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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
現在の所有者ジャン・ボワヴェール(1970年にこのシャトーを引き継いだ)は、1980年代半ば以来メドック北部で最高のワインの1つを生産してきた。ボワヴェールは、クケックの村に近いひっそりとしたこのブドウ畑を運営してきた一族の8代目にあたる(初代は1730年から)。植樹密度の高い作付けと、カベルネ・ソーヴィニョンの比率を上げるという、1970年代にジャン・ボワヴェールが下した決定は、1982年以降の一連の良好なヴィンテージという成果を上げている。レ・ゾルム=ソルベに顕著になったスタイルは、深みのある色と、すばらしいトロンセ産の樽から生まれる、明白なトーストやヴァニラを思わせる樽香である。10年間は持つ力を秘めたワインである。
近年では、2000年、1996年、1995年、1990年が出来のよいヴィンテージである。メドック北部でも将来有望なシャトーである。
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