北海道取材

稚内市



 20世紀最後の夏に、北海道北部に向かった。 札幌から夜行列車で約7時間、朝6時に稚内についた。
 あたりはまだ薄暗く、とりあえず「稚内港北防波堤ドーム」に向かい北の海をじっと見ながら、時間をつぶした。ロシアの漁船の寄港地になっており、稚内にはロシアの人たちが多く住んでいる。
 今回の旅行は最北端の銭湯、温泉施設を取材すること。取材先は決まっていたので、合間に観光名所を訪れることにしていた。
 銭湯・温泉取材は別のレポートを見ていただきたい。
 訪れた観光名所を紹介すると

<宗谷岬>  
 言わずとしれた日本最北端の地、北緯45度31分14秒にあり、自分の足で最北端の地を踏みしめたいと、季節を問ず旅行者の多いところ。
 近くには色々な平和を願うモニュメントがあり、最近のものでは、昭和58年の大韓航空機撃墜事件の犠牲者の慰霊と恒久平和を願った、「祈りの塔」がある。(鶴の形をしている。)
 旅人ながら、これ以上平和を願うモニュメントを建てることないよう世界平和を願った。

<ノシャップ岬>
 ノシャップ岬の沖は日本海、宗谷岬の沖はオホーツク海になるらしい。稚内の西北端に位置する、ここから日本海に沿って南下する海岸線から、利尻・礼文島を一望することができる。ここから見る利尻富士(利尻島)、夕日は抜群らしい。稚内灯台があり、日本第2の高さを誇る。1900年に建てられ、ちょうど100年目の灯台を目にすることができた。

<礼文島>
 稚内から東日本フェリーで約2時間、島の名前はアイヌ語で「沖の島」を意味するらしい。荒々しい波の侵食を受けた、岩肌に春のなると必ず花をつける高山植物がとても美しいそうだ。「北限湯」がこの地にある。 
 ここは、日本最北端の地であるが、カムチャッカ半島からみれば最南端の地、日本最北端の温泉施設「童夢」で、ロシア人の方々とはだかで一緒に見た日本海に、日本人の北の最果ての旅情などロシアの人には微塵もないだろう。
 世界は広い、見聞をもっと、もっと広めなくてはと、今回の旅より学んだ。

 最後に取材にあたり、会長よりのこれまでの適切な助言が取材活動に大変役にたったこと、そして知識不足の私を取材班として任命いただいたいた会長のご配慮に心より感謝いたします。


日本最北端の温泉 稚内の銭湯


取材: 銭湯愛好会ミレニアム記念取材班

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