アルザスはビオロジーやビオディナミ栽培に挑戦する生産者がとりわけ多い地域ですが、中でも特に注目されている新世代の造り手がここです。 ”ミットナット”は”ミッドナイト”の意。マルセル・ダイス当主ジャン・ミシェル・ダイスの親友でもあるマルクとクリストフのミットナット兄弟。赤坂のフレンチレストランで長年シェフをしていたという札幌出身の由佳さんは、クリストフの奥さん。ラベルにも入っているこのドメーヌのキャッチフレーズ「Terre
d'etoiles」(テール・デトワール)は、「星々きらめく土地」という意味です。 「ビオディナミをはじめてから、猪や鹿が畑に入ってくるようになりました。動物達は、農薬や化学肥料を使用している隣人の畑には入ろうとしません。それと、畑に野生のチューリップが咲いたり、野いちごが実るようになったんですよ」という由佳さん、今日も畑で土まみれになりながら、ピチピチと弾けるように健康なぶどうの栽培に一心不乱に取り組んでいます。
ワインは透き通るようにピュアでとても上品な口当たりながら、その奥行きのある深い味わいに心を打たれます。
ラベルの写真について
「アルザスの今」をテーマに、毎年異なるアルザスの写真家が撮影した写真を採用しています。 |
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2000・・・アルザスのシンボルであるコウノトリ
2001・・・美しい月
2002・・・アルザスに多く咲く、ソシというオレンジ色の花
2003・・・川岸に雪が降っている。ドメーヌのシンボルである「月」面に似せて
2004・・・ストラスブールのプラネタリウムの窓に偶然映った月
2005・・・水を満たしたキャセロール(銅鍋)を投げた瞬間を写した「水の花火」
2006・・・ぶどうの葉と茎の境目。星に似せて
2007・・・ストラスブール大聖堂の中にある聖人像。壁の模様が星に見え、聖人が星を見上げているように見える
2008・・・ストラスブールのバーで男がワインを飲んでいる。ヘルメットが月、ゴーグルやランプが星や月に見える
2009・・・女性カメラマンが天井のランプに手をかざして。星に手が届きそう・・・ |
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Cuvee Gyotaku |
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2009 キュヴェ・ギョタク |
(税込み価格) 2.100円 |
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[白:辛口]
「お寿司に本当に合うワインは何か?」 赤坂のレストランで長年シェフを務めていた「元プロ」の由佳さんは、夫のクリストフとともに長年このテーマに取り組んできました。「一口にお寿司に合うと言っても、お魚だけではなく、酢飯、わさび、しょうゆ、ガリとも合わなくてはなりません」。研究に研究を重ねた夫婦が辿り着いたひとつの結論は、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・グリ、ピノ・ブランの5品種のブレンドでした。「ブレンド比率は企業秘密です(笑)。ヴィンテージによってブレンドも変わります」。尚、このワインは、アルザスの伝統的呼称における、いわゆる「gentil
(ジャンティ)」(50%以上貴品種を使用したブレンドワイン)です。
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Riesling Les Fossiles |
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2009 リースリング レ・フォシール |
(税込み価格) 2.360円 |
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[白:辛口]
地元ユナウィールとリボーヴィレの畑から。粘土石灰質。平均樹齢30年。収穫量は約65hl/ha。年間生産量は約20000本。白、黄色の花や蜂蜜の香り・・・・完熟したリースリングの証拠です。すっきりした辛口で、柑橘系のフルーツ(グレープフルーツ、レモン、みかん)を思わせる味わい。爽やかな酸とミネラルによって、味わいが持続します。キュヴェ名の「Les
Fossiles」は「化石」の意味で、太古は海であったこの畑の土壌が、もともとは貝殻からできた石灰質であることから命名されました。★由佳さんオススメお料理:
海の幸、海・川魚(刺身、寿司、蒸し煮、塩焼き、網焼き)、エスカルゴ、鶏のグリル、フレッシュチーズ(山羊)。
リースリング |
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