ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・オーゾンヌ  (ボルドー:サンテミリオン地区)
Chateau Ausone Saint-Emilion Premiers Grand Cru Classe A
http://www.chateau-ausone-saint-emilion.com/fr/
サンテミリオンのトップシャトー
 近年、アラン・ヴォーティエの肩入れによって、オーゾンヌはついにその神話的な地位にふさわしいく完全に復活しています。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2008
2007
2006

2001
2000
1997
1996

Second Vin
2008

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ボルドーを初めて訪れる人が、シャトーとブドウ畑を1ヵ所だけ見るのであれば、サン=テミリオンの中世の城壁の外にある丘陵斜面に位置するこの小さなオーゾンヌに限る。オーゾンヌは立地もすばらしいが、何よりもすばらしいのは、非常に古いブドウ樹が植えられた畑と、このシャトーのワイン・セラーとして使われている広い石灰岩の洞穴である。オーゾンヌは、ローマの詩人であり、紀元後320年〜395年の生涯をここで送ったアウソニウスという人物にちなんで名づけられた。彼はこの地域(明らかにサン=テミリオンよりもボルドーに近い)にブドウ畑を持っていたことが知られている。ただ、ローマ時代の遺跡が残ってはいるが、アウソニウス自身がこのシャトーと何らかの関わりがあったかどうかは、非常に疑わしい。
 歴史的な重要性や、またボルドー全域で最もワインづくりに恵まれた立地の1つであるにもかかわらず、1960年代、1970年代のオーゾンヌのワインの質は凡庸、もしくはお粗末とさえ言われた。

 今、生産の極めて少ないオーゾンヌを商業的に入手することは不可能に近い。ポムロールの名高いペトリュスより希少なワインであるが、値段はペトリュスよりかなり安い。オーゾンヌのスタイルは、サン=テミリオンのもう1つの名高いシャトー、シュヴァル・ブランとは、まったく異なるものである。

 オーゾンヌを所有していたデュボワ=シャロンとヴォーティエの2つの一族の関係は友好的なものであると思われていたが、内紛と、ワインづくりの考え方に関する絶え間ない摩擦が高じて、1990年代半ばに、ヴォーティエ一族はデュボワ=シャロン夫人からシャトーを買い取った。醸造責任者であったパスカル・デルベックにとって代わったのはアラン・ヴォーティエで、彼はリブヌルのミシェル・ロランから、醸造についてのアドバイスを得ている。デュボワ・シャロンとデルベックのワインづくりを支持する人々は、オーゾンヌのワインづくりが、より外向的で商業主義的なスタイルになったと文句を唱えるが、これは利己的な愚痴を持つ人々の愚痴でしかない。ヴォーティエとロランの管理下で最も顕著な変化は、天候が許せば収穫をやや遅らすこと、マロラクティック発酵をタンクではなく樽の中で行うこと、セカンド・ワインの導入とともにブドウの選別を厳しくすることである。新しい体制下でつくられた最初のワインは壮観な出来で、オーゾンヌのエレガンス、フィネス、そしてミネラルをベースとした並はずれた特徴のすべてを備え、さらにより凝縮感があり、強烈であった。事実、樽と瓶でのオーゾンヌのエルヴァージュは輝かしいもので、しかもこのワインは、デュボワ=シャロン/デルベック陣営の非難に反して、「オーゾンヌらしさ」を何1つ失ってはいなかった。私は、オーゾンヌが、才能あるアラン・ヴォーティエの指導のもと、より一貫性を備え、より高い品質を目指すものと期待している。

 オーゾンヌを所有していたデュボワ=シャロンとヴォーティエの2つの一族の関係は友好的なものであると思われていたが、内紛と、ワインづくりの考え方に関する絶え間ない摩擦が高じて、1990年代半ばに、ヴォーティエ一族はデュボワ=シャロン夫人からシャトーを買い取った。醸造責任者であったパスカル・デルベックにとって代わったのはアラン・ヴォーティエで、彼はリブヌルのミシェル・ロランから、醸造についてのアドバイスを得ている。デュボワ・シャロンとデルベックのワインづくりを支持する人々は、オーゾンヌのワインづくりが、より外向的で商業主義的なスタイルになったと文句を唱えるが、これは利己的な愚痴を持つ人々の愚痴でしかない。ヴォーティエとロランの管理下で最も顕著な変化は、天候が許せば収穫をやや遅らすこと、マロラクティック発酵をタンクではなく樽の中で行うこと、セカンド・ワインの導入とともにブドウの選別を厳しくすることである。新しい体制下でつくられた最初のワインは壮観な出来で、オーゾンヌのエレガンス、フィネス、そしてミネラルをベースとした並はずれた特徴のすべてを備え、さらにより凝縮感があり、強烈であった。事実、樽と瓶でのオーゾンヌのエルヴァージュは輝かしいもので、しかもこのワインは、デュボワ=シャロン/デルベック陣営の非難に反して、「オーゾンヌらしさ」を何1つ失ってはいなかった。私は、オーゾンヌが、才能あるアラン・ヴォーティエの指導のもと、より一貫性を備え、より高い品質を目指すものと期待している。

〜一般的な評価〜
 サン=テミリオン村の石灰岩の丘の斜面の有利な場所に位置するこの有名なシャトーは、1990年代半ば以降、アラン・ヴォーティエがたった1人で管理しており、今もオーゾンヌの品質をどんどん向上させている。彼の見事な運営のおかげで、このシャトーは50〜100年も持つような、評価の基準となるようなワインを常につくり続けている。できる限りよいワインをつくための費用は惜しまず(例えば収量の低減、完熟したブドウの使用、タンクではなく小樽でのマロラクティック発酵など)、その結果、ここの並はずれたテロワールがよく表現されたワインができた。それでいて、昔のヴィンテージよりもリッチで、より好奇心を刺激されるようなアロマも持っている。方向性が革新的に変わったことから、オーゾンヌはその魂を失ってしまったという人は多かった。こうした声はサン=テミリオンの古株たちによる保守的な(従順なオウムのような)意見である。彼らは、このシャトーがカビ臭いアロマに特徴づけられた、枯れはてた、果実味に乏しい、中身のないワインをつくっていた半世紀前に、時計を戻したいという人たちである。しかし実際には、アラン・ヴォーティエの肩入れによって、オーゾンヌはついにその神話的な地位にふさわしいワインを生み出すようになったのだ。価格は高いが、生産量は極めて少なく、ボルドーのいわゆる「八大赤ワイン<訳注:ラトゥール、ムートン・ロートシルト、ラフィット・ロートシルト、マルゴー、オー=ブリオン、ペトリュス、シュヴァル・ブラン、オーゾンヌ>」の中でいちばん少ないシャトーである。

平均年間生産量:2万〜2万3000本
畑 面積:7ha、平均樹齢:50〜55年、植樹密度:6000〜7800本/ha、平均収量:35hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理された木製槽で21〜28日間。マロラクティックと19〜23ヶ月間の熟成はオークの新樽で行う。澱引きは3ヶ月ごと。軽い清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー50%、カベルネ・フラン50%
所有者:ミシュリーヌ&カトリーヌ&アラン・ヴォーティエ

◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Ausone
2008 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 85.800円
PP:96〜100 WS:93〜96


Chateau Ausone
2007 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 84.000円
PP:94 WS:91


Chateau Ausone
2006 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 112.900円
PP:98 WS:93


Chateau Ausone
2001 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 31.000円
ロバート・パーカーJr.「ワインアドヴォケイト153」より
 私が予想したよりもウエイトを増した“ザ・ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ”。石を砕いた香り、ラズベリー、ブラックベリー、クレームドカシス、甘草、スモークのフローラルで挑発的な香り。どうしたらこんなに扇情的な風味を醸し出すワインを造ることが出来るのだろう。グラスの中でも、舌の上でも広がっていく。熱情的な、それでいてエレガントでバランスの取れた見事な仕上がり。40〜50年熟成も可能。 ポイント98


Chateau Ausone
2000 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 85.000円
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 2000年は、有名なコレクターのハーディ・ローデンストックと共にミュンヘンで試飲した100年以上前のワインを別とすれば、私がこれまでに試飲した中で最も偉大なオーゾンヌである。縁いっぱいまで濃い黒/紫色をしており、インクやチェリー、ブラックベリー、ブルーベリー、濡れた小石/液化したミネラルなど、特徴的でセンセーショナルなアロマを感じる。このワインには、驚異的な存在感があり、味わってみるとびっくりするほどの芳醇さがあるにもかかわらず、特筆に価するほど軽く、現実離れした純粋さが見られる。ワイン醸造の金字塔であり、魔法のようなテロワールを表現している。伝説的なワインであることが明らかだが、飲み頃に近づくには50年を超えて熟成する必要があり、悲しいことに私はそれまで生きていないだろう。予想される飲み頃:2020〜2075年 追記:若いうちに飲まなければならなくても、けたはずれの作品として味わえるだろう。最終試飲月:2003年1月 ポイント100


Chateau Ausone
1997 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 45.000円
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 このヴィンテージの最上のワインの1つと言える1997年は、複雑で多面的なブーケの中にブラックラズベリーやブラックベリー、ミネラル、花のようなアロマを見せてくれる作品。色は暗い紫色で、口に含むと、ミディアムボディの、甘い、熟した果実、硬いタンニン、このビンテージにしては良好な酸を感じる。フィニッシュは、余韻が長く、印象的なほど素質があり、ほどほどにタニックだ。このヴィンテージの最も長命なワインとなるはずである。予想される飲み頃:2007〜2020年。最終試飲月:2001年3月 ポイント91


Chateau Ausone
1996 シャトー・オーゾンヌ (税込み価格) 74.500円
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 1996年は濃いルビー/紫色をしている。ブルーベリー、ブラックベリー、ミネラル、花、トリュフのためらいがちなアロマを見せ、やがてほのかな新樽のアロマが姿を現してくる。アタックはエレガントで、甘いブドウの完熟感と、繊細で凝縮した芳醇さがある。このワインの顕著な特徴は、微妙さであって派手さはない。甘い中間部があることによって、興味をかきたてられないオーゾンヌの1980年代ものや1970年代ものとは別格になっている。スタイリッシュだが、今のところ控えめなワイン。予想される飲み頃:2008〜2040年。最終試飲月:2001年3月 ポイント93+


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

La Chapelle d`Ausone
2008 ラ・シャペル・ド・・オーゾンヌ (税込み価格) 17.000円


          

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