ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 クロ・レ・リュネル  (ボルドー:コート・ド・カスティヨン地区)
Clos les Lunelles http://www.chateaupavie.com
サンテミリオンの新帝王がつくるカスティヨンの最高傑作

 シャトー・ラペロニー(シャトー・ムートン・ロートシルトが販売するデイリーワインのムートン・カデの原料ワインを造っていたシャトー)をジェラール・ペルス氏が買収後、画期的な品質向上に成功しているシャトーで、2001年がファーストヴィンテージ。

ワイナート22号より
 1993年のモンブスケの買収以来、ボルドー右岸の新時代を先導してきたジェラール・ペルスは、2001年初頭、コート・ド・カスティヨンに進出した。買収したシャトーはムートン・カデの原料ワインを造っていた、シャトー・ラペロニー。ラペロニー家が売り出したという連絡を友人から受けたジェラールはさっそく畑を見に行き、「素晴らしい!」と即決した。
 その理由は「畑を歩くとわかる」とジェラールはいう。「丘の上で、南向き斜面。土壌は粘土だが、小石が多く含まれていて、重たすぎず、圧縮されていない」。確かに立地は最高だ。畑の中にいるより、丘の下の平地を走る道路から見る時に、一番はっきりとする。ローヌ渓谷のシャトー・グリエと同じように、ポコっと半ドーム状に南に向かって突き出しているのだ。
 シャトー名をクロ・レ・リュネルと改名し、初ヴィンテージとなる2001年。そのワインは取材時にはまだ瓶詰めされていなかった。瓶詰め予定は2月。ジュラールの造るすべてのワインで最も遅く、あのパワフルなベルビュー・モンドットよりもさらに遅くなるという。つまり、それだけ熟成に時間がかかる、剛直なワインだということ。彼のラインナップの中に置いてみると、繊細優美な方向性にあるパヴィ・デュセスとは対極的の位置。1年前にあれほど驚かされたベルビュー・モンドットでさえ上品に感じさせるほど、筋骨隆々としている。
 普通、コート・ド・カスティヨンのワインは低価格でしか売れないため、それにあわせた栽培・醸造をする。だから今まで希薄なワインしかなかった。だからこのアペラシオンは評価されなかった。しかし、コストを考えず、パヴィ等と同じ最高レベルの栽培・醸造をしたクロ・リュネルは、コート・ド・カスティヨンとしては、などという条件なしに偉大なワインだ。アペラシオンの本当の実力をはじめて教えてもらった。


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Clos les Lunelles
2004 クロ・レ・リュネル (税込み価格) 5.850円


Clos les Lunelles
2001 クロ・レ・リュネル (税込み価格) 5.850円
[赤・フルボディ]
ワイナート22号より
 とろりとした質感の、ぶ厚く豊かな果実味が、グイっと口の中で存在感を示し、スパイシーなアクセントを添えて、そのあとキリっとしたフレッシュな酸で引き締める、メリハリの効いた味わいに構成が、いい意味で新世界的な、おいしいワイン。重量級だがしつこくないのは見事。リッチな黒系果実、重いミネラル、なめし革、血、強いスパイスの香り。 ポイント91〜94
メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン


          

ワイントップページ
宮武酒店 ML.Miyatake Netwave
〒760-0067 香川県高松市松福町2丁目8-9 tel087(821)0876 fax087(823)1323
Copyright 2000 ML.Miyatake all rights reserved