権現温泉
(Gongen Onsen)

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 松山市内国道197線を北上し、JR予讃線を越える手前の信号を山に1kmほど入ると「権現温泉」がある。
 建物の周りを桜の木が囲んでいて、桜の頃にも是非訪れたい所だ。

 この温泉施設を語るには3つのことを語らなければならない。
 「泉質の良さ」、「孔雀」、そして「背番号36池山」。

 ここの湯は「アルカリ性単純湯泉」、浴室に入れば床のぬめりで泉質の良さがすぐわかる。浴槽に入ればその「ぬるぬる感」が楽しめる。8名が定員だろうサウナに入って水風呂に入って身体を触ると、さらに泉質の良さがわかる。
 天井以外は大理石で囲まれていて重圧感がある、そしてここにあるのが大理石の観音さま、入浴者をやさしく見つめている。

 お風呂の良さをはかるバロメーターのひとつは、浴室内に何人の人間が横たわっているかだ。ここは多い。浴槽の横にずらりと横たわってくつろいでいる。
 一番奥に横たわり窓越しに外を見てみよう。
 コンクリートに囲まれた庭がある。竹が11本、樫の木が8本ほどそして「孔雀」が遊んでいる。愛好会では「鯉」が浴槽横で泳いでいる銭湯を数々紹介してきたが、「孔雀」を見ながら入浴できる場所はここ「権現温泉」だけだ。
 これまで動物園でしか見たことがない「孔雀」をまじまじ見てみると、鳥であるが人間の顔によく似ているのだ。特徴ある「とさか」は昔はやった「パンプ」そのもの。眉毛もしっかり目の上にしっかりある。なかなか愛嬌のある顔で、飼主はなんと名前をつけているのだろう。今度は窓口のおばちゃんに聞いてみよう。

 ここからは熱く語りたい。

 背番号36ヤクルトスワローズの池山だ。権現温泉と池山、そうなのだ現役時代自主キャンプは、近くのゴルフ場などで行い、必ずその疲れをここ権現温泉で取っていたのだ。
「ブンブン丸」と名づけられ、その豪快な振りと、中途半端を許さないその姿勢にひきつけられたファンも多い。
 ここ権現温泉の受け付け横に池山の広島との最終戦の写真やバットなどがディスプレーされている。
 この最終戦は昨年の10月だったが、いまでも覚えている。
 延長10回この試合5回目の向かう、長谷川の初球、2球目を豪快にフルスイング、そして3球目152kmの剛速球にバットが空を切る。
 ブンブン丸の代名詞ともいえる空振り三振だった。

 そして池山はここ愛媛に夢のプロ野球オールスターを誘致に尽力した一人でもある。夢を四国にもたらせたくれたのだ。そういえば、池山のユニフォームには「夢ありがとう」とサインしている。

 池山の感謝の言葉があった。「里美かあちゃんありがとう」。多分ここのお母さんの名前だろう。
 この権現温泉が池山を支えていたといっても過言ではない。

入浴料は400円。75,000円で年間会員、40,000円で半年会員、年間会員で一回200円。
 この湯で200円、家が近くなら絶対お勧めだ。

 湯銭   大人400円、子供220円


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
権現町670 400円 × 10:00〜23:00 第4木曜日

取材:銭湯愛好会
2003年8月



 
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