座禅温泉



 群馬県の尾瀬・片品エリアに数多くあるスキー場の中で、ひときわ個性を放つ丸沼高原。このあたりのスキー場は、比較的積雪量が多く、雪質も良いことで知られるが、丸沼高原はその中でも、雪の量、雪質、スケールのどの面でもトップクラスである。

 そんな丸沼高原であるが、オフシーズンも楽しみはたくさん用意されている。ゲレンデ上部はパラグライダーの離陸地点として開放されており、ゲレンデ中部はオートキャンプ場。ゲレンデ下部は、夏でもスキーができるサマーゲレンデ。人工のマットを敷き詰めたゲレンデは、雪と変わらない感覚でスキーやスノーボードが楽しめ、スノーフリークたちの良い練習場所になっている。ゴンドラ山頂駅からは、日本百名山のひとつである日光白根山(奥白根山)山頂まで最短距離(往復約4時間半)で行けるとあって、たくさんのハイカーが訪れている。
 そう、パラグライダーファン、キャンパー、スキーヤー、スノーボーダー、ハイカー達の共通の憩いの場が、今回紹介する座禅温泉である。
 座禅温泉は、スキー場のセンターハウス内と、宿泊施設シャレー丸沼の2箇所にあり、今回紹介するのは、利用料金が安いセンターハウス側である。

 センターハウスに上がると、左手奥に座禅温泉の暖簾がある。これをくぐると、手前が男湯、奥が女湯で、すぐに入浴できる。
 脱衣室はロッカーがなく、脱いだ物は籠に入れる。浴室は洗い場が9箇所しかないが、浴槽は大変広い。多分20人はゆうに入れる広さである。浴室の床面積の35%以上が浴槽になっているわけであるから、いかにこの温泉が浴槽を大切に考えているかがわかる。
 浴槽の湯温は比較的低く、長湯ができる。様々なアクティビティーを楽しんだ人にとって、この湯温は疲れを癒してくれる適度な温度であろう。

 ちなみに、この温泉はナトリウム・カルシウム・硫酸塩温泉で、動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病に効くという。
 このあたりのみやげ物にはいろいろあるが、おすすめはドライフルーツ。りんご、あんず、ぶどう、いちじくなどのドライフルーツと、ジャム、甘納豆がおすすめ。疲れた体には甘い物がグッドである。

住所 入浴料 サウナ TV 定休日 電話
群馬県利根郡片品村東小川4658-58 600円 × × なし 0278-58-2211


取材: 銭湯愛好会東京支部
取材日: 2004年9月18日(土)

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