ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ラ・コンセイヤント  (ボルドー:ポムロール地区)
Chateau La Conseillante http://www.laconseillante.fr/
ポムロールを代表するしなやかなワイン「ボルドーのブルゴーニュ」

ヴィンテージ
GRAND VIN
2008
2004
2002
1999
1998
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 非常にエレガントなポムロールのシャトー、ラ・コンセイヤントは、このアペラシオンで最もエレガントでみずみずしく、おいしいワインのいくつかを生産している。否定的な側面は、1970年代のヴィンテージの多くに水で薄められたようになる傾向があることと、それらが早く飲み頃になりすぎることである。これは特に1971年から1980年の間で顕著である。ニコラ家の所有するラ・コンセイヤントは、1980年代の大半は輝かしいワインを生み出した。1990年、1989年、1985年、1982年、1981年はボルドー全体で生産された中で最高のワインに入っている。1990年代のものには再びムラが出て、このシャトーの一貫性のなさをさらに定着させた。ブドウ畑はポムロールの東寄り、レヴァンジル、プティ・ヴィラージュ、ヴィユー・シャトー・セルタンの隣で、サン=テミリオンとポムロールのアペラシオンのちょうど境界という、すばらしい位置にある。事実、この区域の粘土と鉄分の鉱床が混じった深い砂利質土壌は、ラ・コンセイヤントと隣のレヴァンジルだけでなく、道路の向こう側にあるサン=テミリオンの2つの偉大なシャトー、フィジャックとシュヴァル・ブランにも共通して見られるものである。
 ラ・コンセイヤントは細心の注意を払ってつくられたワインで、ステンレスタンクで醸造され、オーク樽で熟成される。新樽は毎年100%である。ワインのスタイルはペトリュス、トロタノワ、ラフルール、あるいはセルタン・ド・メほど力強くはないが、これらのシャトーよりしなやかで、もっと早飲みスタイルである。ラ・コンセイヤントは瓶詰めされてから数年間は良好に見えないので、私はいつもこれを低く評価してきたが、後に必ず点数を上方修正するのである。最終的な出来よりも幼児期のほうが軽く見えるのは、カベルネ・フランの比率が引き上げられたこと(20%)によるのかもしれない。最近のヴィンテージは一般的に6年から8年以内で完全な飲み頃に到達する。高く評価された、時には深遠な趣のあるラ・コンセイヤントはこうかなワインで、通常はメドックの二級シャトーの大半よりも高い値段で売られている。

〜一般的な評価〜
 最も特徴的なポムロールの1つであるラ・コンセイヤントは、スタイルにおいてブルゴーニュのグラン・クリュに近い。必ずしも生かしきれているわけではないが、このワインは、豪奢なテロワールの恩恵を受けて、格別なものとなることがある。ヴィンテージによっては凝縮感と構造に欠けるが、ラ・コンセイヤントがどんぴしゃりの年には、アロマの力とエレガントさにおいて並ぶものがない。依然として高価なポムロールである。


平均年間生産量:6万5000本
畑 面積:7.9ha、平均樹齢:40年以上、植樹密度:5500本/ha、平均収量:45hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで30日間。マロラクティック完了後の熟成はオークの新樽で18ヶ月。清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
所有者:ニコラ家


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

Chateau La Conseillante
2008 シャトー・ラ・コンセイヤント (税込み価格) 10.000円
PP:92〜94+


Chateau La Conseillante
2004 シャトー・ラ・コンセイヤント (税込み価格) 12.000円


Chateau La Conseillante
2002 シャトー・ラ・コンセイヤント (税込み価格) 13.100円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 このシャトーにしては予想外に興味をかきたてられない作品だ。このライトからミディアムボディの2002年の、中間部は平板で、フィニッシュも衰えつつある。ある試飲ではもっと果実味や深みを見せていたが、全般的に見て最高のラ・コンセイヤントが生産されたとは言えないようだ。最初の7〜8年で飲む必要があるはずである。
ポイント86〜88?
メルロー、カベルネ・フラン


Chateau La Conseillante
1999 シャトー・ラ・コンセイヤント (税込み価格) 13.800円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 見事なまでに複雑な、成長した、魅惑的なスタイルのラ・コンセイヤントだ。暗いルビー色をした1999年は、甘いブラックラズベリーやチェリーリキュールの趣と混ざり合った西洋杉、香ばしいオーク、甘草、新品の鞍革、乾燥ハーブを見せる。ミディアムボディで、硬い角はなく、極めて純粋で、ほとんど甘い(ブドウが熟したためで、糖分によるものではない)。みずみずしく、おいしいラ・コンセイヤントは、「ボルドーのブルゴーニュ」という評判通りのワインだ。予想される飲み頃:現在〜2012年 最終試飲月2002年3月
ポイント89
メルロー、カベルネ・フラン


Chateau La Conseillante
1998 シャトー・ラ・コンセイヤント (税込み価格) 12.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 成長した暗いプラム/ガーネット色をしており、魅惑的で、セクシーな、ラズベリー、醤油、アジアのスパイス、キルシュ、香ばしいヴァニラのアロマがある。超大作ではないが、豪勢な舌触りをしており、ミディアムボディの作品は、エレガンスや、調和、フィネス、複雑さの見本だ。どうしてブルゴーニュのグラン・クリュはこれほどバランスのとれた、魅惑的なものにならないのだろうか。酸は弱く、すばらしく熟した果実味があるため、今すぐ飲みたくなるが、たぶん10〜12年は持ちこたえるだろう。 最終試飲月2002年3月
ポイント90
メルロー、カベルネ・フラン


          

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