高松クレーターとは、高松市仏生山町の仏生山公園付近を中心点とする直径四キロ、深さ二キロほどのおわん型のくぼみのことで、今から約1500年前に遥か宇宙からの隕石が衝突してできた巨大なクレーターである。
また、このクレーターの地下には約20億トン(早明浦ダム約7杯分)の水源があると考えられており、ここ「きらら」は、そのクレーターにちなみ「高松クレーターの湯」と命名されている。 掘り当てた源泉は湧出量毎分270リットル、源泉温度19.6℃、使用温度は41℃と少しぬるめ、無色無臭の透明感のあるお湯である。 券売機で入浴券を買いフロントのお姉さんに渡すと番号のついたロッカーのカギをくれる。ロッカーは普通のお風呂屋さんにあるようなロッカーじゃなくて会社にあるような縦に細長いロッカーである。 浴室内は明るい、外からの光がキラキラと差し込んでいる。隕石をイメージしているのか浴室内は石がふんだんに使われている。洗い場のイスもピカピカの重量感のある石である。 内湯は、エステバス、ジェットバス、電気風呂とひととおり揃っていて、露天には、珍しいつぼ風呂と一枚岩をくり貫いたクレーター風呂がある。これらは、日替わりで男湯と女湯が入れ替わる。つぼ風呂は直径1メートルくらいの信楽焼のつぼで、大人ひとりで入るくらいの大きさ。このつぼに浸かると自分だけの守られたスペースを占拠したようで王様になったような気持ちになる。横たわっていると気持ちいい。目を閉じると山鳥のさえずりが聞こえてくる。露天のスピーカーから流れてきているようだ。 クレーター風呂は、中国四川省、揚子江河口より2000km逆上った秘境の地より切り出した一枚岩をくり貫いたもので歴史と重圧感を感じさせてくれる。 サウナはノーマルサウナと塩サウナがある。両サウナともテレビがあるので長居できる。水風呂はサウナを出たところのベストポジションにあるのだが少し小さめ。定員2名程度か。 さて、ここきららで気づいたのが、浴室の清掃スタッフが若い女性であること。一般的に(男湯の場合)、男性か年輩のおばちゃんが浴室内の洗面器を整頓したりお湯の温度をチェックしたり、サウナのマットを替えてくれるのだが、ここでは、若い女性スタッフがそれらをやっている。ちょうどマット交換の時、サウナに入ってた男性は、「わしゃ、立派なモン持ってないんで恥ずかしいわ。」と顔を赤らめていた。 ロビーにはレストランもあり、食事メニューも充実している。また、リラクゼーションルームでは20分2000円からのマッサージ、エステもやってくれる。 さらに宿泊も可能で入浴料金込みの大人一泊4500円(チェックイン15時、チェックアウト10時)はリーズナブルである。 また、朝9時までに館内に入ると朝風呂料金400円。土日平日を問わず、17時までは再入浴も可なので長湯ファンには嬉しい。 場所は、空港通り三名の交差点を田村神社(高松西インター)方面へ西進(三木国分寺線)するとすぐのところ。道の北側にある。 |
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住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
一宮町800-1 | 600円 | ○ | ○ | 6:00〜26:00 | 第3火曜日 |
取材:銭湯愛好会