ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 ウインダウリ・エステート  (オーストラリア:ニューサウスウェールズ州)
Windowrie Estate http://www.windowrie.com.au/
この春一押しのワイン

 シドニーより車で西へ5時間ほどの所に位置するカウラ地区にあるウインダウリー・エステートはカウラ地区初のブティック・ワイナリーです。 ワイナリーは1861年に建てられた歴史的建築物である製粉所(ミル)を改築しセラー、テイスティングルームとして使用されています。ワインメーカーでオーナーのデイビッド・オデア氏は1959年にウインダウリーの土地を購入、1961年にホークスブリー大学農学部を卒業し、ハンター・ヴァレー近くの農場育ちのウィズと1964年に結婚後、2人3脚で穀物類を育て農場を切り開いてきました。1980年代に入り、ブドウ栽培へと移行したことはオデア・ファミリーにとって大きな決断でした。始めは上手くいかないことも多々あり、試行錯誤の繰り返しでしたが、今ではこの地域・カウラ地区初のワイナリーとして大成功をおさめ、家族全員がワイナリーの運営に携わり成長しつづけており現在、4人の兄妹がワイナリーの軸となっています。

 ウインダウリーはオレンジ地区からみると300mほど海抜は下がりやや温暖な気候になり、このあたりは非常にのどかで四季があり、野鳥も多く、ウインダウリの畑にはカンガルーや野うさぎが走り回っています。 広大な大地600ヘクタールに植えられている葡萄はシャルドネ、ソービニヨンブラン、ヴェルデーリョ、セミヨン。赤ブドウはシラーズ、カベルネソービニヨン、メルロー、サンジョベーゼ、テンプラニーリョなど。収穫されたブドウ40%ほどの優良なもののみ自社ワインとして醸造し、残りの60%は大手ワイナリーに果汁を販売しています。大変風通しが良くブドウは年間を通して充分な日射量を得て完熟します。栽培はできる限り自然な形でと殺虫剤は一切使用されません。土壌は、赤粘土ロームの上に赤土ロームという土壌から、鉄鉱石の上に茶系砂粘土ロームという土壌まで様々。それぞれの品種は最も合った灌漑方法の土壌に植えられ、ぶどうの品質、個性を大事にしたキャノピー・マネージメントが行なわれます。また、この地域で唯一設備の整っているワイナリーであるので数社のワインも生産しています。 この辺りは昔、穀倉地帯であったためその名残を感じる建物が点在しています。 ワイナリーのセラードアとしての象徴となっている建物も1900年代前半に製粉所(MILL)として使用されていた建物を改築しています。 その当時の名残をワインブランド「The Mill」として使用しています。


WoodBlock Sakura Shiraz (税込み価格)
2010 ウッドブロック・サクラ・シラーズ 2.690円
[赤:フルボディ]
熟したベリー、コヒービーンズやバニラの香り。味わいはリッチなベリー類、リコリスのニュアンス。よく熟した豊かなタンニンが力強さを加えている。
このシラーズは現在でも最高においしいが、今後10年間は熟成が期待できる。このワインに使用されるブドウは収量を抑え、またその中でも選りすぐられた一部のブドウのみ使用されています。優しく搾られた果汁は開放槽に移され、20〜25℃に醗酵温度を保ち、日に少なくとも5回手作業で果汁をかきまわし、充分に果皮が果汁と交わるよう促します。そして、2ボーメに達した果汁は圧搾されアメリカンオークの新樽に移され樽醗酵に移る。良作年のブドウのみ使用し造られるためこれまでのヴィンテージは1996、98、99、03、05、07、08。

シラーズ

※ワインの売上金の一部は「Cowra Sakura Matsuri festival」に寄付されます。

 このウインダウリ・エステート社の桜ラベルにはニューサウスウェールズ州・カウラ地区の深い歴史と関わっています。1944年、第二次世界大戦中カウラの地で捕虜になっていた日本兵約1000人余りが大脱走を企て200名以上もの死者を出した事件がありました。カウラの人々は事件で命を落としてしまった日本兵を手厚く葬り、日本との友好関係を深めるために本格的な日本庭園や日本文化センターを作りました。さらには日本人墓地から日本庭園までの5kmの間に約2000本の桜を植え、毎年桜祭り(10月頃)が行われるようになったのです。国際理解を象徴する並木道としての桜。この桜をモチーフにしたのがウッドブロック・サクラシラーズのラベルです。


          

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