ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ド・ヴァランドロー  (ボルドー:サンテミリオン地区)
Chateau de Valandraud Saint-Emilion Grand Cru
http://www.thunevin.com/
 1991年がファーストビンテージのこのシャトーは、サザビーズのオークションでボルドーワイン最高値をつけるなど「シンデレラワイン」の代表格です。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2005
2003
2002
2001
2000
1999
1998

Second Vin
2007
2006
2005
1998

3 de Valandraud
2004
2003
2002
2001


ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 執念深く生真面目、非常に才能ある所有者のジャン=リュック・テュヌヴァンは、彼の清澄・濾過処理をしない、際立ってリッチなヴァランドローが獲得している評判と価格に、今ではチェシャー猫のようなにやにや笑いを浮かべている。テュヌヴァンは夫人のミュリエルと共に、サン=テミリオンの厳選した区画に、ちっぽけなシャトーを設立した。サン=ミリオンでワイン・ショップとレストラン経営の経験を持ち、ワインの取引に関わってきたことは、テュヌヴァンの偉大なワインづくりのための哲学をいささかも損なうことはなかった。

 ヴァランドローがどのくらいよく熟成するか、一般の評価はもちろんまだだが、ワインの途方もなくリッチで、凝縮感があり、すばらしくくっきりした輪郭がある。1994年、1993年、1992年といったコレクターが、サン=テミリオンのどのシャトーのワインよりも探し回る小さな宝物となった。テュヌヴァンをを批判する声は耐えないが(多くはボルドーの貴族的なシャトーの嫉妬である)、彼の影響力は広大し続けている。彼は最も引っ張りだこのコンサルタントの1人であり、秀逸さへの執心とこだわりは、彼の途方もない味覚(同じぐらい才能のある彼の妻の助けが大きい)と共に、サン=テミリオンとその衛星地区の多くの凡庸なワインをよみがえらせていた。品質にこだわる消費者の意識に、これらのワインを最も人気のあるものとして植えつけたのである。

 テュヌヴァンは、ミシェル・ロランと並んで、新しい世代のヴィニュロンたちに対し、もっともっと高い品質のワインをつくるよう刺激を与えてきた人物である。そのおかげで、ボルドー全体が多大な恩恵にあずかっている。

〜一般的な評価〜
 ヴァランドローは、サン=テミリオンのガレージ・ワイン運動の事実上のリーダー格であるジャン・リュック・テュヌヴァンがつくったシャトーであり、現在まで、ボルドー最高のサクセスストーリーであることに間違いない。ボルドーで、いやそういう意味ではどこの地方であれ、シャトーができてからこんなに短期間でこれだけ商業的な成功を収め、目が回るような高い価格をつけたワインはない。ヴァランドローへの熱狂はすさまじく、価格は一級シャトーと同じくらい高いか、ひょっとすると上回るほどである。

畑 面積:4.5ha、平均樹齢:30年強、植樹密度:6000本/ha、平均収量:35hl/ha
育て方:マロラクティックと18〜20ヶ月の熟成はオーク新樽で行う。清澄も濾過もしない。
ブドウ品種:メルロー70%、カベルネ・フラン30%
所有者:Ets テュヌヴァン

◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau de Valandraud (税込み価格)
2005 シャトー・ド・ヴァランドロー 50.400円
[PP93〜96 WS95〜100]

Chateau de Valandraud (税込み価格)
2003 シャトー・ド・ヴァランドロー 35.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 有名なジャン=リュック・ティヌヴァンはサン=テミリオンの若い世代のワイン生産者の創作意欲をかきたてる上で大功があったわけだが、このシャトーの短い歴史の中でも最上のワインを生産したのかもしれない。収量は28hl/haで、生産量は1000ケースを少し超えるほど。ブレンド比率はメルロ50%、カベルネ・フラン40%に、マルベックとカベルネ・ソーヴィニョンが少量。インクのような青みがかった紫色をしており、力強い芳香は黒系果実、森の下生え、甘草、細かく砕いた小石、ココア、エスプレッソ、スパイス箱を思わせる。口蓋にあたると雷鳴のような力強さや果実味が感じられる。タンニンは見事に融合しており、ブドウの完熟感のある性格をしている。50秒のフィニッシュ。本格的な作品だ。これまで生産された最も大柄な、最も長命なヴァランドローなのかもしれない。予想される飲み頃:2008〜2020年以降。
追記:この年のヴァランドロー・コーシャー・ワイン(ユダヤ教の掟に従ってつくられたワイン)の赤なのは否定しようもないが、残念ながら、生産量は少ない。レギュラー・キュヴェよりやわらかく、良好な豪勢さ、肉づき、享楽的で、素直な魅力が感じられる。たぶん10年はおいしく飲めるだろう。
ポイント93〜96

メルロー、カベルネ・フラン

Chateau de Valandraud (税込み価格)
2002 シャトー・ド・ヴァランドロー 26.200円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 これまたミュリエル&ジャン=リュック・ティヌヴァンの手になる傑作だ。2002年のヴァランドローは、縁いっぱいまで濃いルビー/紫色をしており、香りはチョコレート、エスプレッソ、ブラックカラント、チェリーを思わせる。濃厚で、ミディアムからフルボディの、凝縮感のある、筋肉質なワインで、2001年ほど絹のような、豪勢なものではないが、それでも印象的なほど素質はあるし、バランスがよい。たぶん2〜5年でタンニンの殻の大部分を脱ぎ捨てて、12〜15年以上はおいしく飲めるだろう
ポイント90〜92

メルロー、カベルネ・フラン

Chateau de Valandraud (税込み価格)
2001 シャトー・ド・ヴァランドロー 36.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 この上なく信じがたいことかもしれないが、2001年のヴァランドローは2000年より良好だ。当主ミュリエル&ジャン=リュック・ティヌヴァンの手になる偉大な作品の1つである。縁いっぱいまで濃いプラム/紫色とヴェローナ・チョコレートとかみ合ったエスプレッソ・ロースト、ブラックベリー、チェリージャム、カラントの豪奢なまでに甘いノーズを誇っている。フルボディで、豪勢で、官能的な舌触りをしており、純粋で、芳醇さがあり、本格的な素質がある。ボルドーの筆頭革命家の手になる輝かしい作品だ。予想される飲み頃:2007〜2020年。そう言えば、このワインのコーシャー・キュヴェは91〜92となっている。否定しようもなく私がこれまでに試飲した最上のコーシャー・ワインである。
ポイント94

メルロー、カベルネ・フラン

Chateau de Valandraud (税込み価格)
2000 シャトー・ド・ヴァランドロー 52.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ジャン=リュック・テュヌヴァンは2000年の話になると非常に謙虚になる傾向がある。まるでどこか悪いところでもあったかのようなのだが、何と言うか、これは壮観なワインだし、瓶詰めされてから3度試飲したが、私は大好きである。濃い紫色をしており、輝かしいノーズはエスプレッソ、ココア、チョコレート、プラム、ブラックカラント、チェリーを思わせるし、本当によりどりみどりの、天にも昇る快感が得られる。ミディアムからフルボディで、いまだにいくらか比較的引き締まったタンニンは感じられるが、弱い酸や、多層的な舌触りの感じられる口あたり、途方もない純粋さがあるのはテュヌヴァンの醸造スタイルの真骨頂だ。ただし、ヴァランドローとして唯一、実際に飲むまでに3〜5年はセラーで寝かせる必要があるものなのかもしれない。
予想される飲み頃:2008〜2019年 最終試飲年月:2003年1月 ポイント93

メルロー、カベルネ・フラン

Chateau de Valandraud (税込み価格)
1999 シャトー・ド・ヴァランドロー 43.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 甘いコーヒー、モカ、なめし革、ブラックチェリーやカラントの風味が主体となっている。純粋な、十分に輪郭のはっきりした、豪勢な舌触りをした、享楽的な1999年のヴァランドローだ。鮮明感、余韻の長さ、かけがえのない性格が感じられる。
予想される飲み頃:現在〜2015年 最終試飲年月:2002年3月 ポイント90

メルロー、カベルネ・フラン

Chateau de Valandraud (税込み価格)
1998 シャトー・ド・ヴァランドロー 52.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 古典的なサン=テミリオンである1998年は、暗いプラム/紫色をしておりモカ、チェリー、ブラックベリー、チョコレートのエレガントなノーズがある。以前のヴィンテージよりフィネス重視のスタイルをしており、それほどエキゾチックなものではないことが判明している。ミディアムからフルボディで、見事な凝縮感がある。チョコレートの気配が感じられるアロマや風味がある。純粋さ、バランス、余韻の長さは格別だ。たぶんこれまでに生産された最もエレガントなヴァランドローと判明するだろう。
予想される飲み頃:現在〜2020年 最終試飲年月:2002年3月 ポイント93

メルロー、カベルネ・フラン


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

Virginie de Valandraud
2007 ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 3.980円

Virginie de Valandraud
2006 ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 6.200円

Virginie de Valandraud
2005 ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 9.800円

Virginie de Valandraud
1998 ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 10.080円
[赤・フルボディ]
100%新樽に入れ、最初の澱引きの後、別の新樽(100%)に入れられ熟成されています。年間わずか350ケース(4200本)しか生産されず、また非常に人気があるために、「幻のセカンドワイン」とも呼ばれています。
メルロー、カベルネ・フラン


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

実質的にはセカンド・ワイン
 インポーターによると、シャトー所有の10haの畑のうち4.5haの区画の畑からがシャトー・ド・ヴァランドローがつくられ、4haの区画の畑からヴィルジニー・ド・ヴァランドローがつくられ、このトロワ(3)・ド・ヴァランドローは、シャトー・ド・ヴァランドローがつくられる4.5haの区画の畑から収穫されたブドウからつくられるワインで、“トロワ(3)”サードの位置付けになっていますが、実質的にはセカンド・ワインであるとオーナーのテュヌヴァン氏は語られているそうです。


3 de Valandraud
2004 トロワ・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 4.350円
[赤・フルボディ]
新樽100%で、18〜20ヶ月熟成。
ファーストに比べると、やわらかなアタックから余韻。

メルロー65%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック

3 de Valandraud
2003 トロワ・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 4.980円
[赤・フルボディ]
新樽100%で、18〜20ヶ月熟成。
ファーストに比べると、やわらかなアタックから余韻。

メルロー65%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック

3 de Valandraud
2002 トロワ・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 4.660円
[赤・フルボディ]
新樽100%で、18〜20ヶ月熟成。
ファーストに比べると、やわらかなアタックから余韻。

メルロー65%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック

3 de Valandraud
2001 トロワ・ド・ヴァランドロー (税込み価格) 5.110円
2001ヴィンテージが初リリースのワイン
[赤・フルボディ]
新樽100%で、18〜20ヶ月熟成。
ファーストに比べると、やわらかなアタックから余韻。

メルロー65%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック


          

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