国道１１号線吉野川を渡る手前、四方向の横断歩道橋のある交差点を西に向かうと新町川を越える吉野橋がある。 　橋をわたってすぐ北をみると煙突が見える。ここが百楽温泉だ。 　建物は３階建てになっていて。一階はコインランドリー、駐車場になっている。４台置けば満車になってしまう。 　目的のお風呂は、階段を登って２階にある。建物の外側にある階段を登ると、のれんがかかっている。シンプルなのれんだ。 　男湯は左、はいると中央に番台、番台からは浴槽が見えないように布のしきりがある。ここには徳島の湯銭をしめす、料金表が掲げられている。おとな２８０円、徳島は場所によって湯銭が異なっている。ここの料金表は平成８年だ・・。たぶんこの料金が正しいのだろう。 　お風呂の中は男湯と女湯を隔てる壁側にジェット湯、バブル湯があり、奥にサッシのドアがある。上にはサウナと書いているので、２８０円でサウナに入れるのかと喜んでドアをあけると、熱気が全くない。 　どうしたことかと見回すと奥にもう二つ、サッシのドアがある。一つは非常用のドア、そしてサウナだ。最初のドアからサウナのドアまでの空間はというと、サウナ上がりの体をクールダウンするように休憩用のいすが置かれている。水風呂は最初のドアの横にある。 　ここは２階にあるため、南からの入る光がまぶしい。湯気もよく見える。浴槽にはいって窓を眺めると湯気が色々な形に変化し、アートだ。 　おばちゃんにありがとうと声をかけて、外に出ると新町川がきれいに見える。ここは夏は風が通って気持ちがいいだろう。 　２８０円でサウナ、そして大きな窓に広がる芸術を見れる所はここだけだ。

取材：銭湯愛好会

　戻る