ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ジスクール (メドック地区マルゴー村・第三級)
Chateau Giscours http://www.chateau-giscours.fr/
近年の品質向上が著しい第三級シャトー
 

ヴィンテージ
GRAND VIN
2008
2006
2005
2003
2002
2001
2000
1999


Second Vin
2009
2008
2005
2000
1999


ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 240haを超すジスクールの広大なシャトー(ブドウ畑はその3分の1以下)は、ラバルドと呼ばれ、マルゴーのコミューンの最南部に位置している。一時期荒れていたこのシャトーは、1952年、タリ一族によって息を吹き返し、品質・名声ともによみがえった。ピエール・タリは1970年に経営権を強め、また、ボルドーの代表的なスポークスマンともなった。1980年台後半まで、彼は、ボルドー・ワインの価値の向上という1つの目標のもとにボルドーのシャトーをまとめる団体、「ユニオン・デ・グラン・クリュ Union des Grands Crus」の会長を務めた。

 豪壮なジスクールのシャトーは、メドックでも最大級で、足を運ぶだけの価値はある。シャトーは、古い木々に覆われた美しい公園の中にある。1980年台前半にかけて多くのワインの質が低下したことを除けば(この時期のワインは商業主義があからさまで、たるんだ、やわらかいものだった)、ジスクールのワインは、深みのある、場合によっては光を通さないくらい濃い色や、あり余るほどの凝縮感、たっぷりのタンニンによる筋肉質でリッチなつくりが特徴になっている。また1970年台におおいては、「はずれ年」でも、ジスクールは品質の点でボルドーの大半の著名なシャトーのものを上回っていた。
 1995年にタリ家はジスクールをオランダ人実業家のエリック・アルバダ・イェルヘルスマに売却した。彼の投資とジスクールへの情熱の結果、このミレニアムの最後になって、印象的なヴィンテージの三部作が生まれた。

〜一般的な評価〜
 潜在的には最上のつくり手である(1975年と1978年がその例である)ジスクールだが、過去20〜30年間の出来にはばらつきがあった。しかし近年、エリック・アルバダ・イェルヘルスマが監督するようになってから状況はよくなってきている。2001年、2000年、1999年は、ジスクールの史上最上の三部作である。こうした改良はあるものの、ジスクールの現在の出来栄えは四級レベルであり、価格政策は現実的である。

平均年間生産量:30〜35万本
畑 面積:80ha、平均樹齢:30年、植樹密度:8300本/ha、平均収量:45hl/ha
育て方:6〜8日間の発酵と、15〜18日間のアセレーションは温度管理されたステンレスタンクで。熟成は毎年3分の1ずつ更新される樽で18ヶ月。卵白で清澄するが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー40%、カベルネ・フラン5%
所有者:エリック・アルバダ・イェルヘルスマ


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Giscours
2008 シャトー・ジスクール (税込み価格) 5.500円
PP:88〜90 WS:87〜90


Chateau Giscours
2006 シャトー・ジスクール (税込み価格) 5.900円
PP:88 WS:91


Chateau Giscours
2005 シャトー・ジスクール (税込み価格) 9.500円
PP91〜94 WS92〜94


Chateau Giscours
2003 シャトー・ジスクール (税込み価格) 8.900円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 これはジスクールの偉大な成功作だ。この有名なシャトーが1960年代1970年代に享受していた栄光を取り戻させたエリック・アルバダ・イェルヘルスマは並はずれた仕事を続けている。スタイルの点では1990年をしのばせる。2003年は、ブラックベリー、カシス、甘草、樹皮、土の特徴を持つセクシーな取り合わせが、層状になった、豪勢な、官能的なスタイルの中にある。幅のある、広がりのあるワインで、酸は弱く、ブドウの完熟感や強烈さは途方もない。すばらしいワインだ。2000年の兄弟分(1975年以降で最上のジスクール)よりなおのこと良好なものとなるかもしれない。
予想される飲み頃:2007〜2020年 パーカーポイント91〜94

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


Chateau Giscours
2002 シャトー・ジスクール (税込み価格) 8.700円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ボルドー愛好家でも気付いていないことかもしれないが、ジスクールはふたたび軸道に乗って南メドックで最良のワインのいくつかを生産している。2002年のワインも偉業といえる成功作だ。縁いっぱいまで濃いルビー/紫色をしており、液化したミネラルの趣に微妙な香ばしいオークや、ブラックカラントリキュール、黒鉛、ほのかな花がちりばめられている。濃厚で、リッチで、純粋な、凝縮感のある、ミディアムボディのワインで、タンニンもすばらしくまとまっているので、セックスアピールも力強さも感じられる。
予想される飲み頃:2006〜2015年 パーカーポイント90〜92

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


Chateau Giscours
2001 シャトー・ジスクール (税込み価格) 8.700円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ジスクール所有形態はいささか込み入っている。土地はいまだにタリ家の所有なのだが、それ以外はすべてデュ・テルトルの当主、エリック・アルバダ・イェルヘルスマの所有物なのだ。彼は目覚しい仕事をして、この有名なシャトーに過去、とりわけジスクールがほとんど間違ったことをしなかった1970年代の栄光を取り戻させた人物である。2001年のワインは、深みのあるプラム/紫色をしており、溶けた甘草、バーベキュースパイス、スミレ、ブラックカラント、ほのかなブラックベリーの趣が感じられる。ミディアムボディで、肉づきがよい、巧妙なスタイルをしており、口蓋に忍び込むと、だんだん体格がよくなってくる。純粋で、リッチな凝縮感があるのにエレガントで、チャーミングな作品には、このシャトーの力強いさらなる復活の痕跡が見られる。
予想される飲み頃:現在〜2015年 パーカーポイント90

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


Chateau Giscours
2000 シャトー・ジスクール (税込み価格) 12.600円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 クロ/紫色をした2000年は、高品質なトーストと混ざり合った、ブラックベリーやカラントのジャムのすごい香りを呈しています。スモーキーで、リッチで、セクシーで、豪華なつくりで、フルボディの、酸の弱い、超絶的な凝縮感のある性格をした、このヴィンテージの掘り出し物であり、2000年のワインとしては最も魅力的な価格のついたものの1つだ。
予想される飲み頃:2006〜2020年 最終試飲月:2003年1月 パーカーポイント92

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


Chateau Giscours
1999 シャトー・ジスクール (税込み価格) 8.300円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 濃いルビー/紫色をしており、スモーキーな乾燥ハーブ、ジャムにしたようなカラントの魅惑的なアロマがあり、リッチで、濃厚な、層をなす、ビロードのような舌触りをしたワインだ。アタックは豪勢で、中間部やフィニッシュでは心持ち幅がなくなるが、完全にチャーミングな、バランスのよい、純粋な美酒だ。あと12〜14年で飲みたい。
最終試飲月:2003年1月 パーカーポイント89

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

La Sirene de Giscours
2009 ラ・シレーヌ・ド・ジスクール (税込み価格) 3.310円
[赤:フルボディ]

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン

La Sirene de Giscours
2008 ラ・シレーヌ・ド・ジスクール (税込み価格) 2.990円
[赤:フルボディ]

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン

La Sirene de Giscours
2005 ラ・シレーヌ・ド・ジスクール (税込み価格) 3.980円
[赤:フルボディ]

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン

La Sirene de Giscours
2000 ラ・シレーヌ・ド・ジスクール (税込み価格) 4.140円
[赤:フルボディ]

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン

La Sirene de Giscours
1999 ラ・シレーヌ・ド・ジスクール (税込み価格) 2.800円
[赤:フルボディ]

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン


          

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