松山市南部、丈ノ淵公園からさらに南の県道伊予川内線沿いにあるのが「ていれぎの湯」である。 地下1200mから湧き出たナトリウムとミネラルを含んだ泉質は南道後温泉の湯名を持つ。 建物入口の階段前では弘法大師の石像が迎えてくれる。 浴場内は明るい。上から横からサンサンと自然光が降り注いでいる。 内湯には大浴槽を中心にシェイプアップバス、サウナ、水風呂、リラックス風呂が配置されている。 水深1m20cmのシェイプアップバスでは強力なジェット噴流がお腹の辺りを攻撃してくる。 貝殻風なタイルでデコレートされた円形のリラックス風呂は古代ローマ風呂を彷彿させる。大勢の風呂仲間でワイワイ入るのがオススメかも。 サウナも広くで明るい。光が射し込む窓の向こうには田園風景が広がっている。田植えを終えたばかりの農夫がほっと一息ついているのが見える。サウナにはテレビも備え付けてあるが耳をすませると、スピーカーからはテレビとは別の優しい音楽が流れている。タイタニックのサントラ版だ。テレビでは土曜サスペンス劇場をやっている。・・・田園風景にタイタニックにサスペンス劇場、これらのミスマッチなど何も気にならない。 水風呂は限りなくクリスタルだ。その透明感と冷たさの秘密は? 松山には名水100選にも選ばれた丈ノ淵公園があり、週末ともなれば、湧水を汲みにくる人、水遊びをする子供連れの家族らで賑わう。園内にある泉はクリスタルの様に澄みきっていて、底からは尽きることなくこんこんと水が湧き出ている。丈ノ淵の泉を見る度に、サウナのあと、この泉に浸かる事ができたらどんなに幸せだろうと思うのだが、その欲望を満たしてくれるのがていれぎの湯の水風呂なのである。 つまり、ていれぎの湯の水風呂は100%天然水、丈ノ淵と同じ湧水で満たされている。 露天風呂は、赤茶色の源泉の「金泉」、ノーマルの「銀泉」がある。金泉ではタオルを漬けないように注意しよう。また、銀泉には持ち運び可能なドラえもんの石のマスコットもある。 そのほか、露天には歩行湯、打たせ湯、樽湯もあり、そのバリエーションに驚かされる。 ロビーには、マッサージルーム、軽食コーナー、休憩室も備わっている。 |
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住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 営業時間 | 定休日 |
中野町甲853 | 500円 | ○ | ○ | 6:00〜24:00 | 年中無休 |
取材:銭湯愛好会