末広温泉
(Suehiro Onsen)



 市駅前から南へ向かうと正岡子規が過ごした子規堂がある。さらに行くと左手にあるのが「末広温泉」、ちょうど南高の正面である。

 平成14年2月に改装を終え、末広温泉は華やかに生まれ変わっている。番台のおじさんに尋ねると改装に4ヶ月かかったとのこと。新生末広温泉にかける想いがこの4ヶ月に込められていたことだろう。

 のれんをくぐると、正面に番台があり、にこやかに迎えてくれる。奥に通じるカーテンをくぐると脱衣所。清潔で明るいスペースだ。

 脱衣所スペースには後付けタイプのサウナが張り出している。定員は3名。サウナにはテレビはない。が、中に入ると室内のスピーカーからテレビの音声のみが聞こえてくる・・・。
 辺りを見渡すとガラス窓越しに番台方向にあるテレビが見えた。実に合理的な設計思想が取り入れられている。
 サウナ奥に座るとテレビの画面は死角に入るが、手前2席に座れば充分テレビを見ることができるのは素晴らしい。

 この日のサウナの話題は大相撲初場所、朝青龍の綱取りの一番で盛り上がっていた。末広温泉の長老らしき話題の提供者は日本の国技なのに貴乃花が引退し、横綱が外人力士で占められることに大いに不満をぼやいていた。

 浴室は奥に向かって縦長く、少し低めの男女の仕切壁に沿って手前から、打たせ湯、ジェット風呂、熱湯湯、イベント湯、水風呂とレイアウトされている。
 熱湯湯には「足元熱湯注意」の札が張ってある。水風呂が一番奥にあるのでサウナからは少し距離がある。水風呂にはツルカメ印の蛇口から勢いよく冷水が放たれている。蛇口は開放されているので自由に水量を調整する事ができるのがうれしい。

 洗い場は全部で12ヶ所。反対側の壁に一列に並んでいてカランとともにシャワーも備わっている。シャワーの勢いもよい。

 貸しタオルは20円。南高生にとっては部活の後、授業後のリフレッシュに、松山観光の方は子規堂見学の後に手ぶらで出かけよう。
 南の路地を入ったところに専用駐車場あり。


住所 入浴料 サウナ TV 営業時間 定休日
末広町12−3 300円 日〜金 11:00〜23:00
土曜日 11:00〜21:30
なし

取材:銭湯愛好会



 
 戻る