした先生が光を
    反射させて鏡の真ん中からみみ,はな,のどを覗いて治療をしていま
    したが若い時はまだよく見えますが,ある年齢(45歳頃)以上になる
    と近くの物が見えにくくなりますので,満足な診断,治療が出来なく
    なるのが現実です。
    そこで私の場合はみみ,はな,のどの診断,処置は殆ど総て顕微鏡
    を使って行っています。
    この状態を患者さんの側から見ますと

       
            患者サイドから見た鼻の治療中

    この様に左上のポールに付いているモニターテレビの画面に処置さ
    れている状態を見る事が出来る様になっています。
    そしてその一部を記録して見られるように,テレビの画像はビデオプ
    リンターと接続されていますので耳、鼻,のどという風に4分割の写真
    としてプリントされてカルテに一枚,患者さんに一枚渡る事になります。
    耳鼻科の場合は多くの場合見る事で診断が殆どつきますので
    インフォームド・コンセント(説明と同意)には不可欠と思っています。

       

    患者さんから見て右サイドに置かれたモニターテレビと電子内視鏡
    テレビには現在喉頭のファイバーの3画面と患者さんの顔写真が
    ありモニターの下にあるビデオプリンターでプリントします。
    耳の診察も診察椅子を固定して患者さんが右,左を向く事で
    自分の耳の状態を見ながら治療を受けるています。

    プリントの用紙は一枚120円ですので,診察毎にプリントしますと
    1ケ月かなりの金額(約5万円)になりますが,納得出来る診断と
    治療をするには是非とも必要なものと今のところは考えています。

    上のモニター画像を保存して有効に活用する目的で静止画を
    ファイリングするフジフィルム製のMO(DF−50)を購入しました。
       デジタルファイル
             モニターテレビとその上のMO

    
モニターテレビの上に乗っているのがその器械ですが,診察している
    顕微鏡の横についたCCDカメラから取り込んだ鼓膜などの画像を約1秒間
    でデジタルとして記録する事ができます。
    必要に応じてMOデイスクを取り出してパソコン上に再生可能ですので
    紹介状の返事などに画像を張り付ける事が出来るようになりました。
    画像はJPEG圧縮がかかっていてあまり綺麗ではありませんが
    約80キロバイト程度と軽いので,再度画像処理をする必要がなく
    かえって便利ではないかと思っています。
    230メガバイトのMOデイスク一枚に2200枚の画面を保存出来ます
    のでこれからは診療記録の保存に大活躍してくれるものと思っています。
    今まではビデオプリントをカルテに貼って保存していましたので画像の
    再生は不可能でした。
    (因みにお値段は60万円)

       
       医院診察机の後部から患者さん椅子みた所です。

    診察中の一部始終はこの位置にいてコンピュウターを打っている
    事務のスタッフが私との連携を上手くして,処方箋,会計,病名を
    素早く打って患者さんが処置,注射,ネブライザーなどが終わって
    待合いへ帰る(左回りの一方通行)頃には素早く事務処理が終わ
    っている事になります。
    (但し混んでいる場合はそうスムーズにはいきませんが)

       駐車場
                駐車場は大事です
    夏の暑い時期に炎天下で駐車した時に車に乗りこむのは本当に厭
    なものです。
    平成9年に屋根付き駐車場(大家さんが8台分の立派な駐車場を造って
    くれました)が出来ました。
    これで当院では30台が駐車可能となりました。


    以上が医院のご案内です

    自分が患者さんの立場になったらどんな感じがするだろうか ?
    どんな医院が理想なのだろうか ?
    のテーマを職員と共に考えながらの10年間でした。
    結局は患者さんの(小さな)声に素直に耳を傾けて,具体的な対応
    をすぐに行うしかなく,診療は誠心誠意努力する事に尽きると思い
    ます。



    もし御意見がありましたら  までよろしくお願いいたします。



                     (更新日 平成17年9月8日)

            大型台風14号の恵の雨で早明浦ダムの水が

        一挙に満杯になって・・・平成17年渇水の夏が終わりました