件 名 : 大阪物語・通天閣歌謡劇場 送信日 : 1997年12月10日 大阪通天閣の足元、塔脚の脇から地下に降りた所に NHK連続ドラマ「ふたりっ子」で有名になった通天閣歌謡劇場があります ドラマの中であのオーロラ輝子が歌ってた場所です ここはドラマで有名になる前から私には気になってた所でした ある日、インターネット yahoo japan の「演歌」で検索したところ 「演歌の道」というホームページを見つけました このHPは通天閣歌謡劇場やその出演歌手等を紹介するものです これを見て、押さえていた私の演歌熱に火が着きました 「よし、通天閣へ行こう」 「オーロラ輝子のモデル達を応援しよう」 こうして私の大阪旅行は決まったのです 12月7日・日曜日、朝9時40分に通天閣に着きました 歌謡劇場は毎週土・日曜日の12時から2ステージ行われます 開場は10時と聞いていたので、良い席を取るため早めに来たのです でもこの時点で既に20人位が開場待ちをしてました 年輩の男の人ばかり、まるで職を求める日雇い労働者の集まりです 沢山人が集まったので、9時50分にドアが開きました 素早く動いたので、私は中央一番前の席が取れました 開演まで2時間以上あるので一旦外へ出て 新世界、じゃんじゃん横丁等をうろついて時間をつぶしました このあたり立ち飲み屋が沢山あって、朝から飲んでる人が大勢います 私は肉うどんを食べたのですが、横にいたおじさんは酔っぱらっていて 女将さんに「酒は飲んでも飲まれたらあかん。あんた、もう帰りなはれ」 と言われ、ぶつぶつ言いながら出て行きました ショーは12時ちょうどに始まりました 歌謡劇場は期待を裏切らぬ素晴らしいものでした 会場は不揃いの椅子が扇形に7〜80席、満員です その後ろに居酒屋の小上がりふうにカーペットを敷いた座敷 座敷の後ろは障子で仕切られ将棋センターになってます ドラマで香子や銀じいが将棋を指していた所です 歌手から見れば客席の後ろは障子張り 将棋センターの客は障子越しに演歌ショーを聞くことになります 出場歌手は女性8人、男性1人の計9人 若い人は二人だけ、後は年齢不詳。綺麗な人も、そうでない人も 一人の持ち時間は約15分、おしゃべりを交えて3〜4曲ずつ歌います トリの歌手だけは3〜40分のショータイムです 本人の持ち歌の他に先輩歌手の歌を沢山歌います 私の好きな ど演歌やおとこ歌が多くすっかり聞き惚れました ステージの高さは20センチ位、一番前の席はステージに足がつかえる近さです 目の前すぐの所で歌うので、汗も息も目尻の小皺も全部分かります お花、酒、菓子、ご祝儀袋など贔屓の歌手にはプレゼントが続きます なかには一万円札5枚を歌手の着物の胸元に差し込んだ人もいます 握手も写真撮影も自由、紙テープも飛び交います 私の両隣の人は飛んできたステージ上のテープを片付けるのを仕事にしてました 今は泣く歌や軽い歌しか歌わず、どこか開き直って 昔のひたむきさが感じられない 都○○み より 一生懸命に歌う通天閣歌謡劇場の出演者に心を打たれます 一部のショーが終わったのが15時10分、5分間の休憩の後、二部が開始です 一部と同じ歌手がもう一度同じ順番で同じように歌います 入れ替え無しなので、当然二部も最後まで見ました 一部とはほとんど歌う曲を変えるので新鮮な感動が続きます 終わった時には興奮と感激で腑抜けたようになりました 涙が出ました 当日の出演者はすべて初めて見る人、初めて名前を聞く人ばかりでした なかでも私が気に入ったのは三好亜律子と大沢しのぶです 二人は歌の上手さ、声質、観客への気配り、女としての魅力等で 他の出演者とは群を抜いて目立ってました 森千紗花は別名・通天閣の和泉式部と言われています ステージ上で詠んだ短歌を色紙にしたため代表のお客さんに渡します その一枚だけの色紙を、東京から来た人ということで私が貰いました ちなみにその日の歌は 来てみれば 又来たくなる劇場に 唄と人情の 花吹雪舞う すべてが終わって帰るお客さんを、大トリを努めた大沢しのぶが 劇場の出口で一人一人と握手をしながら見送ります 外へ出たのは18時20分、随分長くいたものです 通天閣には灯が入り、新世界はすっかり夜になっていました 私の知る限り東京にはこんな素晴らしい劇場はありません 近くに住んでれば毎週でも通いたいものですが、東京からではそうもいきません 千五百円のショーを見るため旅費が・ん万円もかかるのです でも、これからは大阪を素通りすることはできません 近くに行けば必ず通天閣歌謡劇場に寄ろうと思っています ○○会議事務局○○課 樋 口 (参考) 「演歌の道」のURL http://www.netwave.or.jp/~n-hirao/