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小児科のひとりごと

三つ児の魂百まで
 

 毎日、乳幼児の診療をしていて気になることを申し上げます。

 こどもを「わがまま」に育てている親御さんをよく見かけます。子供に甘く「わがまま」に育てることは、実は子供にとって大変不幸なことになるのです。子供を大切にして、子供の人格を尊重するならば、もっともっと厳しくあるべきだと思います。「わがまま」を許さず育てますと、その子供は強い人格を形成することが出来ます。子供のご機嫌をとるために、その場しのぎの甘いやり方は、結果として子供の人格を無視していることになります。小児科医から見ますと子供にわがままを許している親御さんこそがわがままにみえます。親子で我慢の練習をしてください。
 言うがままに物を与えたのでは、子供に「欲求不満に対する耐性」が身に付かず成長することになってしまいます。そうしますと思春期の重大な局面に立ち向かった時、対処する能力が欠けていて「つみ木くづし」をおこす結果になりかねません。欲求不満に対する耐性の獲得は、2才までが勝負です。
 もう一つ小児科医として親御さんに注文があります。それは子供に対して「過干渉」にならないよう注意してほしいことです。「しつけ」をすることと干渉し過ぎることは全く違います。
子供になるべく危険なことをさせないで、そして少しでも良い子に育てたいと思う親の気持ちはよく分かるのですが、ささいなことにまでいちいち指示を与えていますと、子供の自主性・主体性は育てられません。出来る限り子供の人格を尊重し、主体性のある行動を受け入れてあげましょう。

 褒めてやり、評価してやり、一人の人間として認めてあげ、我がままは聞かないでほしいと思っています。
 「三つ子の魂百まで」と先人たちは申し残しました。

2歳までが勝負です。
                


                               


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