ダイコンの花芽発達段階
Floral stages of Japanise radish
Fig. Floral stages of Japanese radish.
0) The vegetative stage, 1) The dome-forming stage, 2) The flower bud-forming stage, 3) The sepal-forming stage, 4) The stamen and pistil-forming stage, 5) The early petal-elongation stage, 6) The late petal-elongation stage.
ダイコンの花芽発達段階を示した.未分化期の茎頂の直径は50μm〜 200μmで,微細な突起状または平坦状をしていた(0).膨大期では,茎頂の大きさは未分化期の2〜3倍に肥大・肥厚し,その直径が約 200〜 500μmのド−ム状となった(1).また,葉原基の分化角度は,水平面に対して90°以上になっていた.
花芽原基分化期では,肥大したド−ムの基部にある包葉原基の内側から側花序,あるいは頂花序の花芽原基が分化していた(2).この葉原基と側花序あるいは頂花序の花芽原基は,外輪のものが包葉と側花序になり,内輪のものが小包葉と頂花序の花芽となって発育する.しかし,前に述べたようにこの時点ではそれぞれの花芽原基がどちらに発育するのかを区別するのは困難であった.
がく片分化期では,向軸側の1枚と背軸側の1枚,側面の2枚の合計4枚のがく片原基が分化した(3).雄ずい・雌ずい分化期では,まず側面の2枚のがく片が伸長し,次に背軸側の1枚と向軸側の1枚のがく片が伸長して,花芽原基全体を覆うように発達した.そして,がく片の内側では中央部に心皮の原基が分化し,その周囲に4本,更にその外側に2本,合計6本の雄ずい原基が分化した(4).この時,花弁も外輪の2本の雄ずいの両側で分化を始めた.しかし,形成初期の花弁原基は非常に微細であり,またその後しばらく発達せず,その確認も困難であったため,花弁形成は花芽発達段階の分類基準から除外した.
花弁伸長前期では,雄ずいが葯と花糸に分かれて伸長を始めた.花弁も突起状からディスク状になった(5).花弁伸長後期では花弁が著しく伸長し,雄ずいよりも長くなった.また雌ずいは柱頭,花柱と子房に分かれ,花柱が著しく伸長して雄ずいよりも長くなった(6).