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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
クロワゼ=バージュは、マルゴーの有名なローザン=ガシーとブルジョワ級ながらも信頼のおけるベ・ロルム・トロンコワ・ド・ラランドも所有している、キエ家が所有・運営している。いつ飲んでも思うのだが、ポイヤックで最も軽く、最も早く飲み頃になるワインの1つで、一貫して期待を裏切り続けている。畑はバージュの丘に理想的に位置し、樹齢もそこそこで(20年)、伝統的な醸造方法をとっているのだが、収量の多さがこのワインにがっかりさせられる原因の1つかもしれない。もっとも、ものすごく深みがあったり壮観なものになることはないにせよ、健全で、穏やかで、やわらかくて、フルーティなワインで、たいていは4〜5年で十分な飲み頃になる。1990年代半ばにはいくつか出来のよいヴィンテージが現れたのが期待を持てる要素である。
〜一般的な評価〜
1994年までは過去の不出来からペデスクローとともにボルドーで最も凡庸な格付けシャトーと位置付けられていた。1995年以降はよくなってきたが、それでも格付けにふさわしいものとはなっていない。最高の出来でも良好なブルジョワ級と同等でしかない。ただし、強調しておくが、価格は極めて手頃である。2000年のようなヴィンテージのものなら普段用よりはよい。消費者の興味を引くだけの価値はある。8〜10年以上は寝かせないこと。 |