明宝温泉 湯星館



 東海北陸道・郡上八幡ICから国道472号線を30kmほど北上する。このエリアで人気のスキー場「めいほう」でスキーを楽しむためだ。
 めいほうは標高差700m、最長滑走距離5kmのビッグゲレンデだ。
 そして、スキーの後の温泉と言えば、この「湯星館」である。ゲレンデから車でわずか5分ほど。ゲレンデとは目と鼻の先にあり、大変便利な施設だ。

 当施設は温泉とレストラン、土産物屋などで構成される。メインの温泉は受付の右奥にあり、テレビのある休憩場所とトイレを通り過ぎたところにある。脱衣場はコインロッカー方式で100円を投入し、使用後はちゃんと100円が返却される。脱衣場洗面器はドライヤー付だ。

 さて、浴室は大浴槽、ジャグジーがあり、かなり広い。洗い場は13箇所。これとは別にシャワーも3ヶ所あり、それぞれ1列に順番待ちの列ができているという状態で、混雑時もかなり合理的に使われている模様だ。もちろん洗い場はボディーシャンプーとシャンプーが完備されている。
 露天風呂は岩風呂風でかなり広く、3箇所の打たせ湯がある。この打たせ湯は2.5mほどの高さなのだが、すごい勢いで湯が落下している。疲労した肩や背中、腰に当てると結構気持ち良い。と言うよりそういうレベルを超えていて、少々「痛い」かもしれない。肩にあたった湯があちこちに飛び散り、まさに修行僧になった気分である。
 湯は全般にぬるめで、その分長湯ができる。雪景色がいい。

 ちなみに、この温泉は、天然ラドンを含むアルカリ性単純温泉で、神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、運動麻痺、うちみ、くじき、関節痛、健康増進、通風、動脈硬化、高血圧症、胆石症、慢性婦人病などに効くという。
 駐車場が100台くらいのスペース、脱衣場のロッカーが約100人分もあり、かなりのキャパシティーを誇るが、土曜、休日の夕方はかなり混雑する。取材した日は土曜日の夕方であったが、来た時は駐車場がほぼ満車であり、脱衣場と浴室は大混雑。出る時は、駐車場待ちの車が30台以上列をなしていた。かなりの人気スポットである。訪れている客のほとんどがめいほうスキー場を楽しんだスキーヤーかボーダーであろう。

 施設には温泉スタンドもあり、100リットル100円、200リットル200円で温泉が販売されている。
 また、明宝ブランドのハムはこの地域の名産になっているようだ。めいほうスキー場といい、「明宝」の名を全国に知らしめるこれらの戦略、なかなか功を奏しているようだ。


       ■入浴料
        大人(高校生以上):500円
        小人(小中学生):250円
        幼稚園児以下:無料
       ■営業時間
        10:00〜21:00(受付は20:30まで)

住所 入浴料 サウナ TV 定休日 電話
岐阜県郡上郡明宝村奥住3428-1 500円 × 第3水曜日 0575-87-2080


取材: 銭湯愛好会大阪支部(2003年2月1日)

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