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 ブルゴーニュ地方6地区の特徴



ブルゴーニュワイン委員会
【シャブリ地区】
石灰分が多く含まれる土壌で栽培されるシャルドネから、世界に名高い辛口の白ワイン「シャブリ」が産出されます。
シャブリは4つに分類され、1級以上は畑名を名乗ることが許されます。
シャブリ特級(グラン・クリュ):Chablis Grands Cru(約90ha)
シャブリ特級銘柄の畑は、シャブリ村、フィエ村、ポワンシー村に含まれるブランショ、ブーグロ、レ・クロ、グルヌイユ、レ・プルーズ、ヴァルミュール、ヴォーテジール、の7ヶ所に限られます。さらに特級になりえるためには、果汁の糖分が1リットルにつき、最低187g有すること、つまり、アルコール度11度に達するための天然の糖度をもつことが義務付けられています。また、1ha当たりの生産量が50ヘクリットルをこさないことが条件とされています。
シャブリ1級(プルミエ・クリュ):Chablis Premier Cru(約450ha)
シャブリ1級銘柄の畑は、モン・ド・ミリュー、モンテ・ド・トネール、ヴァイヨン、ヴァグロ、など40ヶ所あり、最低アルコール度10.5度、1ha当たりの生産量が50ヘクリットルをこさないことが条件とされています。
シャブリ:Chablis(約1350ha)
シャブリ栽培地域に散在する19の村のうち、シャブリになり得る条件を満たした区域にのみ産します。最低アルコール度10度、1ha当たりの生産量は、50ヘクリットルをこさないことが条件とされています。
プチ・シャブリ:Petit-Chablis(約110ha)

【コート・ド・ニュイ地区】
南に隣接するコート・ド・ボーヌと合わせてコート・ド・ドール(黄金の丘)を形成し、デジョン市の南にあるマルサネ村からニュイ・サン・ジョルジュの南の村までがコート・ド・ニュイ地区です。南北に細長く続く南東向きの急な斜面から数多くの偉大なるワインが産まれ、得に斜面の半ばあたりに特級畑が多く存在します。一部を除いてほとんどは赤ワインを産出する地区です。
主な村と著名な葡萄畑
ジュヴレ・シャンベルタン村:グラン・クリュにシャンベルタン畑など。
モレ・サン・ドニ村:グラン・クリュにクロ・ド・ラ・ロッシュ畑など
シャンボール・ミュジニー村:グラン・クリュにミュジニー畑など なおミュジニー・ブランは、ニュイ地区で唯一の白のグラン・クリュです。
ヴージョ村:グラン・クリュにクロ・ド・ヴージョ畑。
フランジェ・エシュゾー村:グラン・クリュにグラン・エシュゾー畑など。
ヴォーヌ・ロマネ村:グラン・クリュにロマネ・コンティ畑など。
ニュイ・サン・ジョルジュ村:レ・サン・ジョルジュ畑など。

【コート・ド・ボーヌ地区】
コート・ド・ニュイの南、ラドワ・セリニー村から始まって、マランジュ村までがコート・ド・ボーヌ地区です。ニュイに比べるといくらかなだらかな斜面に畑があり、生産量の約8割は赤ワインですが、特級畑はコルトンしかありません。残り2割の白ワインは世界最高の辛口白ワインとも言われ、ミュルソー、ピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェ等の偉大なる白ワインを産出する村を含みます。
主な村と著名な葡萄畑
アロックス・コルトン村:白のグラン・クリュにコルトン・シャルルマーニュ畑。赤のグラン・クリュにコルトン畑。なお、コルトン畑はコート・ド・ボーヌ地区では唯一の赤のグラン・クリュです。
ボーヌ村:バランスのとれた優秀な赤ワインと少量の白ワインを産します。
ポマール村:力強く、エレガントな赤ワイン。
ヴォルネイ村:繊細で香り高い赤ワイン。
ムルソー村:厚みのある第1級の白ワイン。
ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村:白のグラン・クリュにモンラッシェ畑。
ボーヌの町にあるオスピス・ド・ボーヌ(ボーヌ施療院)は、毎年11月に開かれるワインのオークションで有名です。

【コート・シャロネーズ地区】
コート・ド・ボーヌの南に広がる地区で、生産されるワインの75%が赤ワインで、ピノ・ノワールを主としてガメイ、シャルドネ、アリゴテなどが栽培されています。土壌、気候ともコート・ドールに似ていますが、どちらかといえば気軽に楽しめるものが多いのが特徴です。近年は品質の向上が目覚しい地区です。

【マコネ地区】
生産量の65%はシャルドネを主とした白ワインで、35%の赤ワインのほとんどはガメイ種から造られます。生産量はブルゴーニュで最も多く、その多くは協同組合によって造られています。親しみやすいワインが多いのですが、優秀な造り手のワインはコート・ドールのワインに引けをとらないほどのものもあります。

【ボジョレー地区】
日本でもボジョレー・ヌーボーでよく知られており、この地に最適な葡萄品種であるガメイ種からフレッシュでフルーティーな赤ワインを産出します。北部の39の村で造られるボジョレーはボジョレー・ヴィラージュと呼ばれ、より味わい深いものです。また、クリュ・ボジョレーと呼ばれ、村名表示がされている10の村のワインの中には、より上質で豊かなコクを持つワインもあります。
ボジョレー:生産地区は広い地域をカバー。生産量の半分以上は“ボジョレー・ヌヴォー”です。
ボジョレー・スペリュール:葡萄の熟し具合の良好なときに、このちょっとグレードアップした名称で販売することができます。
ボジョレー・ヴィラージュ:ボジョレー地区中部から北部と特定地域のワイン。39の村が属し、格上のワインを産出。
クリュ・ボジョレー:クリュ(特定の葡萄栽培地)“村名ボジョレー”と呼ばれる上級クラス。熟成が楽しめ、個性が楽しめる高級ボジョレーです。現在、10ヶ所のクリュ(村)が指定されており北から、サンタムール、ジュリエナ、シェナ、ムーラン・ナ・ヴァン、フルーリー、シルブール、モルゴン、レニエ、ブルーイィ、コート・ド・グルーイィがあります。
また、少量ながらロゼワインとシャルドネ種から白ワインが造られていますが、ボジョレーACだけで、クリュACは名乗れません。
ボジョレーワイン委員会
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