惜しまれつつ2001年夏廃業
浴槽の壁にタイル張りの富士山がある風呂に浸かってみたい。小さい頃は、こんな風呂場をなんとなく見たような気がするが、今になっては殆ど見かけることがなくなった。もし、あなたの近所にそんな銭湯があったら、是非、愛好会までご連絡を頂きたい。特集を組んで大々的に取材をしたい。 さて、高松市内には、富士山に代わり、鯉が泳いでいる銭湯が2軒ある。そのひとつが「鯉の湯」である(もうひとつは梅の湯)。 鯉の湯のエントランスは芸術的である。ご覧のようにアーチ型のテントが張り出していて屋根の太陽熱給湯システムに継ぐ建物のシンボルになっている。入り口横には大きなランドリーがあり、常連さんは入浴前に洗濯物を入れて、帰りに出来上がった洗濯物を取って帰る。 履き物を脱いで、のれんをくぐるとすぐ番台になっている。脱衣所の真ん中には大きなソファーが二つ応接セットのように配置されていて座るとリラックスできる。まるで、居間のようである。脱衣所にはぶら下がり健康器(無料)、足の裏マッサージ機、ローリングマッサージ機などの健康器具も揃い、アイスクリームのショーケースもある。 にしき鯉は、浴室の奥の湯船の向こう側のガラス張りの水槽で入浴客を気にすることなくマイペースで泳いでいる。ガラスを叩いても鯉たちは決して動じない。 鯉の湯には、サウナと蒸し風呂(蒸気サウナ)が完備されているが、ここのサウナは脱衣所の浴場から離れた番台側にある。そのため、サウナから出て水風呂に行くには脱衣所を横切ってにしき鯉のいる浴室まで引き返さなければいけない。サウナには「鶴亀サウナ」と実に縁起のいい名前がついている。 |
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住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
円座1060-2 | 300円 | ○ | × | 16:00〜23:00 | 1,16日 |
取材:銭湯愛好会