ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ド・フューザル (ペサック・レオニャン地区 ※赤ワイン:グラン・クリュ)
Chateau de Fieuzal http://www.aquitaine-tour.com/fieuzal/

 白ワインが圧倒的な人気(品質はボルドーのトップを競う)のシャトーで、赤ワインは知名度では譲るものの品質は高く評価されコストパフォーマンスに溢れています。

ヴィンテージ
GRAND VIN
Rouge

2009
2003
2001
1996
1995

Blanc
2009

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ド・フューザルは、以前から目立たないシャトーの1つである。比較的古くからあり、この地域の住民からはきちんと認められていることを思うと意外なことだ。セラーは、レオニャンの町はずれ、ソカに向かう県道651号線に近い田園のなだらかな起伏の中にある。だが、このひっそりとたたずむド・フューザルは1980年代半ば頃に、著しくリッチで複雑なワインを生産するようになってから、一躍脚光を浴びるようになった。だからといって、古いヴィンテージの出来が悪かったというわけではない。古いものにもよくできたワインが多いのだが、最近のヴィンテージにあるような、まばゆい個性には欠けるのである。

 ド・フューザルの品質向上におおいに貢献したのは、1974年にこのシャトーの経営を引き継ぎ、生産管理を熱心に行っているジェラール・グリブランである。1977年には温度調節機能付きのステンレス製の発酵槽が設置され、1980年代からはマセレーションの期間を長めにし、オークの新樽を増やすようになった。ド・フューザルの白ワインに画期的な進展があったのは1985年。一連のすばらしいグラーブの白の最初のワインがこの年、このシャトーで生まれた。グリブランも認める通り、ド・フューザルの名声の復活は、すでに引退した技術顧問兼醸造責任者、デュプイ氏の貢献によるとこらが大きい。誰の目から見ても完全主義者であるデュプイは、ド・フューザルでのワインづくりを指揮し、その並はずれた才能と柔軟性を遺憾なく発揮した。驚くべきことに、高品質にもかかわらず、なぜかその値段が高騰しないド・フューザルは、グラーブ全体を見渡しても、最もコストパフォーマンスがよいワインの1つである。

〜一般的な評価〜
 ここのワインは常に良好であったが、1980年代半ばから相当よくなってきた。最良のヴィンテージでは、赤も白も、このアペラシオンの最高級のワインに匹敵する。しかし、一貫した高品質にもかかわらず、ド・フューザルのワインは同列のシャトーのもの(例えばパブ・クレマンなど)と比べて、とてもお値打ち品である。


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン
<赤>
平均年間生産量:10万本
畑 面積:38ha、平均樹齢:30年、植樹密度:9091本/ha、平均収量:40hl/ha
育成:コールド・マセレーション。発酵(27℃)は温度管理された槽で行う。マロラクティックと18〜24ヶ月の熟成は毎年3分の1ずつ更新される樽で行う。清澄はするが、濾過はしない。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド2%
所有者:ロクラン・キン


Chateau de Fieuzal Rouge (税込み価格)
2009 シャトー・ド・フューザル ルージュ 5.230円
[赤・フルボディ]
PP:91〜93 WS:93〜96

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


Chateau de Fieuzal Rouge (税込み価格)
2003 シャトー・ド・フューザル ルージュ 4.600円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 これはやわらかい、成長したペサック=レオニャンで、暗いルビー/プラム色をしており、酸は極めて弱く、きれいなイチゴやチェリーの風味が黒鉛、乾燥ハーブ、スパイス箱に穏やかに溶け込んでいる。出荷時にはおいしく飲め、10年は持ちこたえるはずである。
ポイント87〜88

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


Chateau de Fieuzal Rouge (税込み価格)
2001 シャトー・ド・フューザル ルージュ 4.400円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 傑出した作品と判明するかもしれない。2001年にしては深みのある、凝縮感のあるワインで、スモーキーな、日に焼けた土、ブラックカラント、溶けた甘草、ほのかな燃えさしの古典的なペサック・レオニャンらしいブーケがある。いまだに画一的であるが、このミディアムボディのクラレットは良好な舌触り、純粋さ、ブドウの完熟感、全体のバランスがある。2〜3年セラーで寝かせて、向こう12〜15年で飲むこと。
ポイント89+

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


Chateau de Fieuzal Rouge (税込み価格)
1996 シャトー・ド・フューザル ルージュ 4.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ド・フューザルの1996年は、縁いっぱいまで濃い紫色をしており、強烈な木炭、スモーキーな、ミネラル、黒系果物の香りのするノーズがある。エキス分の多い、リッチなワインだ。甘い、凝縮感のある中間部、たっぷりの筋肉やタンニンが感じられる、ほどほどに余韻の長いフィニッシュの、内向的だが将来有望なフューザルは、たぶん15〜16年は持ちこたえるだろう。
飲み頃予想:2006〜2020年 最終試飲月:2001年3月 ポイント88+

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


Chateau de Fieuzal Rouge (税込み価格)
1995 シャトー・ド・フューザル ルージュ 10.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 この骨の髄までエレガントなワインは、深みのあるルビー/紫色をしており、魅力的でスモーキーな、ブラックカラント、ミネラル、花のような香りのするノーズがある。甘い、ブドウの完熟感のある、みずみずしい風味、ミディアムボディ、熟したタンニン。ビロードのような舌触りは豪勢さと紙一重である。重さはない。また、タンニンや酸、アルコールも出しゃばらない。この継ぎ目のない、極めて出来の良いクラレットは、早めに飲めそうなワインの候補だが、秀逸な熟成能力もある。
飲み頃予想:現在〜2020年 最終試飲月:2001年12月 ポイント90

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン
<白>
平均年間生産量:4万本
畑 面積:10ha、平均樹齢:30年、植樹密度:9091本/ha、平均収量:40hl/ha
育成:ダイレクト・プラス。発酵と16〜18ヶ月の熟成の樽で澱に触れたまま(セミヨンは新樽50%、ソーヴィニョン・ブランは1年使った樽で行う)。清澄はするが、濾過はしない。
ブレンド比率:ソーヴィニョン・ブラン50%、セミヨン50%


Chateau de Fieuzal Blanc (税込み価格)
2009 シャトー・ド・フューザル ブラン 5.880円
[白:辛口]
PP:92〜94 WS:90〜93

ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン


          

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