勝山温泉センター 天然温泉 水芭蕉



 福井県の人気ゲレンデ「スキージャム勝山」から9.1km、車で15分のところに「水芭蕉」はある。この施設は、温泉、食堂、売店、広間、テニスコートなどで構成される。
 入口ののれんをくぐると、左側に受付、右側に靴箱がある。この靴箱に靴を入れ、鍵をとって、入浴券を自動販売機で買い、靴箱の鍵と入浴券を受付に差し出すと、引き換えに脱衣室のロッカーの鍵をくれるというシステムになっている。従って、靴箱も男用と女用に分かれている。初めての場合は少し戸惑うかもしれない。
 脱衣室は170人分のロッカーがあり、スペースも広め。洗面器は3個あり、ドライヤーもある。脱衣室から浴室に入るところに敷いてある敷物は、ちくちくして痛い。これは屋外で靴の泥落としをするためのものだと思うのだが、なぜか平然と置いてある。
 
 さて、浴室であるが、広い浴槽に加え、2種類のジャグジー、フィンランドサウナ、水風呂がある。ジャグジーは横方向に泡の出るタイプ(圧注浴)、下方向から泡の出るタイプ(泡沫浴)があり、スキーで疲れた体を癒してくれる。サウナ室内温度は86℃。サウナ内にはテレビが設置され、ちゃんとテレビリモコンも置いてある。サウナの出入口近くには水風呂があり、サウナと水風呂を繰り返し交互に楽しむことができる配置となっている。洗い場は15箇所、石鹸とシャンプーが完備されている。残念ながら露天風呂はないが、内湯の浴槽からは、日本庭園が見える。樹木は雪の重みで傷まないように措置が施され、ミニ兼六園といった感じの雪景色を楽しむことができる。体だけでなく、目も十分に楽しませてくれる温泉だ。
 この施設、駐車場は結構満車でも、浴室や脱衣室はそんなに込んでいない。入浴後に休憩室で談笑する地元のお年寄りが多いためだろう。このように、この施設は地元の方々の憩いの場として、相当支持されているようだ。我々よそ者のスキーヤーはこの施設を使わせて頂いているという気持ちで入る必要があろう。ちなみに、建物手前の駐車場が満車でも、奥に行けば第2駐車場がある。
 この温泉はナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性低温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔病、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病などに効くという。
 営業時間は、平日は12:00〜22:00、土日祝日は10:00〜22:00まで。
  

住所 入浴料 サウナ TV 定休日 電話
福井県勝山市村岡町浄土寺30-11 500円 毎週水曜日
1月1日、1月2日
0779-87-1507


取材: 銭湯愛好会大阪支部(2003年2月15日)

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