さぬき温泉



 しおのえ温泉スタンプラリーも今年で13回目を迎えた。
 このスタンプラリーとは塩江温泉郷の9ヶ所の温泉のうち6ヶ所のスタンプを巡って集め、予め設定されていた正解の6ヶ所のスタンプを集めた人にトロフィーと副賞が授与されるというものである。
 なかなか面白い企画である。つまり、6ヶ所の温泉をはしごするわけであるが、お風呂好きにはたまらない「温泉の巡礼」である。

 ところで、香川では今、さぬきうどん巡礼がブームで、週末ともなれば、県外ナンバーの車をあちこちの穴場うどん店で見かける。
 これは、うどん屋でうどんを食べては次の店で食べるといううどん食いのはしごであるが、香川のうどんは安いので千円もあれば3〜4軒ははしごできる。
 ん、ってことは、銭湯巡礼だってあってもいいのでは・・・。
 もちろん、銭湯だって、千円あれば、3軒のはしごが出来てコーヒー牛乳までついてくる。
 いつか、愛好会公認の銭湯巡礼をプロデュースしたいものである。

 さて、昨年の塩江観光温泉ホテルの取材に続き、今年はさぬき温泉を訪れた。
 山中の露天風呂に浸かると日々の喧騒を忘れさせてくれる。
 露天風呂は第一、第二の露天風呂があり、どちらも脱衣所から一度外に出てスロープを進んだところにある。
 特に第二露天風呂は階段を下って50メートルくらい進んだところにあり、「離れ」といった感じなのでたどり着くまでのドキドキ感も楽しもう。
 露天に浸かるとまろやかな湯は心まであたためてくれる。また、この時期は新緑が目に優しい。心身の疲れを静かに癒してくれる。
 やっぱり、露天風呂の醍醐味は風呂に浸かって感じる旅情である。
 そう言えば脱衣所のプレートに書いていた。山の風呂の効果その3、「転地効果がある」。なるほどそういうことか。

 一面ガラス貼りの内湯からも自然は満喫できる。
 浴場内の壁には温泉の効用ほか入浴についての解説が書かれている。首まで浸かってゆっくりと読もう。解説文の最後にカッコ書きで、最後までゆっくり読んで2分半かかると書いていた。
 浴場内には4名くらい入れる小ぶりなサウナもある。水風呂はサウナ横に隣接している。

 風呂上りは無料の畳敷きの休憩所で火照った体をクールダウンすることができる。座布団がたくさん置いてあるのでグループで来たときは座布団投げもできそう。
 缶ビールを飲んで座布団を枕にテレビの水戸黄門を見てるうちに私は1時間ほど寝てしまいました。
 目覚めにもう一度、第二露天風呂でさらにリフレッシュして今年のGW、塩江温泉郷取材は終わり。

 最後にファンには嬉しい情報をひとつ。さぬき温泉では最近、日帰り入浴料金が500円に値下げになった。お得な回数券もロビーで販売している。

 (ちなみに、しおのえ温泉スタンプラリーはGWではなく4月上旬開催のイベントです。)

住所 入浴料 サウナ TV 定休日 電話
香川郡塩江町大字安原上東字引地2065-1 500円 × 年中無休 087-893-0300


取材: 銭湯愛好会

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