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毎年１０月第４週の週末はここの風呂と決めている。 松山と高知を結ぶ全長約５ｋｍの寒風山トンネルの高知側出口近くにある「滝見岩風呂」。 今年は例年より紅葉が遅れていると受付の人は言っていた。 純日本風の建物の横に泳ぐ川魚を見ながら玄関をくぐると、炭のにおいがなつかしい。 ここには「いろり」があり、炭が赤々の燃えている。いろりで川魚を焼いて食べることもできる。 受付で入浴料金５００円を払い、階段を上ると外に出る。そこから紅葉と庭を見ながら山道を登ると「滝見岩風呂」にたどりつく。 名前の通り、浴槽からは青石を下る滝、その滝を覆い隠すように紅葉したもみじがある。 これこそが日本の秋だと、あらためて満足感に浸る。 次は体を湯に浸す番だ。 温度は少しぬるめだから長湯ができる。長湯をするために岩風呂の中の自分の尻から背中にフィックスする石を探そう。そこを腰掛けにして日本の秋を眺めるのがベストだ。 秋のベストシーズンに入浴、周りには誰もいない。 滝と紅葉を通りすぎる風の音だけが聞こえる。 こんな贅沢が他にあるだろうか。 次は寒風山を雪が覆う頃入浴だ。 ここ一の谷やかたでは、宿泊もできる。山際に立つ一戸建てのお家ひとつひとつが宿泊施設になっている。１泊２食付きでひとり8,800円。しし鍋、きじ鍋等の鍋料理は別料金で用意してくれる。 チェックインは15時、アウトは10時。予約は、088-869-2666まで。 |
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