ファインワイン【宮武酒店ネットウェーブ】
 シャトー・ラトゥール (メドック地区ポイヤック村・第一級)
Chateau Latour http://www.chateau-latour.fr/
男性的なワインの象徴
 14世紀、ボルドー地方がイギリス領だった時代、このシャトーの場所にはフランス軍を監視するためのイギリスの要塞がありました。この要塞が「ラトゥール(フランス語で「塔」の意)」です。ジャンヌ・ダルクで有名な百年戦争によってこの塔は崩壊され、シャトーも崩壊してしまいました。しかし、ラトゥールの復興を願うボルドーの人々の熱意により、シャトーは回復しました。
 「女性的な」と形容されるマルゴー、ラフィットに対し、重厚丹精で力強い味は、男性的なワインの象徴である、とされています。また、いかなるヴィンテージにおいても素晴らしい品質を保つワインとしても有名です。

ヴィンテージ
GRAND VIN
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1997
1996
1995
1994
1993
1991
1988
1986

Second Vin
2009
2007
2005
2004
2003
2002
1998
1997
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 ラトゥールはポイヤックとサンジュリアンの境という印象的な土地、壁をめぐらしたレオヴィル=ラス・カーズのブドウ畑のすぐ北に位置している。クリーム色のいかめしい塔が立っているので、道路からでもすぐ分かる。ワインのラベルにもなって有名なこの堅牢な塔は、17世紀、もとはイギリス人が15世紀に海賊の攻撃から身を守るために建てた要塞のあった場所に建造され、以来、ブドウ畑とジロンド河を見下ろしている。
 ラトゥールはボルドーのメジャーなシャトーでは一握りしかない、外国企業に経営されてきたシャトーのひとつだった。1963年から1994年までラトゥールを所有していたのはイギリス人だったが、1994年にフランソワ・ピノがこの土地を買い取り、フランス人の元に戻ったのである。

 ここで生産されるワインは非の打ちどころのない古典的なもので、すばらしいヴィンテージも凡庸なときも、また出来の悪いヴィンテージでも、一貫して秀逸な品質を見せる。このために長年、多くの人がラトゥールをメドックの最上のワインと考えてきたのである。並、または貧弱なヴィンテージにもボルドー1のワインを産出するという評判は、1960年、1972年、1974年については完璧に立証されているが、、最近の貧弱なヴィンテージ(1977年、1980年、1984年)には、ラトゥールのワインはびっくりするほど軽くでき上がって、ほかのいくつものシャトーより見劣りがしている。

 ラトゥールのワインはまた、頑固なまでに時間のかかる熟成でも有名だ。たっぷり20年から25年、瓶の中で熟成し、かなりのタンニンを流し、そのすばらしい力強さと深み、豊かさを示すようになる。このスタイルは、ワイン解説者に「勇壮」とか「男性的」「頑強」と言われてきたが、1983年から1989年の間にかすかだが、それと分かるほどにやわらいだようだ。ラトゥールのスタッフは強く否定するのだが、私のテイスティングではより穏やかで、とっつきやすいスタイルと感じた。幸い、このような不真面目な傾向は、ラトゥールが1990年から再び傑出したワインを生産し始めると、消えてしまった。

 1982年と、やや劣るが1986年が優れたラトゥール・ワインの年であることは否定できないとはいえ、概して際立った10年間ではなかった。1983年、1985年、1986年の大豊作を処理するのに発酵所(キュヴェリー)が足らなかったのは公然の秘密である。そのため、収穫されたブドウを収容するべく発酵槽を早く空けなければならなかったのだ。地下のセラーやキュヴェリーを広張して、ボルドー最大の豊作年の1989年には何とか間に合った。ただし、1983年、1985年、1988年、1989年のラトゥールのテイスティングでは、客観的に言って、今世紀のそれまでのどの年代と比べてのはっきりと軽く、力強さが薄れ、凝縮感の落ちたワインとなった感がある。1990年や1994年、1995年、1996年のラトゥールは元の状態に戻った。
 それでもラトゥールのワインが世界有数の、凝縮して豊か、タンニンの強いフルボディであることに変わりはない。十分熟すと、何とも言えない新鮮な胡桃となめし革とブラックカラント、それに重々しいミネラルの香気を含むブーケを放つ。口に含むと並外れて豊かだが、決して重くない味わいでる。


平均年間生産量:20.000本
畑 面積:65ha(シャトーの周囲の47haは「ランクロ」と呼ばれ、グラン・ヴァンに含まれる)、平均樹齢:40年(ランクロ)と37年(その他)、密植度:10.000本、平均産出量(過去5年間):45〜50hl/ha(グラン・ヴァン)、55〜60hl/ha(その他)
育て方:ブドウは手摘みで、完全に徐梗され、温度調節された200hl用ステンレス鋼のタンクに入れられる。発酵と二次発酵(キュヴェゾン)3週間、マロラクティック発酵はタンクの中で起こる。その後、新しいオーク樽に移され、ヴィンテージによるが20〜26日間寝かされる。3ヶ月ごとに澱引きされ、瓶詰め前の冬の間、清澄処理(卵白による)される。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン80%、メルロー15%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%


◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン
Chateau Latour

Chateau Latour (税込み価格)
2006 シャトー・ラトゥール 94.500円
[PP95 WS95]

Chateau Latour (税込み価格)
2005 シャトー・ラトゥール 113.400円
[PP96〜99 WS95〜100]

Chateau Latour (税込み価格)
2004 シャトー・ラトゥール 28.650円
[赤・フルボディ]
ワインアドヴォケイトより
 素晴しい力作である、濃いルビーパープルのラトゥール2004年は、強いカシスの個性が、砕いた岩、土、ヒマラヤ杉、森林の香りと混ざり合っている。レーシーでエレガントだが、パワフルでもある。ミディアム・ボディからフルボディで、甘いタンニンが印象的。5〜7年熟成させることによってより素晴しくなり、30年は楽しめる。これはとても印象的なワインである。
ポイント 95

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
2003 シャトー・ラトゥール 78.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 私がこれまでに試飲した最も偉大な3つの若いボルドーの1つの2003年シャトー・ラトゥールは、「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ」の候補だ(私見だが、ラトゥールの2002年はワイン・オブ・ザ・ヴィンテージである)。この偉大なシャトーは、突拍子もなく豊かな、凝縮したポイヤックを生産したが、過熟感の痕跡もないし、重みもありすぎない。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン81%、メルロ18%、プティ・ヴェルド1%で、2003年ラトゥールになったのは生産量の53%のみである。アルコール度数は13%。管理人のフレデリック・アンジュレが語ってくれたところでは最終的なブレンドにはプレスワインが6%添加されたそうだ。メルロの収穫は9月8〜13日に行われ、カベルネ・ソーヴィニョンは9月22〜30日だった。特筆に値する作品で、黒/紫色を誇っているほか、クレーム・ド・カシス、ブラックベリーの並はずれたブーケに、微妙な甘いオークの背景がある。どっしりとした、多層的な舌触りが口蓋に殺到し、継ぎ目のない豊富なグリセリン、エキス分、コクも感じられる。厳しい構造やタンニンはよほど一生懸命探さないと見つからない。その意味では同時期の1982年のラトゥールと出来をしのばせるし、否定しようもなく偉大な2000年のラトゥールと並べて試飲しても、2003年のほうがほとんど2倍も凝縮感がある。この果実味の存在感は試飲してみるまでは信じられるはずがない。実際、私もこのような時期の1961年ものはどうだったのだろうか。並はずれて純粋なワインで、フィニッシュは70秒強も続いた。これは金字塔で、現代における伝説の卵なのだが、悲しいかな、ラトゥールは生産量が少なく、1万ケースしか生産されないだろうということである。予想される飲み頃:2010〜2040年 ポイント98〜100

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
2002 シャトー・ラトゥール 63.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ガッツがなければ栄光もない? どうしても今日選べというなら、これが私の選ぶワイン・オブ・ザ・ヴィンテージとなるだろう。巨人のような、著しく凝縮感のある、エキス分の多い、畏敬の念を起こさせるほど素質のあるラトゥールは、潜在的な伝説の卵でもある。2003年頃には2000年や1996年といった最近の偉大なラトゥールにどこまで対抗できるようになっているか、この先興味深いことだが、2002年ものが2000年や1996年のような「喝采」を浴びることはたぶんないだろう。ラトゥールの管理人である几帳面なフレデリック・アンジュレによれば、収量はたったの23〜24hl/haで、最終的なブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン74%、メルロ25%、少量のカベルネ・フランとプティ・ヴェルドだった。pHは著しく高く(3.87)、天然アルコール度数は(補糖なしで)13%以上というのだから驚くほど力強いワインだ。遅摘みをした人が夏の戻りの恩恵を受けた好例である。グラン・ヴァンとなったのは生産量の51%ほどだった。で、どんな味がするのかだが、巨大なワインで、それでいて並はずれて純粋でエレガントなのである。縁まで光を通さないほど濃い紫色をしており、著しく強烈な液化したミネラルの感じや、クレーム・ド・カシス、甘草の香りがするノーズを誇っている。このワインの想像を絶する純粋さや、うっとりさせられる舌触り、フルボディの力強さ、おびただしい果実味やエキス分、調和感からは記念碑的なラトゥールであることがうかがわれるが、飲めるようになるまでには相当な時間が必要となるはずである。2002年のラフィットよりははるかに近づきにくいのは確実だ。輝かしい2002年のラトゥールは、ばらつきのあるヴィンテージに驚くほど深遠なワインをフル回転で生産しているこのシャトーの金字塔である。飲み頃予想:2015〜2050年以降 ポイント95〜98

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
2001 シャトー・ラトゥール 49.900円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 刷新されたシャトー・ラトゥールからの作品は樽に入っていた頃より瓶詰めされてからのほうがなおのこと良好な出来を見せている。メッドクでは、ラトゥールが「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ」となったようだし、たぶんこれを凌駕したのはオーゾンヌやパヴィのようなほんのひと握りの右岸のワインだけである。輝かしいワインで、超大作の2000年よりはるかに早く飲めるようになるだろう。縁までインクのような/ルビー/紫色をしており、誇りにしているほれぼれするほどのブーケはブラックカラント、細かく砕いた小石、ヴァニラ、ほのかなトリュフやオークを思わせる。ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョンが80%で、残りはおもにメルロと、わずかながらカベルネ・フランとプティ・ヴェルドである。味わってみると甘さが見られるというのは若いラトゥールにしては異例なことだ。タンニン、酸、樽の見事なまとまりは絶句するほどすばらしく、口蓋を流れていく舌触りや、純粋さ、存在感も夢のようだ。瓶詰めされてから3度試飲したが、甘美で、フルボィで、驚くほど目が開いている。ただし、熟成能力を見誤らないこと。外向的なワインだが、20〜25年は持ちこたえるはずである。飲み頃予想:2007〜2025年 ポイント95

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
2000 シャトー・ラトゥール 170.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 収穫の49%のみでつくられたけたはずれの2000年ラトゥールだ。1996年、1990年、1982年を合成したかのようなスタイルをしており、1996年の構造を持ちながら、1990年や1982年のみずみずしさ、ブドウの完熟感、コクのある、凝縮感のある果実味も持っている。縁いっぱいまで濃いルビー/紫色をしており、ジャムにでもしたかのような黒系果実に混ざり合った土、ヴァニラ、グリルしたナッツ、ミネラルの豪華なアロマがある。若いラトゥールにしては著しいほど継ぎ目がないが、グラスに注いでおくと、酸と成長していない強いタンニンが衝撃を与え始める。とろりとしたスタイルをしているので、フィニッシュまでタンニンを判別できないかもしれない。うっとりさせられるワインである。十分な飲み頃になった時には100点満点になるかならないかというものになるはずだ。飲み頃予想:2012〜2050年 ポイント98+

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1999 シャトー・ラトゥール 49.800円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ラトゥールのとてつもない1971年や1962年の現代版を求めているならチェックしたいセンセーショナルなワインだ。大柄で凝縮感があり、色は濃いルビー/紫色で、ミネラル、ブラックカラント、なめし革、ヴァニラの古典的なノーズがある。余韻は長く、ブドウの完熟感があり、ミディアムボディで、タンニンは強いが甘い、この驚くほど充実した、凝縮感のある1999年は、5年で飲めるようになるだろうし、30年は持ちこたえるはずである。最終試飲月:2002年8月 ポイント93

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1997 シャトー・ラトゥール 19.500円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 風味豊かな、食欲をそそるラトゥールだ。濃厚さや力強さはあまりないが、甘い、クルミの色合いがある。ブラックカラントの果実とからみ合ったミネラルや微妙な樽香が感じられる。ほどよい酸、熟したタンニン。ミディアムボディのフィニッシュを伴う、良好な舌触りのなめらかなこの作品は、たぶん10年はおいしく飲めるだろう。最終試飲月:2002年8月 ポイント86

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1996 シャトー・ラトゥール 99.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 壮観なラトゥールの1996年は、1966年の再来かもしれない(もっとも、こちらのほうがブドウの完熟感がある)。ポムロールや、サン=テミリオン、グラーヴでは非常にばらつきのあるヴィンテージだったが、9月下旬と10月上旬の申し分のない天候のおかげで北メドックの遅摘みされたカベルネ・ソーヴィニョンにとっては夢のようなヴィンテージとなったのである。光を通さないほど濃い紫色をしており、よほどのことでもなければ出会えないほど甘い、純粋なアロマはカシスに溶け込んだ微妙なミネラルを思わせる。重々しいワインで、現実離れしたレベルのエキス分があり、フルボディで、強烈な完熟感があるとはいえあふれんばかりのタンニンがあり、フィニッシュはほとんど1分近くも持ちこたえる。1995年より古典的で、より濃厚なワインだ。50〜75年の潜在寿命が予想される、いまだに幼児期のワインだが、飲めば勉強になるはずである。予想される飲み頃:2015〜2050年 最終試飲月:2002年3月 ポイント99

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1995 シャトー・ラトゥール 60.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 美酒だ。光を通さないほど濃い紫色をした1995年は、ジャムにしたようなカシス、ヴァニラ、ミネラルを思わせる、かぐわしい、いまだに若々しい香りがある。ミディアムボディからフルボディで、格別な純粋さ、卓越した凝縮感、長い余韻、強烈な、ブドウの完熟感のある、40秒のフィニッシュを伴うこのワインは、とてつもないラトゥールだ。グラスに注いでおくと、ローストしたエスプレッソや香ばしい新樽の香りも姿を現した。古典的だが、相当セラーで寝かせる必要があるはずである。予想される飲み頃:2012〜2050年 最終試飲月:2002年6月 ポイント96+

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1994 シャトー・ラトゥール 38.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 
ラトゥールにとっては興味深い、偉大ヴィンテージ。1994年は最終ブレンドに異例の高率でメルロ(27%)を含む。このため普通の若いラトゥールよりは甘く、フレッシュな舌触りだが、だからといってこれを商業主義的なスタイルの飲みやすいワインと早合点してもらっては困る。非常に濃くて暗いルビーから紫色、ノーズは内向的な、教科書通りの強い胡桃とカシスの香気を放ち、さらにグラスの中で燻(いぶ)したような、トーストしたような香りが添えられる。フルボディで力強い、層のあるこのラトゥールはタンニンが多いが、苦み、収斂(しゆうれん)味はまったくない。とびきりの純粋さ、すばらしい精巧さ、際立つ余韻があり、35年から40年の長命を享受するだろう。読者の皆さんも、普通の若いラトゥール(1982年や1990年といった特別なヴィンテージは別だが)より肥えた、フレッシュな、グリセリンの多い味に気づかれることだろう。でも騙されないように。このワインはまだ熟成に8年から10年を要する。
飲み頃予想:2005年から2035年 最終試飲月:97年1月 ポイント94

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1993 シャトー・ラトゥール 31.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 
このヴィンテージの傑作であるラトゥールの1993年は、非常に濃い紫で、内向的なノーズは西洋杉と黒胡桃、カシス、土のにおいがする。ミディアムボディからフルボディ、ゴージャスな豊かさ、凝縮した果実味、ほどよい高いタンニン(しかし収斂味はまったくない)、そして甘い、長い、力強いフィニッシュを示す。このヴィンテージ特有の青物のような、ピーマンのような特徴は少しも持ち合わせず、中身の抜けた感じや荒っぽさもない。これは評価が上がりそうだ。このヴィンテージは1967年と1971年の再現となるか?
飲み頃予想:2007年から2025年 最終試飲月:97年1月 ポイント90+

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1991 シャトー・ラトゥール 38.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 ラトゥールの極上の1990年に続く1991年は、いささか失速気味。それでもその凝縮度と品格によって、ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージになり得る。厳選した1万1500ケースだけがつくられた。このワインは濃密なルビー色で、控えめな、しかし末頼もしい、ブラックチェリーとカシス、ミネラル、ローストした木の実、スパイス、かすかなハーブの混じったブーケを持つ。ミディアムボディですばらしい豊かさ、良質なグリセリン、攻撃的なタンニンも含む、この熟して筋肉質のがっしりしたワインは、タンニンを落とすのに2年から6年はかかるだろう。15年か、それ以上はもつ。
最終試飲月:94年1月 ポイント89

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1988 シャトー・ラトゥール 42.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 この過小評価されているヴィンテージのワインとしては今のところ最良のものとなっている。暗いガーネット色した1988年ラトゥールは、縁には心持ち琥珀も見られる。溶けたタール、プラム、ブラックカラント、西洋杉、森の下生えを思わせるブーケに、ミディアムからフルボディ、秀逸なブドウの完熟感、熟したタンニンを伴う導入部が続く。古典的な、エレガントなラトゥールだが、1990年や1989年のようにもっとブドウが熟した年より、肉のような、野菜のような風味がある。ちょうど飲み頃の高原部に入り始めたところだ。25年はそのままの状態が続くだろう。飲み頃予想:現在〜2025年 最終試飲月:2000年6月 ポイント91

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー

Chateau Latour (税込み価格)
1986 シャトー・ラトゥール 42.000円
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 
このワインは込み入った成長の仕方をしている。しかも、その魅惑的な飲み頃の高原期に至るまでには、あと5年から10年の瓶熟成が必要だ。色は濃いガーネットで、エッジが紫色を帯びる。ノーズはラトゥールの古典的な、ブラックカラントと胡桃、タールと土、それにぴりっとしたハーブのにおいの混じったものに育ちつつある。このミディアムボディからフルボディのワインはタンニンが多く、秀逸または傑出した凝縮度を持つが、メドック北部の1986年産の多くが達成したトップレベルの品質を考えれば、このヴィンテージとしては見劣りしたものになるようだ。ライバルのシャトー・マルゴーやラフィット=ロートシルト、ムートン=ロートシルトに大きく水をあけられている。
飲み頃予想:2000年から2015年 最終試飲月:97年1月 ポイント90

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー


◆◇◆Second Vin◆◇◆
セカンド・ワイン

Les Forts de Latour レ・フォール・ド・ラトゥール



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