第二喜多の湯
(Daini Kitanoyu)



 東久留米市には、黒目川が東西に流れている。黒目川は元々、久留米川と呼ばれていたという説があり、これが東久留米市の語源になっている。ただ、福岡県にある久留米市との混同を避けるため、市の名称が東久留米市となっているわけである。

 実際に、第二喜多の湯周辺の黒目川やいなりやま緑地を歩いてみると実に緑が豊かである。大円時という由緒あるお寺もあった。東久留米は、江戸時代から農村として栄え、西武鉄道の開通によって東京都心のベットタウンとなった。

 さて、この第二喜多の湯であるが、以前取材をした清瀬市の喜多の湯と関連があるようである。喜多の湯のご主人の弟がこの第二喜多の湯のご主人であるらしい。
 入口正面がフロントになっており、右へ行くと結構広いロビーがある。ソファーにもたれながら、「1010」を読めるようになっている。「1010」とは、「銭湯」。東京都浴場組合発行の機関紙である。ロビーには飲み物の自動販売機(350ccの缶ビールが250円、500ccの缶ビールが350円)とテレビ、マッサージ椅子がある。フロントにはアイスクリーム(全商品100円)、石鹸類の販売もある。

 フロントでもらったロッカーの鍵を持って脱衣室に入る。脱衣室にはロッカーが34個。洗面台のドライヤーは1回20円。脱衣室には向かい合って2つの大きな壁掛け古時計がある。
 一方は「贈 飯高工務店 職方一同」と記載され、もう一方はよく読めなかったが、「贈 飯高建設株式会社」と記載されているようだ。
 飯高建設は、東京都浴場組合の公式HPにも登場し、銭湯の設計施工をする有名な地元の(台東区の)建設会社のようである。

 浴室に入る。
 洗面器は黄色いケロリン。カランは19箇所。他にシャワーブース1箇所。サウナはガス遠赤外線サウナ。サウナ室内温度はコントローラーでは98℃になっていたが、室内の温度計によると102℃。血液が蒸発しそうな温度だ。サウナにはテレビもある。
 一方、水風呂は水温17℃。サウナと水風呂の温度差はなんと85℃もある!

 浴槽は、他に、ショルダーマッサージ、エレキマッサージ(電気風呂)、超音波マッサージがあり、マッサージのオンパレード。
 湯温表示はなぜか23℃になっていたが、42℃はあるだろうと思った。かなり熱い。壁画は太陽と鳥。浴室にはたくさんのお客がいたので、浴室内の撮影はできなかった。

 今日は大変涼しい。外気温度が20℃前後である。入浴後のさわやかな空気に触れ、だらだらと汗をかかずに済む秋が早く来てほしいと思った。

(フロント様、撮影へのご協力、誠にありがとうございました。)


入浴料:大人400円、小学生180円、幼児無料、サウナは別料金の設定なし


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
東久留米市幸町1-5-10 400円 15:00〜23:30 無休

取材:銭湯愛好会東京支部
取材日:2004年8月15日(日)



 
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