MIMIの病気
  
    (急性中耳炎の説明です)

       

急性中耳炎で鼓膜が全体に赤く,下の方に水泡があります。

子供の時に耳が痛くて困った経験を持っておられる方も多
いと思います。
原因は,ほとんどが風邪をひいた後に鼻の奥にある耳管
を通って細菌が耳の奥へ入って炎症を起こす為です。
よく耳の中に水が入って中耳炎になるなどと誤解されている
方が多くてこちらがびっくりしますが正常な鼓膜の人の場合
は耳の中へ水が入ったからといって中耳炎になる事は
まずありません 
(水泳の選手が中耳炎になるという話はあまり聴きません)



     ( 急性中耳炎の治療方法 


1、急性中耳炎は風邪の一部症状ですのでかぜに対する
  治療が必要です。
  安静、消化の良い食事、睡眠に注意して早く風邪が治る
  ような(咳,鼻水,熱,のどの痛みに効く)薬を飲む。

2、耳の痛みが強い場合は耳を冷やす(ヒエピタなど)

3、痛みが特に強い場合は鎮痛作用の強い座薬を使う。

4、それでも痛みがおさまらないない時は鼓膜切開の適応です。



基本的にはどんな病気もそうですが出来るだけ切開などの
外科的処置をしないで治る事が望ましいと思っています。
急性中耳炎ですぐ切開という場合も時にはありますが
私は一時的には鎮痛剤で様子をみて可能な限り自然に治る
事を期待して保存的な治療(処置及び投薬)を行います。

医者の立場でなく,患者さんの立場に立ってものを考えれば
もし治るものならなにもいやな外科的処置(鼓膜切開)を受け
たくないものです。
そこで私の場合は急性炎症が収まって耳の痛みがとれた時点
から3週間程度は慎重に経過を見るようにしています。
そこまで経過をみていると約80%の患者さんは自分の持って
いる治る力(自然治癒力)で治ってしまいます。
残り20%のどうしても治らない患者さんや,炎症を繰り返す人
両側の中耳炎で聞こえがかなり悪い場合が
鼓膜切開の適応という事になります。

自分自身が子供の頃に中耳炎になって遠くの耳鼻咽喉科医院
(善通寺)へ黒い耳帯をしながら通った経験を想い出しますが,
治療というのはあくまでも医者の押しつけでやっては駄目で
患者さんの納得の上に行なうべきものであり,本人または母親
がもう少し経過をみて欲しいという希望がある(切開を納得して
いない)あいだは根気強く待つ事にしています。

正直な話,耳鼻科の先生のなかには急性中耳炎の患者さんを
診すると必ず鼓膜切開をするという方もおられますので,どう対処
したらいいか悩んでいるお母さんも多いかと思います。

この点はあくまでも先生の治療に対する考え方の違いですので
良い悪いという問題ではありませんのでどうかご理解ください。
要は責任を持って治療をするかどうかという事につきますが
なかなか治りにくい場合は本当に困ってしまいます。

でもその時は正直に病状を説明して的確な治療をすすめるしか
ありません。

     

最後に可愛い患者さんを御紹介します。

        
      古木 二千夏(こきにちか)ちゃんです

      
           yamazaki brothers
       これで 急性中耳炎の説明はおわります。

            なお滲出性中耳炎の説明はこちら  です