天然温泉 極楽湯 さっぽろ弥生店
| 宿泊先のホテルロイトン札幌から見える大きな「ゆ」の文字。まるで、当愛好会への挑戦状のようにも見える。 高まる気持ちを抑え、近々開設予定の愛好会札幌支部に問い合わせると、そこは市内でも群を抜く大型のスーパー銭湯「極楽湯」であるとの回答があった。 早速、タオル一本握り締め、小走りに極楽湯に向かった。 極楽湯は、ホテルさっぽろ弥生に隣接している。駐車場は既に車で埋まり、交通整理のガードマンがひっきりなしに車を誘導している。駐車場の片隅には先ほどホテルから見えた「ゆ」の看板がまるで札幌のプレステージであることを誇示するかのようにそびえている。 暖簾をくぐり玄関に入るとコイン式の下駄箱がある。そこで靴を脱ぎ、ぬくもりのある木の階段を上るとフロント方式の番台がある。そこの自動販売機で入浴券を購入する段取りになっているのだが、壁にかかる料金表をみて驚いた。 ご入浴料金 大人 三七○円。 サウナも露天も全て込みである。しかも天然温泉。追加料金一切なし。スーパー銭湯の料金設定としては破格値である。 脱衣所内はとてもきれいで明るい。ロッカーの多さは収容キャパの多さを物語っている。浴室への入口付近にはウォータークーラーが設置されているので、いつでも水分補給ができる。 浴室には、スーパージェットバス、白湯、電気風呂、遠赤外線タワーサウナ、水風呂が備えられている。洗い場にシャンプー、石鹸はないが、この料金設定では文句は言えない。広いサウナの片隅では常連組の会話が弾んでいる。最近出来た市内のスーパー銭湯の話で盛り上がっている。どうもその銭湯の水風呂がぬるかったのが不満らしい。 そして、浴室の先の露天スペースに足を踏み入れた瞬間、もう一度驚かされた。目に飛び込んだのは、そこにいるお客たちの恍惚の表情。 岩風呂、寝湯、足湯、釜風呂と多種多様なバス。そこにたたずむ入浴客は完全に癒されている。「極楽」。思い思いの入浴スタイルでヒールな時間を過ごしているお客たちの表情はまるで仏のように見えた。確かにここはヘブンだ! 取材から一週間後、札幌支部から地元「北海道新聞」の記事が届いた。見出しには「熱いぞ!銭湯 370円で湯治気分」。まさに極楽湯を初めとする札幌市内の大型スーパー銭湯のことが書かれてあった。 要約すると、「札幌市内では、銭湯料金で入浴できる大型スーパー銭湯が相次ぎ開設され人気が高まっている。一方、昔ながらの銭湯は客足が減少し、30年前に300軒近くあった市内の公衆浴場(北海道公衆浴場法条例で定める銭湯)は、平成17年3月末現在で半分以下の127件にまで減少。ついに札幌市は大規模銭湯の規制に乗り出した」とのこと。 事態は湯船の外でも過熱気味になっているようだ。確かに公衆浴場と同料金で商売をやられると、昔ながらの銭湯は大きな打撃だ。 スーパー銭湯と公衆浴場の両立。 これは、我々愛好会にとっても大きな課題だ。大小さまざまの浴槽やサウナを備え、休憩所や飲食、マッサージなどの設備も充実した大型スーパー銭湯。近所の人々が集い、番台と脱衣所の会話、石鹸の貸し借りが当り前に行われ、脱衣所の天井には扇風機が回り、スス茶けたエビスさまや神棚が飾られている昔ながらの公衆浴場。 どちらもいいところがあって、両者を比較することはナンセンス。日本語と英語を比較するようなもの、文化が違う。銭湯に求めるものは、十人十色、千差万別。人によっても時間によっても気分によっても変わってくる。 賛否両論あるだろうが、このスーパー銭湯「極楽湯」、全国にフランチャイズ展開し、銭湯文化に新しい価値観を提案している。 営業時間:午前10時〜深夜12時 料 金:大人370円 小人140円 幼児70円 |
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| 住所 | 入浴料 | サウナ | TV | 定休日 | 電話 |
| 札幌市中央区北3条西12丁目 | 370円 | ○ | ○ | 第3水曜日 | 011-281-4126 |
取材: 銭湯愛好会
取材日: 2005.05.06