ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 ラ・モンドット  (ボルドー:サンテミリオン地区)
La Mondotte Saint-Emilion
http://www.neipperg.com/
サンテミリオンの彗星

 ‘96年から全く新しいラ・モンドットを造り、論理や規制から離れて、昔ながらのすでに忘れられかけているものを復活させるためにラベルからは「サンテミリオン」も「シャトー」も外しています。


ヴィンテージ
GRAND VIN
2002
2001
2000

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ラ・モンドットは、私が試飲した中で最も凝縮した若々しいボルドーの1つである。このシャトーがサン=テミリオンのペトリュスやル・パンになろうとしているのかどうかを問うてみても、意味がない。というのは、カノン=ラ=ガフリエールとクロ・ド・ロラトワールの経営者でもあり、この上ない才能に恵まれた醸造家でもあるステファン・フォン・ネッペール伯爵が、有能な指導者でコンサルタントであるステファヌ・ドルノンクールの助けを借りてつくるこのワインは、模範的ワインであり、言われのない嫉妬さえ買うようになっているからである。ラ・モンドットは、パヴィ・ドセスの畑の上にある石灰質の斜面の上方の4ha強の区画から生み出されている。平均樹齢37年のブドウ樹から、メルロ80%、カベルネ・フラン20%の比率でつくられている。ブドウは除梗の前後で選別される。醸造工程では、長時間のマセレーションと澱と接触させたままでのミクロ・ビュラージュ、新樽でのマロラクティック発酵、高品質の樽の使用など、最先端の技術が実施されている。

〜一般的な評価〜
 ステファン・フォン・ネッペールの才能がこのすばらしい成果に見事に反映されている。2年もたたないうちに彼は、このガレージ・シャトーをアペラシオンの最上の階層に押し上げてみせた。ステファン・フォン・ネッペールは、できる限り最良のワインをつくるために出費を惜しまず、伝統的醸造法と最新の醸造法の賢明な融合を通して、常に傑出した成果を達成している。超絶的な芳醇さがあり、力強く、重々しく、濃厚で十二分の果実味がありながら、ラ・モンドットには非の打ちどころのないつりあいと調和がある。若い時点でも近づきやすいが、30年ほどセラーで寝かせられる熟成能力がある。このワインを批判する者が、とりわけサン=テミリオンの古株やボルドーの保守派の中にいるのは間違いない。しかし、どんな批判があるにせよ(エキス分が過剰、ポート・ワインと言ってよいようなスタイル等々)、このワインは、最も凝縮感があり、最もリッチで、ボルドーでつくられている究極のガレージ・ワインであることに疑問の余地はない。恐ろしく高価であるが、それだけの価値がある。可能な限り最上のテイスティングを望んでいる人にとっては、せひとも買うべき商品である。

平均年間生産量:1万本
畑 面積:4.5ha、平均樹齢:37年、植樹密度:5500本/ha、平均収量:30〜40hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理された木製槽でピジャージュを行いながら25〜30日間。収量の90〜100%は細かい澱に触れたまま樽内マロラクティック。熟成は澱に触れたまま樽内マロラクティック。清澄も濾過もしない。
ブドウ品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%、
所有者:ネッペール伯爵


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン

La Mondotte
2002 ラ・モンドット (税込み価格) 21.400円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 3度別々の機会に試飲したが、これは1996年のデビュー・ヴィンテージ以来、最も興味をかいたてられないラ・モンドットのようだ。ブレンド比率はメルロ80%にカベルネ・フラン20%。濃い紫色をしており、甘いクランベリーやブラックベリーの果実味や、良好な舌触りはあるが、タンニンは渋く、辛い、摘出過剰な、幅のない、ちぐはぐなフィニッシュがある。もしかしたらもっと樽熟成させればさらなる個性や舌触りが出てくるのかもしれないし、秀逸な、ひょっとすると傑出するワインなのかもしれないが、ステファン・フォン・ネッペールの指導のもとでこれまで生産されてきたヴィンテージの品質には及ばない。予想される飲み頃:2008〜2016年。 ポイント88〜90+?
メルロー85%、カベルネ・フラン15%


La Mondotte
2001 ラ・モンドット (税込み価格) 34.900円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ラ・モンドットにしては驚くほどエレガントで地味なスタイルでつくられている。光を通さない紫色をした2001年は凝縮感があり、おいしい。味わってみるとだんだん体格がよくなってくるのがわかる。印象的なブーケは、ブラックチェリー、クレーム・ド・カシス、トースト、ミネラルを思わせる。ミディアムからフルボディの作品で、ほどよく融合した樽香、酸、タンニンのはか、余韻の長いフィニッシュを持つ。予想される飲み頃:2005〜2017年。 ポイント94
メルロー、カベルネ・フラン


La Mondotte
2000 ラ・モンドット (税込み価格) 42.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 100点満点に近いワインと言えるだろう。2000年のラ・モンドットは、縁いっぱいまで濃いインクのような紫色をしていて、締めつけられているようだが非常に将来有望なノーズは、ブラックベリー、カシスと混ざり合ったチェリー、ヴァニラ、エスプレッソ、モカ、ほのかなアカシアの花を思わせ。偉大な強烈さ、すばらしい純粋さ、層をなす舌触りを持つ、並なずれてリッチなワイン。ねっとりとした、フルボディのフィニッシュは1分近くも続く。これまた、当主ステファン・フォン・ネッペールとコンサルタントのステファヌ・ドルノンクールが醸造界に打ち立てた金字塔である。予想される飲み頃:2007〜2030年。最終試飲年月:2003年1月 ポイント98+
メルロー、カベルネ・フラン


          

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