ドイツワインの代表的葡萄品種

【赤ワイン用葡萄品種】

■シュペ−トブルグンダ−(Spatburunder)
ブルゴ−ニュのピノ・ノワ−ルと同一品種。
バ−デン、ア−ル、ラインガウ、ラインヘッセン、ラインファルツなどで産出されています。
■ポルトギ−ザ−(Portugieser)
シュペ−トブルンダ−に次いで、2番目に多く栽培されている品種です。早熟性で、主に大衆的な赤ワインとなります。軽く柔らかで、飲み口のよい味わいをもったワインとなります。
■ドルンフェンダ−(Domfelder)
ヘルフェンシュタイナ−とヘロルドレ−ベの掛け合わせによって造られた新品種です。現在は、まったくごく僅かしか栽培されていませんが、色が濃く、なかなかコクのある独特なワインが出来上がるため、栽培面積は急激に増加しています。


【白ワイン用葡萄品種】

■リ−スリング(Riesling)
ドイツワインを代表する最高級葡萄品種で、ミュラ−トルガウに次いで2番目に多く栽培されています。小粒の果実は晩熟性で、10月から11月に完熟します。この長くゆっくりとした熟成期の間に、豊かなアロマが生まれ、甘味と酸味の絶妙なバランスが生まれます。特に、モ−ゼル、ラインガウ、ミッテルライン、ラインファルツにおいて、この葡萄の真価を発揮したワインが出来上がります。
■ミュラ−トルガウ(Muller-Thurgau)
現在ドイツで最も多く栽培されている品種で、葡萄の全耕作面積のうち21%を占めます。リ−スリングの交配種で、スイス出身のH.ミュラ−トルガウ博士によって、1882年ドイツのガイセンハイムにおいて開発されました。早熟性で、9月末にはもう果実が完熟します。花のような、マスカットを思わせる風味です。
■シルヴァ−ナ(Silvaner)
古くからある品種で、耕作面積は全体の9%ですが、年々減少傾向にあります。果実の大きさは中ぐらいで、みずみずさがあります。リ−スリングより幾分早く完熟します。特にフランケンにおいて最高品質のワインを産出します。
■ケルナ−(Kemer)
新品種葡萄の中で最も成功し、人気を博しています(全耕作面積の6%)。赤ワイン用のトロリンガ−と白ワイン用のリ−スリングを交配させたもので、マスカットに似たブ−ケとリ−スリングに近い味わいをもっています。
■ショイレ−ベ(Scheurebe)
ゲオルグ、ショイ氏によって、1916年シルヴァ−ナとリ−スリングの交配によって生まれた品種で、しっかりとした酸味とコクは、シュペ−トレ−ゼ以上の高級なワインでより真価を発揮します。また、ショイ氏は、ショイレ−ベ以外にもジ−ガ−レ−ベ、フクセルレ−ベ、カンツェラ−、ファ−バ−レ−ベ、ヴァルツァ-などの生みの親でもあります。

その他、葡萄本来の強い香りを持つゲヴェルツトラミナ−(Gewuztraminer)、コクがあり独特な味わいを持つル−レンダ−(Rulander)、いかにもマスカットの風味を感じさせるモリオ・ムスカ−ト(Morio-Muskat)、トロッケン(辛口)ワインに最適なヴァイスブルグンダ−(Weissburgunder)、やさしく、ふっくらとした味わいを持つバッフス(Bacchus)などがあります。

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