高松市が誇る長い、長い商店街の一つ、田町の商店街から東に少し入った所に「田町湯」がある。 ここも時代を感じさせる銭湯の一つで、田町湯の看板の下にある裸電球の街路灯が、なんともいえない哀愁を漂わせている。 のれんをくぐって右が男湯である。 湯銭はもちろん300円、さりげなく湯銭を番台においたのだが、番台のおかみは、相撲に夢中で、お愛想でいらっしゃいと言ってくれた。 今日の相撲の解説者は元横綱「曙親方」、おかみは、「この人も離婚したのかね」と女湯にいる常連と話に夢中だった。 余談だが、この後の話は、常連の女性は「離婚したのは、小錦よ。」と話が当分続き、最後はお互い高笑いで話が終わった。 この銭湯の脱衣場、浴場ともレンガを積み上げたような建物造りで、脱衣場の壁には神棚、昭和初期の扇風機がビニールにくるまってかけられている。 もちろん、直立の体重計、そして昔パーマ屋で見かけた頭からかぶるヘアードライヤーまである。 浴槽は浴室に入ってすぐ左に水風呂、一番奥左にイベント湯がある。 ここはシャワーがなく、浴槽から洗面器で湯を汲み上げるのが一番いいだろう。 レンガづくりの壁とさびた窓のバランスがよく、ここの壁には、日本の城が細かいタイルで描かれている。 そしてここには浴室を出て気づいたのだが、サウナが脱衣場内にある。入り口上には「白樺」と書かれている。このサウナの愛称なのだろう。しかし、使用されているような雰囲気はなかった。 営業時間は15時から23時まで、定休日は6のつく日だ。 |
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住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
東田町19-31 | 300円 | ○ | × | 15:00〜23:00 | 6,16,26日 |
取材:銭湯愛好会