シャトー・デュ・テルトル (メドック地区マルゴーAC:アルサック村・第五級)
Chateau du Tertre http://www.chateaudutertre.fr/
マルゴーの掘り出し物?シャトー

 ここ最近の品質向上が目覚しいシャトーですが、ネームバリューがいまひとつのため、とてもお買い得なワインです。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2008
1996

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 テルトルはマルゴーのアペラシオンで最も標高の高い台地にあり、サン=テステフの有名シャトー、カロン=セギュールの所有者だった故フィリップ・カベルン・ガスクトンが1961年に手に入れた。その当時、このシャトーは実に哀れな状態で、ガスクトンと彼の投資者たちはこれを建て直し、ブドウを植え替えるための大規模な計画に着手した。しかし12年前まで、このシャトーのワインは忘れられがちだった。飾り気はないがエレガントな砂色の二階建てのシャトーはメドックで最も辺鄙な地域の1つにある(アルサックから1kmと離れておらず、モンブリゾンのそば)。1998年、このシャトーはガスクトン夫人によってエリック・アルバダ・イエルヘルスマに売却された。彼は、近くにあるジスクールも同様に買収した。
 珍しいことに、ここのブドウ畑は、多くのボルドーのシャトーのブドウ畑と異なって連続しており、区画が散在しているわけではない。一見、ドメーヌ・ド・シュヴァリエを彷彿させるものがある。1978年以降、最高のヴィンテージのものは、比較的深みのある色とあふれんばかりの力強さや豊かさを特色としているが、フィネスや、マルゴーワインの魅力となるあの極上の芳香には欠けるかもしれない。しかしながら、このワインは手頃な価格で売られ続けており、そのためにボルドーの格付けシャトーの中で最も過少評価されている。

〜一般的な評価〜
 ボルドーの格付けシャトーで最もお値打ち品のワインでありながら、デュ・テルトルは1978年以来ずっとムラが無い。エリック・あるばだ・イエルヘルスマに買収されてから、このシャトーは劇的な変化を遂げた。ここ4〜5年の連続したヴィンテージに生産されたワインがそれを証明している。価格はいまだにリーズナブルなので、消費者が注目すべきシャトーである。

平均年間生産量:20〜25万本
畑 面積:52ha、平均樹齢:30年、植樹密度:7500本/ha、平均収量:45hl/ha
育て方:発酵は5〜7日間、アセレーションは15〜18日間。熟成は毎年60%が更新されるオーク樽で18ヶ月。卵白で清澄するが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン40%、メルロー35%、カベルネ・フラン20%、プティ・ヴェルド5%
所有者:エリック・アルバダ・イェルヘルスマ



◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau du Tertre
2008 シャトーデュ・テルトル (税込み価格) 3.800円


Chateau du Tertre
1996 シャトーデュ・テルトル (税込み価格) 6.300円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 掘り出し物のデュ・テルトル1996年は、黒いルビー/紫色をしており、甘い黒系果実の香りのするノーズ、ミディアムからフルボディ、よくまとまったタンニン、上質な純粋さと深みが感じられる。たぶんうまく熟成するだろうが、若いうちからいくばくかの近づきやすさも感じられることだろう。
予想される飲み頃:現在〜2018年 最終試飲月:2001年3月 パーカーポイント90

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド


          

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