人間の心臓は一日に約10万回拍動しています。心臓はその拍動の度に数ミリボルトの微弱な電気を発生しており、その電気を記録することにより心臓の状態を知る事が出来ます。Einthohovenという人が1903年に心電図を考えました。以来100年近くなりましたが、まだその手軽さ、簡便さや得られる情報においてこれに取って代わる方法は見あたらないと言っていいほどです。一般の人にとっては、心電図は解りにくいと思われるかも知れませんが、基本的なことを少し知っておれば意外と理解しやすいものです。
 心電図は基本的には幾つかの波で出来ています。大まかに言えば、最初からP波、QRS波、T波という3つの波と考えれば理解しやすいかと思います。心臓は、左右の心房と心室で構成されているいるというのはご存じかと思いますが、心臓というのは一度に同時に収縮するのではありません。上方にある心房が収縮し、やや遅れて心室が収縮しjます。心室の収縮は心臓にとって最も大切な機能で、特に左心室は筋肉が厚く、血液を体全体に送っています。この心房の収縮するときの電流がP波で、心室の収縮する時の電流がQRS波というわけです。T波というのは収縮した心室の筋肉が電気的に回復するときの電流です。ですから、このP波からT波を経て次のP波まで波の推移は、心臓の筋肉が収縮、弛緩する過程を電気的に見ているわけです。(QRS波は誘導といって心電図の電極をつける位置によって下向きになったりすることがあります。)また、左図の黄色の線は心臓の刺激伝導系といって、心臓を動かす電気的刺激の主な伝導経路となっています。この刺激伝導系の異常はいろいろな不整脈の原因となります。

参考・引用
心臓の仕組みと狭心症