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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
レ・ゾルム・ド・ペズは人気の高いワインである。人気の理由はだいたいにおいて、芳醇な香りを持つ。ふくよかな、時には甘く肥えた感じのする個性のおかげである。また、オーナーであるジャン=ミシャル・カーズの甚大な販売促進努力も無視してはならない。このワインにがっかりさせられることはめったにない。色合いはかなり濃くなる傾向があるが、1975年以降、味わいはますますしなやかになり、大衆が理解しやすい方向にむかっている。ただし、5年から12年は寝かせられる。1940年代、1950年代の古いヴィンテージになると、より重々しい濃厚なスタイルでつくられており、傑出した価値あるワインとなることも多い。というのも、このワインは何十年もの間、非の打ちどころのないつくり方をされてきたからである。控えめな価格で高い品質を求めるのであれば、いつでも真剣に検討したいワインである。
〜一般的な評価〜 ブルジョワ級だが信頼のおけるシャトーで、最良のヴィンテージには五級の価値があるワインをつくる。控えめな価格のおかげで、メドックで最もお値打ちなワインの1つとなっている。 |