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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
このワインはボー=セジュール・ベコの所有者であるジェラール・ベコによってつくられている。100%のメルロから100%の新樽でワインを醸造している少量生産、極小規模のシャトーである。当然だが、こうしたワインは、ワイン関係のマスコミから熱狂的な支持を集めている。入手の難しさや値段の高さはともかく、印象的な、リッチな、クリーミーな舌触りの、大あたりのメルロであり、いったん味わえば誰でもその魅力の虜になってしまう。ベコ氏は、ポムロールのル・パンのような、値段も豪華なワインづくりを目指しているらしい。そして、それに成功している。これまでのところは、数少ないヴィンテージが生産されただけだが、これは心に残るワインである。熟成すればどれほどすばらしいワインになるのか・・・・・・。時の流れが教えてくれるだろう。
〜一般的な評価〜
ル・パンによく似たラ・コムリーは、極小の畑からできるキュヴェで、いまやサン=テミリオンで大流行している新しいタイプの、手づくりの赤ワインである。多くのガレージ・ワインと同様、ここのワインもはた極めて熟したブドウにより、収量を抑え、樽でのマロラクティック発酵と100%オークの新樽でのエルヴァージュによってつくられる。このシャトーは、才能あるベコ兄弟の成功の一例であり、ワインはサン=テミリオンの高級ワインのポートフォリオに加えるだけの価値がある。 |
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平均年間生産量:1万本
畑 面積:2.5ha、平均樹齢:40年、植樹密度:6600本/ha、平均収量:35hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理された木製槽で足でビジャージュしながら28〜30日間。マロラクティックと18ヶ月間の熟成はオークの新樽で行う。清澄も濾過もしない。
ブドウ品種:メルロー100%
所有者:ジェラール&ドミニク・ベコ
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