ピカーディは1993年ビル、サンドラ、ダン、ジョディーのパネル一家によって設立されました。Dr.ビル・パネルは医師であり1969年マーガレット・リヴァーのモスウッドを創設した人物です。1984
年モスウッドをキース・マグフォードに譲り、ビルはフランスへ渡りました。ブルゴーニュの名高い造り手ドメーヌ・ド・ラ・プスドールの経営に携わるとともに、さまざまなブドウ栽培や醸造方法を学び、1988年に帰国し投資家仲間とともに当時は無名だったペンバートンにブドウ畑を作りました。ビルの息子ダンは1992年までマーガレット・リヴァーのローザブルックで醸造を行っていましたが、1993年両親とパートナーシップを結びピカーディを立ち上げました。
最初のヴィンテージである1997年は大きな注目を集め、豊かさと洗練さ、繊細さをあわせもつそのスタイルはパネル一家が目指すフランスのトップ・ワインを彷彿とさせました。1998年、1999年と立て続けにすばらしいワインを送り出し、短期間でピカーディとペンバートン地区の名は知れ渡りました。
ピカーディでは灌漑は行わず、剪定は手間がかかるケイン・プルーニングを採用し、丹念なワイン造りを行っています。いずれのワインも果実味が先にくるのではなく、むしろ控えめに後ろに潜んでおり、熟成とともに本来の洗練された風味を表すタイプです。
ピカーディとはパリ東部の地域名。Petrus, Pomerol, Pauillac, Pommard などよいワインやワイン産地の多くは「P」で始まるというフランスの友人の言葉に影響をうけて名づけたそうです。
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Picardy Pinot Noir |
(税込み価格) |
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2008 ピカーディ ピノ・ノワール |
3.570円 |
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[赤:フルボディ]
2008年は特にピノ・ノワールにとって良好な年。フレンチオークの大樽で12ヶ月熟成。プラムやチェリーなどの赤系果実、凝縮した果実味で、きめ細かいタンニン。長期熟成のポテンシャルを充分に感じさせるが、今飲んでも美味しい。
ピノ・ノワール |
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