気象予報士受験記
受験のきっかけまずは,気象予報士になろう,と思った動機までさかのぼって,事の顛末をお話しする ことにいたしましょう.
1.気象のことが好きだから.なんといってもこれがないと始まりません.気象の事なんて全然興味ないんだけど,仕事で必要だから予報士取らないといけないんだ.なんて人がいたとしたら,すっごく贅沢な(お気の毒な)事ですね. 気象のことが好きで,苦労して予報士になっても,その資格を実際に仕事に生かせる人はあまり多くないと思いますから.
高校の時は"天文地学部"に所属していました.積極的に活動している人は常に10人前後,けっして大所帯ではなかったのですが,気の合う仲間が集まった,とても楽しいところでした.
部では年に何度か星の観測会というのを実施していたんですが,その前には当日のお
天気がどうなるのかというのをものすごく気にしていました. そんな高校生活でしたから,気象への興味も,本質的で根深いものとして私の深層心 理へ焼き付いていったのでしょう.
ちなみに天文はその後どうなったかといいますと, 大学を卒業した後は,地元の四国に就職したので,空もきれいだし,車で自由に移動できる年齢にもなったわけですが,パソコンの使いすぎで視力も悪化したこともあり,現在まで長期休業が続いています.
2.仕事で気象情報をよく利用しているから.就職先は大学で専攻していた関連分野だったのですが,そこは同時に気象とは切っても切れない業界でもありました.とはいっても私は気象に関する分野を専攻したことはありませんし,気象学の講義すら受けたことがありません.私の職場は,気象予報や気象データの重要な利用者といったところです. はじめの何年かは高知にいました.瀬戸内でぬくぬくと生まれ育った私には,山一つ隔てた高知の気候は驚きの連続でした.雨の降りかたが全然違う!. 雨粒の大きさが明らかに1桁大きい.それに台風の風と波!.. 晴れた日の透き通るような空.... それと南国高知の冬は,朝が案外寒いんです.
そんな高知での数年間でしたが,特に思い出深い気象現象といえば,
なんといっても平成11年9月24日の高知豪雨です.
夕方から本格的に降り始めた雨は翌朝あがるまでになんと約1000mm!.
記録的短時間大雨情報に相当する雨が,一晩中休みなく降り続いたのでした.
その後転勤になり,現在の職場に移ったのですが,そこは,まさに気象とは切っても切れない所でした. しかし所長が転勤早々の私に一言 ここに気象予報士が一人もおらんのは情けないのぅ.すまんが取ってくれんか. ハイッ.わかりました.
と簡単に安請け合いしたのが事のはじまりでした. ただ,とにもかくにも,今まで全く漠然とした存在だった気象予報士というものが,近いうちに取得しよう,という具体的存在となったのでした.平成11年3月のことです.
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