ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・グラン・メイヌ  (ボルドー:サンテミリオン地区)
Chateau Grand Mayne Saint-Emilion Grand Cru Classe
http://www.chateau-grand-mayne.com/


ヴィンテージ
GRAND VIN
2000

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ポムロールとサン=テミリオンの土壌の権威として名高いアンジャルベール教授は、講義や著書を通じて、グランメイヌが、サン=テミリオンで最も立地に恵まれたシャトーの1つであると明言している。古くからあるここの畑(歴史は1600年代にまでさかのぼる)は海抜55mという異例の高度にある。この標高の高さと、粘土と石灰岩を基層に鉄分の堆積物が混じった土壌という組み合わせが、この畑がアペラシオン全体での最良のものになる可能性を与えている。外見の面では、ヴァニラ・アイスクリーム色の堂々としたシャトーは、全面的な改修がほどこされ、晴れわたった青空の日にはすばらしく壮観である。
 ここのワインは1980年代から、リブヌルの一流のエノロジスト、ミシェル・ロランのワイン醸造の哲学を得て、めきめきと力をつけている。その成果が、現在のサン=テミリオンでも最も豪勢でリッチなワインとなって表れている。畑の卓越した土壌や素晴らしい日あたりのおかげで、格別にフルボディで、グリセリンたっぷりとしたワインである。
 グラン・メイヌは、このアペラシオンの有望株の1つでありながら、価格は相変わらず手頃なままで、これは、ワインの消費者ならば絶対に見逃せない事実である。グラン・メイヌへの私の思い入れが過ぎるというのなら、次の事実を考慮していただきたい。ベルギーのレストランで1955年のグラン・メイヌを飲んだ故フィリップ・ド・ロートシルト男爵は、その場で数ケースを注文し、こう申し出た。変わりに1955年のムートン・ロートシルトを同じ数だけさしあげよう、と。

〜一般的な評価〜 故ジャン=ピエール・ノニはこのシャトーで、驚くべき芳醇さを備えた卓越したワインを連続して生み出すという驚異的な成果を挙げた。価格は妥当で、グラン・メイヌは荘厳な風味を備えた長命のサン=テミリオンを探している消費者には最高のワインである。

平均年間生産量:6万本
畑 面積:17.0ha、平均樹齢:35年、密植度:6000本、平均収量:35hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理された小容量のステンレスと木製の槽で30日間。区画ごとに別々の醸造ができるようになっている。マロラクティックと14〜20ヶ月間の熟成は新樽70%で行う。清澄はしないが、必要がある時のみ濾過を行う。
ブドウ品種:メルロー75%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニョン10%
所有者:SCEV・J・P・ノニ


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau Grand Mayne (税込み価格)
2000 シャトー・グラン・メイヌ 7.400円
[赤:フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 光を通さないルビー/紫色をした2000年が壮観な1998年を凌駕するのは難しいだろうが、グラン・メイヌはますますサン=テミリオンのランシュ=バージュになっているようである。まるまると太った、肉づきのよい、享楽的な2000年は、非の打ちどころのない純粋さとバランスに加えて、凝縮した黒系果実が大量に感じられる。スケールが大きくおいしいので、注目を集めているが、それは誇張ではない。オークは見事に融合しており、酸は弱く、タンニンは相当なものだが、熟している。これまた超大作のワインで、2005年〜2018年が最盛期となるはずである。
最終試飲年月:2003年1月 ポイント92

メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン



          

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