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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
ラ・モンドットは、私が試飲した中で最も凝縮した若々しいボルドーの1つである。このシャトーがサン=テミリオンのペトリュスやル・パンになろうとしているのかどうかを問うてみても、意味がない。というのは、カノン=ラ=ガフリエールとクロ・ド・ロラトワールの経営者でもあり、この上ない才能に恵まれた醸造家でもあるステファン・フォン・ネッペール伯爵が、有能な指導者でコンサルタントであるステファヌ・ドルノンクールの助けを借りてつくるこのワインは、模範的ワインであり、言われのない嫉妬さえ買うようになっているからである。ラ・モンドットは、パヴィ・ドセスの畑の上にある石灰質の斜面の上方の4ha強の区画から生み出されている。平均樹齢37年のブドウ樹から、メルロ80%、カベルネ・フラン20%の比率でつくられている。ブドウは除梗の前後で選別される。醸造工程では、長時間のマセレーションと澱と接触させたままでのミクロ・ビュラージュ、新樽でのマロラクティック発酵、高品質の樽の使用など、最先端の技術が実施されている。 |