好きな小説を2編,2000年5月4日
シズコズ ドーター キョウコ・モリ著角川文庫 \720
なんと美しい作品なんだろう. 友人, 母の思い出, 父や継母との確執, そして恋. 母静子に先立たれた有紀が力強く成長していく日常がさりげなく綴られている. 決して感情に訴えかけるような書き方ではない. なのになぜこれほど心に残るのだろう. 一服の清涼剤のような, 心をかけぬける爽やかな風のように. |
人生の親戚 大江健三郎著新潮文庫 \440
知恵遅れの兄ムーサンと車椅子の弟道夫くんが自殺!.残された母まり恵さんの苦悩の人生が描かれている.作者の実在する家族との交流と,まり恵さんからの手紙,というスタイルで描かれているため,これは実話かも,と思わせるリアルな内容になっている. 本当に実話かもしれない. |