ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・カントナック・ブラウン (メドック地区マルゴー:カントナック村・第三級)
Chateau Cantenac Brown http://www.cantenacbrown.com/



ヴィンテージ
GRAND VIN
2005

2001

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 カントナック=ブラウンの近年の歴史は波乱に満ちている。1968年に高名なボルドー人、ジャン・ロウトンからデュ・ヴィヴィエ家に売却され、1980年にはコニャックの名門、レミー=マルタンの手に渡った。その後、このシャトーは、保険業界の巨大コングロマリット、アクサに売却されている。彼らは賢明にも、ジャン=ミシェル・カーズと、ダニエル・ルローズが率いる才気あふれるチームをワイン醸造にあたらせた。カーズが引退してからは、クリスティアン・セリがカントナック・ブラウンの責任者となっている。
 ここのブドウ畑はカントナックのコミューンでは必ずしも一等地ではなく、昔から比較的硬く、タニックな、しばしば無骨で筋肉質なワインを造り続けてきた。新しい所有者のもとでは、もっとやわらかく、たくましさを感じさせないワインへと方向転換が試みられたが、成果はこれまでのところまちまちである。よい方向へ展開しつつあるものの、最近のヴィンテージもいまだにタンニンの過剰な、辛口で、魅力的な特徴に欠けるワインであることが多い。残念な事実だが、このシャトーの最近のヴィンテージの多くは、タンニンよりずっと先に、果実味が抜けてしまうだろう。もっと厳しい見方をする人は、深い砂礫質の土壌のブドウ畑から生まれるワインでは、エレガンスを極めることはできないという。
 訪問者には、写真向きの風景が見られるという意味で、きちんと案内の出てきる道路(イッサン村の直前にある)に沿って行くようアドバイスしたい。そうすると、よく目立つ赤煉瓦にチューダー朝の装飾が施された、珍しいヴィクトリア風のシャトーの正面に出る。メドックでも印象的な建物の1つだが、外観はまことに非フランス的で、フランスのシャトーというより、大型な英国のマナーハウスを思わせる。

〜一般的な評価〜 格付けシャトーの中では最も知名度が低いシャトーの1つで、私の知る限りでは、その格付けにふさわしいワインをつくったことはなく、ワインはタニックで辛口でやや渋く、なめまかしさとしなやかさに欠けている。1980年代と1990年代には出来が少しよくなったものの、その高い格付けに見合ったワインを生み出すことはめったにない。

平均年間生産量:14万4000本
畑 面積:42.1ha、平均樹齢:32年、植樹密度:8500本/ha、平均収量:55hl/ha
育成:熟成は新樽50%で15〜18ヶ月。清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロー30%、カベルネ・フラン5%


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Cantenac Brown (税込み価格)
2005 シャトー・カントナック・ブラウン 6.700円


Chateau Cantenac Brown (税込み価格)
2001 シャトー・カントナック・ブラウン 6.550円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 このシャトーがこれまでのヴィンテージは常に少々朴訥で渋かったのだが、ついにタンニンをコントロールできるようになってきた。2001年のワインはチョコレート、エスプレッソ、甘いブラックカラントの果実の特徴が見られる。ミディアムからフルボディの、チャーミングな、構造の感じられる、十分な舌触りの、魅惑的な体裁。向こう10年で楽しむこと。
パーカーポイント88

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


          

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